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更新日:2023.01.06 / 掲載日:2023.01.06
VW 新型セダン「ID.7」プロトモデルを米CESで発表

フォルクスワーゲンは現地時間の1月5日~8日に米・ラスベガスで開催される世界最大級の電子機器見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」にて、初のフル電動セダンとなる新型「ID.7」のプロトモデルを初披露した。
「ID.ファミリー」の新たなフラッグシップモデル誕生へ




フォルクスワーゲンが6年ぶりの出展となるCESで先行展示した新型ID.7は、同社のEV専用プラットフォームであるMEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)をベースとしたアッパーミドルクラスセダン。同社のフル電動モデルシリーズ「ID.ファミリー」において6番目のモデルで、ID.4に続くMEBベースのグローバルカーに位置づけされる。
量産モデルは2023年第2四半期にワールドプレミア予定で、中国・欧州・北米の主要3市場に投入予定としている。
ボディに施したカモフラージュペイントには独自の技術を採用しており、導電性の塗膜と絶縁性の塗膜を含む40層から成る。車両は合計22か所の領域で個別に制御でき、サウンドシステムとの連動によってリズムに合わせて発光させることが可能。
この機能は、将来ID.ファミリーのフラッグシップモデルとなるID.7のデジタル化における次のステップの象徴であるという。
優れた空力設計とゆとりある室内空間を両立したデザインコンセプト




スタイリングは現行のID.ファミリーを踏襲しつつ、エアロダイナックなフロントセクションとルーフが特徴を持つ。
エネルギー消費の削減と航続距離延長への貢献に重点を置いたデザインで、エアインテークをフロントエンドに配して空気の流れを車両の側面から後方へと導く。これによってエアカーテンを形成し、車両側面の空気の流れを穏やかにするという。
また、後方に向かって滑らかに傾斜したルーフも優れた空気抵抗係数に効果をもたらすもので、航続距離は最大約700km(WLTP)としている。
そしてMEBの採用で実現した短いオーバーハングと2,970mmの長いホイールベースを備え、ゆとりある室内空間も実現したとのことだ。
上級セダンの快適性高める新機能



インテリアには新機能を採用し、ユーザーエクスペリエンスの向上を図った。
新たなエアコンはインテリジェント機能を備え、キーを持って車両に近づくとドライバーを検知し、外気温に応じて冷暖房を作動させる。また、新設計のスマート・エア・ベントが空気の流れをコントロールし、広範囲に空気を分配する機能も持つ。
車内に乗員がいる場合は空気を直接体に向けたり、間接的に車内を換気したりすることができ、大型ディスプレイを使って設定を個別に保存することも可能。また、ステアリングヒーター機能を音声コマンドで作動させることも可能としているという。
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