車種別・最新情報
更新日:2022.09.29 / 掲載日:2022.09.25

ノート オーラ 日産のプレミアムコンパクトカーの魅力を検証!

多ジャンルの人気車をセレクトし、決め手のポイントをズバリ解説!
その車がもたらす価値に要注目だ。

●文:川島茂夫

NISSANノート オーラ

コンパクトカー 1.2ℓハイブリッド・FF/4WD

クラスを超えた高い質感を楽しめる

●価格:265万4300〜299万6400円
●発表年月(最新改良):’21年6月(’21年8月)

■主要諸元(G) ●全長×全幅×全高(㎜):4045×1735×1525 ●ホイールベース(㎜):2580 ●最低地上高(㎜):130 ●車両重量(㎏):1260 ●パワーユニット:交流同期モーター(136PS/30.6㎏・m)【発電用エンジン:1198㏄直列3気筒DOHC(82PS/10.5㎏・m)】 ●トランスミッション:1段固定式 ●WLTCモード総合燃費:27.2㎞/ℓ ●タイヤ:205/50R17

ベースとなるノートから
見事にグレードアップ
 ノートは先代からプレミアム志向のダウンサイザーをターゲットに開発され、e-POWERの導入を機にプレミアム志向を強化。現行車はe-POWERのみとして上級感を高めているが、それをさらに進化させたのがオーラである。
 プラットフォームはノートと共通だが、全幅を拡大して3ナンバー化した専用ボディシェルを採用。さらにPCUの変更によりモーター最高出力を100kWに向上し、動力性能のランクアップを図っている。また、4WDの後輪駆動系には50‌kWのモーターを採用。後輪の駆動力を積極的に活用し、操安性と走りの質感を向上させている。4WD車の走りはFR車的と言ってもいだろう。
 低中速域の加速のよさが動力性能面での長所だが、切れのいい加速感と滑らかなコントロール感覚の両立も長所。エンジン騒音、ロードノイズともにコンパクトクラスの水準を超えた静かさであり、走りの質感の高さが魅力だ。
 動力性能が向上しているとはいえ、オーラの長所の多くはベースとなったノートと共通するものであり、価格差を考えるなら割高な印象もあるが、内外装の変更も含めてコスパより車格感にこだわってこそのモデルだ。

●ノート オーラのベースとなった、5ナンバーの電動コンパクトカーだ。
ノート(手前)とは共通要素が多いのだが、見た目や装備のみならず、走行フィールもワンランク上の味わいに仕上がっている。
プロパイロットはナビ連動機能付きの高機能仕様。カーブでの減速制御などが可能だ。
モーターのみで走行し、エンジンは発電を担う、おなじみのe-POWER。世代を経るごとに熟成され、洗練された制御を獲得している。
荷室はノートと同様。コンパクトカーとしての使い勝手をしっかり確保している。

【ココが決め手】車格を超えた新世代e-POWERの走り

 ハイブリッド専用車ながら回生油圧協調ブレーキが非採用であったり、実用燃費が意外と伸びないなどの不満もあるが、それらはあくまでもスモール2BOX相対の比較であり、オーラの魅力を損ねることはない。最も車格の影響が出やすい走りにおいて上級クラスに勝るとも劣らない質感や快適性を実現。走りの車格感をベースに評価するなら燃費も大満足。プレミアム性と燃費の両立では最高峰だ。
 同クラスでは高い価格設定がウイークポイントだが、走りの汎用性と車格感を求めるダウンサイザーには最適な一車だ。

モーター走行とプロパイロットが織りなす独自の走りの世界を構築している。
≪オススメグレード≫ G FOUR
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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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