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更新日:2023.05.22 / 掲載日:2023.04.18

新型エクストレイルを選ぶ理由! 走りを向上させた最新のe-POWER

【今、本当に乗りたい&買いたいクルマ】2023年春、狙うべき実力モデルはこれだ!

装備充実かつ走りも上々というのが、最近のクルマ選びのトレンド。実際、ライバルより一歩秀でた魅力を持つモデルは、このあたりをしっかりとおさえていることが多い。今回はそんな独自の魅力を持つ、“乗りたい&買いたい”オススメ車をお届け!

●文:川島 茂夫

e-POWERとe-4ORCEは電動走行の最先端だ

NISSAN エクストレイル

●価格:351万100〜474万8700円

【PROFILE】
ファミリー&レジャーに最適な実用志向ミドルSUVであり、駆動力をすべて電動モーターで賄うシリーズ式ハイブリッドを活かしてオン&オフロードの両面での走りの質の向上を図っている。また、同クラスでは珍しく3列シート仕様が選べるのも見所のひとつだ。

■主要諸元 (G e-4ORCE) 
●全長×全幅×全高(㎜):4660×1840×1720 ●ホイールベース(㎜):2705 ●車両重量(㎏):1880 ●パワーユニット:ツインモーター(フロント150kW[204PS]/330Nm、リヤ100kW/195Nm) ●発電用エンジン:1497㏄直列3気筒DOHCターボ(106kW/250Nm) ●WLTCモード総合燃費:18.4㎞/ℓ ●タイヤ:235/55R19

最大の売りはやはり
最新上級e-POWER

 新世代型にして上級設定のe-POWERがもたらす走りが最大のセールスポイント。e-POWERのフラッグシップであり、普及度を加味するならEVのアリアよりもニッサン電動化戦略の象徴と言っても過言ではないだろう。

 前輪用モーターに150kW、e-4ORCEと命名された4WDモデルは後輪駆動用に100kWのモーターが加わる。単純な合算値が駆動最高出力になるわけではないが、4WDモデルは1ランク上の動力性能を得ている。

 ただ、その利点は速さよりも動力性能と操安面の質のよさにある。動力性能面では浅くゆったりとした領域での穏やかな追従感と素早く踏み込んだ時の初期応答のよさと伸びやかな加速感が見所。初期のe-POWER車では蹴り出し感が誇張されていたが、エクストレイルはドライバーの感性と相性のいい加減速応答性が特徴であり、市街地から高速や山岳路まで違和感のないコントロール性を示す。

 また、駆動力制御を利用した挙動制御も見逃せない。捻れ等の駆動系の揺れ返しやピッチ変化を抑制。加速度の変化や挙動にしなやかさと減衰感を与え、それが走りの質感にも繋がっている。

 トルク配分と制御により操安性も向上。路面の滑りやすさや速度域の変化によるハンドリング特性の影響は少なく、e-4ORCE車はとくに安心感が高く、御しやすい特性を維持する領域が広い。

 多くの魅力がe-POWERとe-4ORCEがもたらす走りになるが、キャビン機能などの実用設計もレジャー用途向けのSUVらしい。採用車は4WDの1グレードに限定されてしまうが、同クラスでは少ない3列シート仕様も用意。先代でも同車の特徴的な設定だっただけに見逃せない。

 強いて難点を挙げるなら、e-POWER車だけの構成になり、価格レンジが上昇。SUVとしての実用機能面のコスパを重視するユーザーには価格のハードルがネックだ。言い方を換えるなら走行性能や走りの質感に投資価値を見出すなら、見合った内容を備えたモデルでもあり、とくにe-4ORCE車が魅力的な存在である。

e-POWERのシステムはいわゆるシリーズ式ハイブリッドであり、発電用エンジン+バッテリー+駆動用モーターとシンプル。ポイントは発電/充電/駆動それぞれの制御にこそある。
動的なパラメーター(加速度など)も含めて演算を行い、いわば先手先手で制御するのがe-4ORCEだ。滑りを感知してから反応するかつてのシステムとは隔世の感がある。
グレードは限られるが3列シート車も設定される。ラージサイズ以外のSUVでは希少な7人乗り仕様の存在も特徴と言えるだろう。

【だから乗りたい!】

独自の制御技術を磨いて上質な走りを実現している

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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