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更新日:2022.09.29 / 掲載日:2022.09.26
日産 キックスはここが“買い”!人気コンパクトSUVの魅力を探る
多ジャンルの人気車をセレクトし、決め手のポイントをズバリ解説!
その車がもたらす価値に要注目だ。
●文:川島茂夫
NISSAN キックス
SUV 1.2ℓハイブリッド・FF/4WD
最新パワートレーンで魅力さらにアップ

●価格:279万8400〜328万1300円
●発表年月(最新改良):’20年6月(’22年7月)
■主要諸元(X FOUR) ●全長×全幅×全高(㎜):4290×1760×1605 ●ホイールベース(㎜):2620 ●最低地上高(㎜):170 ●車両重量(㎏):1480 ●パワーユニット:交流同期モーター(前:136PS/28.6㎏・m、後:68PS/10.2㎏・m)【発電用エンジン:1198㏄直列3気筒DOHC(82PS/10.5㎏・m)】 ●トランスミッション:1段固定式 ●WLTCモード総合燃費:19.2㎞/ℓ ●タイヤ:205/55R17
新世代のパワトレを獲得
電動4WDも上出来だ
先代ノートをベースに開発され、登場当初はFFのみの構成となっていた。室内高に余裕をもたせられるSUVパッケージングによる後席/荷室容量の拡大を狙ったコンパクトSUVだったわけだが、MCでパワートレーンを一新。オーラと同じ最新のe-POWERを搭載するとともに、後輪用50kWモーターを備えたe-POWER 4WDを追加。動力性能と踏破性の向上を図った。
オーラ譲りのパワートレーンならば走りの車格感アップは大いに期待できる。事実、動力性能に関しては加速性能だけでなく、キレや滑らかさも向上し、ノート/オーラ系と大差なくなった。ただ、シャシーは”先代ノート改”のレベル。フットワークのしなやかさや振動騒音の抑制、4WD車のFR感覚はノート系に及ばない。
もっとも、ノート系と比較すればプレミアム感は劣るが、同クラスSUV相対でのe-POWERのドライバビリティとe-POWER 4WDの優位性は、スモール2BOXにおけるノート系と同様。街中でも扱いやすいサイズでキャビン実用性も高い。本格オフロード性能はクラス相応レベルだが、実用性と走りのプレミアム感のバランスのよさがアピールポイントだ。

















【ココが決め手】悠々たるe-POWERの走りとキャビン実用性
燃費ではヤリスクロスのハイブリッド車に大差を付けられてしまうが、2BOXクラスでノート系がそうであるようにキックスの魅力は第2世代e-POWERがもたらす良質な動力性能とドライバビリティ。つまりは走りの車格感であり、ダウンサイザー狙いという点ではノート系が最大のライバルである。とくにプロパイロット装着時価格が近いオーラが気になる。
前項で述べたようにシャシー関連の走りの車格感ではノート系に及ばないのだが、レジャー用途も含めたキャビン実用性とのウェルバランスが見所だ。

≪オススメグレード≫ X FOUR
