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更新日:2023.04.04 / 掲載日:2023.04.03

価格判明!新型スバル・インプレッサを購入するなら狙い目はこのグレード!

SUBARU最新情報&購入ガイド

今年の東京オートサロンで注目を集めていたスバル・インプレッサ。すでにディーラーでは事前予約が始まっているなど、4月には正式発売される模様だ。ここでは独自取材で入手した最新情報をお伝えしよう

●文:渡辺陽一郎

新型インプレッサ

最新メカニズムでプレミアムキャラを大幅強化

すでに事前予約はスタート! 正式発売は4月が有力

全方位に大進化を遂げた
次世代コンパクトハッチ
 スバルの代表車種、インプレッサがフルモデルチェンジを行う。販売店では3月2日から価格を明らかにして、先行予約受付を開始している。発表は4月下旬で、発売は5月中旬頃になりそう。販売店の試乗車もその頃に納車されると言う。

 新型インプレッサは、先代と同様にスバルとしては価格が最も安いエントリーモデルに位置付けられる。先代まではインプレッサが先に発売され、その後にSUVのスバルXVが登場したが、今回は順序が逆になる。

 こうなった理由としては、スバルSUVの人気が高いこともあって、2022年の登録台数はスバルXVがインプレッサの1.6倍にも達していた。そこで新型はクロストレックを先行させたというわけだ。

 また先代インプレッサにはセダンのG4も用意されていたが、新型は5ドアハッチバックのみとなる。これもG4はスポーツに比べて4分の1程度しか売れなかったことが理由。集中と選択の結果、新型は5ドアハッチバックのみになり、それに伴い車名からもスポーツは外されて、インプレッサとなるようだ。

 新型インプレッサのボディサイズは、先代以上にクロストレックに近い。外装パーツの違いで全幅は20㎜狭くなり、最低地上高も65〜70㎜低くなるが、全長はほぼ同じでホイールベースも同じ。

 パワーユニットは、2ℓ水平対向4気筒の直噴エンジン仕様と、それにe-BOXERと呼ぶマイルドハイブリッド仕様が用意される。クロストレックはe-BOXERのみに絞り込んでいたが、インプレッサではコンベンショナルなエンジン仕様も用意される。これは先代に設定されていた1.6ℓエンジン車が廃止されたことが理由で、2ℓのe-BOXER車のみでは価格が相当高くなってしまうからだ。

 駆動方式は、全グレードで前輪駆動の2WD(スバルはFWDと呼ぶ)と4WD(同AWD)を選択できることは先代と同様だ。

 ボディまわりの設計は、クロストレックと同じく、フルインナーフレーム構造を採用するスバルグローバルプラットフォーム(SGP)の第2世代が用いられている。この最新SGPを採用したことによりボディ剛性がさらに向上しており、その恩恵は走行安定性や乗り心地、静粛性など多くの分野に広がるのは間違いない。装備機能もクロストレックと同様に衝突被害軽減ブレーキと運転支援機能のアイサイトコアテクノロジー、運転支援テクノロジー、視界拡張テクノロジーなどが採用されている。

先代と比べるとパネルやトリムの素材の上質感が高まった印象。スバルの上級モデルに共通するコクピットデザインとなったことも新型の魅力だ。
上級モデルから採用が始まった第2世代のSGPが水平展開される。ボディ剛性が強化された恩恵は走りの質感向上に大きな役割を果たすのは間違いない。
新型はセダンのG4が廃止され、5ドアハッチバックのみになる。パネル類が省かれたことで、クロストレックよりもスポーティな印象が強まっている。

エントリーのSTでも
機能装備は充実

 グレード構成は内燃機仕様がSTで、マイルドハイブリッドのe-BOXER仕様はST‐Gと最上級のST-Hが用意される。

 最も買い得なグレードは、機能や装備と価格だけで見ると、ベーシックグレードのSTだ。FWDの価格は229万9000円で、装備はアイサイトコアテクノロジー、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、助手席シートクッションエアバッグ、歩行者保護エアバッグ、LEDヘッドランプ、17インチアルミホイールなどを標準装着する。さらに目玉機能の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、コネクティッドサービス、デジタルマルチビューモニターなどもオプションで装着することができる。コスパ優先というユーザーならば、STを選んで必要な装備をオプションで加えるのがいいだろう。

価格と装備のバランスは
ST-Gが最も優れている

 中級グレードのST-Gは、パワーユニットがe-BOXERとなり、さらに装備も充実する。STの装備内容に、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、キーレスアクセス&プッシュスタートが追加されるほか、STにはオプション設定されない後側方警戒支援システムなどを含んだ運転支援テクノロジー、ドライバー異常時対応システム、サイドシルスポイラーなども加わる。

 これらの装備を価格に換算すると約42万円。ST-GはSTよりも48万4000円高い設定なので、e-BOXER採用の価格上昇分は約6万円と考えられる。約48万円の価格アップは小さくないが、運転支援テクノロジーやドライバー異常時対応システムは安全性を向上させる重要な装備。さらに11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムも人気の装備だ。買い得度ではSTがベストだが、バランスの良さはST‐Gの方が上だろう。

最上級のST-Hは
スポーティさも巧みにプラス

 ST-Gと同様にe-BOXERを搭載する最上級のST-Hには、ST-Gにオプション設定される前席の電動調節機能、デジタルマルチビューモニター、アレイ式アダプティブドライビングビームなどが標準装着される。さらにST-Hの専用装備として、アルミパッド付きスポーツペダル、自動防眩ルームミラーなども標準装着。サンルーフをオプション装着できることもST-Hの特徴だ。

 ST-Hの価格はST-Gに比べて20万9000円高く、プラスされる装備の価格換算額も同程度だから価格は妥当。中級グレードのST-Gに、デジタルマルチビューモニターや前席の電動調節機能など、複数のセットオプションを加える時は、最上級のST-Hを選ぶ方がオトクになる。

 なおFWDとAWDでは、後者が割安だ。すべてのグレードでAWDの価格はFWDよりも22万円高いが、ヘッドランプウォッシャーやリヤフォグランプも併せて装着される。これらの装備が約3万円に価格換算され、AWDの正味価格は約19万円に収まる。AWDは雪道や雨天に加えて、乾燥した峠道を走る時でも走行安定性を高める。まだ正式発売前のためWLTCモード燃費は未公表だが、クロストレックの場合、AWDの数値はFWDに比べて4%しか悪化しない。おそらくインプレッサのAWDも同じような傾向だろう。価格が割安で燃費効率も優れているから買い得なメカニズムだ。

水平対向エンジンに駆動モーターが組み合わされるe-BOXER。小型ゆえに軽量というメリットはあるが、モーターアシストは補助的なため動力性能への貢献は控えめだ。
縦型11.6インチディスプレイは、新型インプレッサの目玉装備のひとつ。ナビ機能こそOPになるが、大型の画面でさまざまな情報が表示できるメリットは大きい。タブレット感覚の優れた操作感も好ましく思える。
東京オートサロンで展示されていたのは、開発中のSTIパーツが装着されたSTIスポーツのコンセプトモデル。標準仕様車とは少し異なったイメージだ。ディーラーOPとして投入される可能性も十分あるだろう。

新型インプレッサ グレードバリエーション

ST

ST-G

ST-H

●新型インプレッサ 主要諸元&主要装備

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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