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更新日:2023.02.05 / 掲載日:2023.02.03

新型スバル インプレッサ 正式デビュー前に実車先取りチェック!

東京オートサロン2023で発見! 2023 注目モデル先取り&深掘り研究

昨年秋からの新車ラッシュはまだまだ続くのは確実。新春の名物イベント「東京オートサロン」でも、魅力的なクルマがお披露目されていた。ここではその中から市販化目前や可能性が高いモデルをピックアップ。その魅力、いち早くお届けしよう。

●文:川島 茂夫 ●写真:澤田和久/SUBARU株式会社

2023年春正式デビューが有力! SUBARU 新型インプレッサ

※写真は日本仕様プロトタイプのSTIパーツ装着車です。

最新技術が注ぎ込まれた
スバル自慢のエントリー車

 これまではインプレッサをベースにスバルXVなどの派生モデルが展開されていたが、新型ではSUVのクロストレックが先に登場することになり、開発展開の順番としてはインプレッサが後発になってしまった。

 そんな流れからすると、クロストレックをローダウン化し、オンロードモデルに仕立て直したのがインプレッサとも思ってしまうが、実際の開発ではインプレッサとクロストレックは同時あるいはひとつのモデルとして進行している。

 インプレッサとクロストレックを見比べると、衝突サブフレームの有無など若干の違いはあるもの、フルインナーフレーム構造や構造用接着剤の適用拡大、サスペンション支持部の剛性向上など、最新のSGPを採用している。

 展示されていたプロトモデル車のパワートレーンは、クロストレックと同じく2ℓのe-BOXERだ。ハイブリッドシステムとしては、ロングストローク型の新世代水平対向4気筒エンジンとCVTを基本に2クラッチ1モーターを用いたパラレル式になる。ハイブリッドとしては電動補助機能が控え目だが、駆動発電モーターとバッテリーをコンパクトにした小スペース設計が特徴になる。

 従来型は1・6ℓ車と2ℓ車とe-BOXER車の3タイプが用意されていた。インプレッサはスバル独自開発モデルのエントリーに位置するモデルであるため、これまでのインプレッサの需要から考えると、クロストレックのようにe-BOXER車のみとはせずに、価格レンジを低価格側に拡大したバリエーションを持たせる可能性もあるかもしれない。

 ちなみにスバルの代名詞でもあるアイサイトは、広角単眼カメラと新型ステレオカメラを用いたクロストレックと同様の最新仕様となっている。

 外観は大まかにはクロストレックからクラッディングやプロテクターを省略したような感じだが、プロトタイプ車を見た印象はクロストレックの派生モデルというよりも、レヴォーグのショートボディ仕様と捉えた方が近そうだ。スポーティとカジュアルなイメージがほどよく感じられるバランスの良い仕立て。さすがに高性能ターボ車はラインナップしないだろうが、ワゴンのレヴォーグ、セダンのWRXと並べても違和感はない。

 キャビン実用性や基本動力性能はクロストレックと共通するため、悪路走行以外の差異はほとんどない。そのため適用用途としてはクロストレックよりもやや狭くなってしまう。ただし、悪路性能を求めない向きならばクロストレックである必要もなく、キャラや志向をオンロードに振ったインプレッサは、無駄なくバランスさせたモデルとも言える。

 そこに前述したレヴォーグやWRXとの関係を考えれば、スポーティなオンロードモデルのエントリーに位置付けられる。価格設定とバリエーションの展開次第だが、タウン&ツーリングを中心にスバル車らしい走行感覚やファントゥドライブを求める向きにとっては、コスパに優れたモデルになりそうだ。

新型インプレッサ(日本仕様車・プロトタイプ)主要諸元(開発目標値)

春先の正式発売が予想される新型インプレッサ。新型ではセダンは廃止されハッチバックのみのラインナップになりそうだ。
フラットなダッシュボードと広々としたグラスエリアがもたらす開放的なキャビン。中央にディスプレイを配置する最新インターフェイスを採用することも新型の魅力だ。
左右2眼メーターとセンターにインフォメーションディスプレイを配置するスピードメーター。視認性の良さは申し分がない。
スバルの上級モデルに採用が進む11.6インチセンターインフォメーションディスプレイは上級グレードに標準装着される可能性が高い。
最近のスバル車らしく、インテリアの質感はカジュアルな雰囲気を保ちつつハイクオリティ。長く付き合えるモデルになりそうだ。
ステレオカメラに加えて広角単眼カメラを採用したアイサイトの採用もトピックの一つ。安全&運転支援機能の充実も見逃せない。
展示車両のパワーユニットは2ℓのe-BOXERを搭載していたが、正式発売時はベーシックなパワーユニットが用意される可能性もある。
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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