車種別・最新情報
更新日:2023.01.05 / 掲載日:2023.01.04

新型スバル クロストレック正式発表!主要装備や購入情報など徹底紹介!

すでにディーラーでは先行予約を受け付けていたが、ついに正式な販売グレードと価格も発表。納車は2023年春からとされるが、予想よりも早い段階で手に入れることができるかもしれない。どのグレードを選べばいいのか? 販売現場の状況は? など本誌が掴んだ最新情報をお伝えしよう

●文:川島茂夫

ついに販売価格が判明! SUBARU 新型クロストレック詳報

ベストはAWD車だが
FWD車も侮れない実力あり
 スバルXVからフルモデルチェンジを機に国内向けのモデル名もクロストレックに変更された。基本なコンセプトは先代(XV)と変わらず、インプレッサの車体をタフな悪路走行にも対応したSUVへと仕立てている。ただし、先代ではAWD車に限定されていたが、新型になってFWD車を設定したことが興味深い。
 スバルの走りとしても、SUVらしさの面でも前輪駆動のFWDは少々引っかかる要素に思える。轍跨ぎの悪路対応力は一般乗用車に勝るが、未舗装路や雪路の強さからSUVを考えているユーザーには中途半端な選択に映ってしまう。ただ、FWD車の存在意義をオンロードスポーツ系とは違った個性を持たせた5ドア車とするならば一定の説得力を持たせることができる。
 具体的には、インプレッサのFWD車を乗っていて、性能も走りの味わいも満足しているユーザーにはクロストレックのFWD車はオススメできる。
 プロトモデルを試乗した印象では、AWD車に比べると小気味よい操舵感覚や軽快な走りの味わいが際立っていた。さらにインプレッサのFWD車にはe-BOXERの設定がない。クロストレックはe-BOXER唯一のFWD車であり、インプレッサからのステップアップを考えているならば十分魅力的な存在になってくる。
 かたやAWD車は、本格SUVに比べると室内高や積載性などのキャビンユーティリティで及ばない部分もあるが、悪路走破性を含めた走りの質とコスパは優秀。XVより実質価格は上がったとしてもスバルXVのオーナーにとっては買い替えていいモデルだ。
 グレード設定は「ツーリング」と「リミテッド」の2タイプ。ツーリングは価格がこなれている分だけ装備が少し省かれているが、リミテッドには標準装備されるフルLEDヘッドランプや11.6インチディスプレイ、前席パワーシート、アイサイトセーフティプラスなどはOPで追加することが可能。ただOP装備をたくさん付けてしまうとリミテッドよりも割高になるケースもあり得るので、最初から装備充実のリミテッドを選ぶのも悪くない。ちなみにツーリングとリミテッドの価格差は約40万円強。追加される内容を考えればリミテッドは割高とまではいえない。
 基本的な利便装備と安全装備が充実しているツーリングをベースに検討するのがおすすめだが、プレミアム装備を求めるならばリミテッドのほうが買い得ではある。

縦型11.6インチ液晶のセンターインフォメーションディスプレイはタブレット感覚でタッチ操作が行える最新の車載IT。これを目当てでリミテッドを選ぶ意味は十分にある。
ベーシックなツーリングにも後側方警戒支援システムが標準装着されるなど、安全装備関連は機能はもちろん装着設定も大きな進化を遂げている。
AWDは常時全輪駆動に加えてX-MODEなど悪路走破機能も装着。FF車に比べて22万円高になるが、このクラスのSUVとしては価格差は小さめなので積極的にAWD車を選んでもいい。

新型クロストレック 主要諸元&装備比較

新型クロストレック オススメグレードは?

ツーリングでも利便機能は充実。11.6インチセンターディスプレイは最も安いセットOPで17万6000円高で狙える。これで十分というユーザーも多いはずだ。

ツーリング(AWD)
価格:288万2000円

新型クロストレック 最新市況

新型なのに納期が早め
急いでディーラーに走るべし
 クロストレックの先行商談に出向くと「納期が早い!」を“売り”として強調してくるセールスマンが目立つ。ライバルのカローラクロスやヤリスクロス、ヴェゼルが「10〜12か月は当たり前、へたをすると2年待ち」という状況からすると、たしかに「2か月程度で納車できます」というのは大きなメリットだ。今後、受注が増えても3〜4か月待ちというところだろう。
 ただし新型だけに値引きは渋い。付属品の値引きを含めて10万円前後でストップをかけてくるケースが目立つ。現状では値引きの合計が15万円を超えたら合格。20万円前後なら文句なしの特上クラスだ。攻略のコツは前述のモデルを競合させること。隣県に越境できるならスバル同士の争いが効果的。やる価値は大いにある。

納期の目安:2〜3か月
車両本体値引き額:10万円
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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