新型車情報
更新日:2021.09.15 / 掲載日:2020.09.28

TOYOTA ヤリスクロス大解剖【2】エクステリア&インテリア

ホイールまわりとルーフレール程度というありがちなSUV風とは異なり、プロポーションから手を入れ、ヤリスからイメージを一新。

※写真はすべてプロトタイプ

キャビンの ボリューム感と タフなSUV意匠が 好バランス

ボディ後半を中心に ヤリスよりも大柄に

 ホイールベースはプラットフォーム共用するヤリスと共通だが、全長は240mmも長い。しかも、その大半はリヤオーバーハングに回されている。全高はヤリスの75mm増。最低地上高の増分を引くと、キャビン部は40mmくらい分厚くなった見当だ。加えてリヤエンドの絞り込みを抑えたスタイリングで、キャビン周りはヤリスよりもひと回り以上大きくなっている。大径タイヤの採用と大きく張り出したフェンダー、水平基調のボンネットラインなどでSUVのタフさを演出。ボリューム感のあるキャビンとのバランスがとれた外観だ。

 全幅は1・7mを超えるものの、全長は4・2m弱でしかなく、タウン&レジャー向けをそのままに表現した外観と言えよう。

デザインテーマはロバスト(凝縮された力強さ)とミニマリスト(無駄を削ぎ落とした美しさ・洗練)。ホイールはZ(写真)が18インチ、他は16インチ。

都市型のミニマルなSUVを目指し、流麗さではなく凝縮感を追求。4.2mに収まる全長の小さな車体に、幅の広いグリルやリヤホイールアーチで跳ね上がるキャラクターラインで力強さを注入。フロントバンパーはコーナー部に2段整流の役割を持たせている。

Z(写真)はLEDヘッドランプ&リヤコンビネーションランプを採用し、トヨタコンパクトSUV初となるアダプティブハイビームシステムをオプション設定。

  • G以上は車名プレート付。金色系ツートーン車はプレートも金色となる。

  • ルーフを黒または金としたツートーンカラーをGとZに設定。ドアミラーの色はルーフと同色となる。

ボディーカラー

★は全グレードにオプション、☆はG以上にオプション
1は3万3000円高、2は5万5000円高、3は7万7000円高

icon モノトーン

  • ブラスゴールド メタリック

  • ダークブルー マイカメタリック

  • センシュアル レッドマイカ★1

  • グレイッシュ ブルー

  • ホワイトパール クリスタル シャイン★1

  • ベージュ

  • シルバー メタリック

  • ブラックマイカ

icon ツートーン☆

  • ブラックマイカ× ブラスゴールド メタリック2

  • ブラックマイカ ×グレイッシュ ブルー2

  • ブラックマイカ× センシュアル レッドマイカ3

  • ブラック マイカ× ベージュ2

  • ブラックマイカ× ホワイトパール クリスタルシャイン3

  • ブラック マイカ×シルバー メタリック2

  • ブラスゴールド メタリック× ブラックマイカ2

インテリア/ ユーティリティ

エクステリアはヤリスからイメージを一新したが、インテリアに大きなイメチェンはなく、使い勝手や装備の向上が見どころとなる。

装備内容が充実し、後席&荷室拡大で4名乗車も実用的

ヤリス譲りの実用性に容積拡大の恩恵を+

 外観はヤリスとの違いが歴然だが、室内の造形はほぼヤリスそのもの。ただし運転席の視点の上昇やウインドウエリアの拡大によって開放感が向上している。

 運転席イージーリターン機構など、ヤリスから採用された日常用途向けの利便装備のほか、ヘッドアップディスプレイ(HUD)やハンズフリー対応パワーテールゲート、前席パワーシートなどを設定し、装備面からも上位モデルらしさを実感できる。

 実用性では荷室の拡大が見所。ヤリスでは後席を畳まなければ積載出来なかったゴルフバッグが、後席使用時でも2本積載可能。荷室奥行きもクラス最大級となり、開放感の高い後席と相まって、4名乗車時の実用性に優れている。

基本造型はヤリスを踏襲しつつメーターデザインを変更、センターコンソールは縦モーションを強調する。

シートはG以下がファブリック、Zは合成皮革+ツィード調ファブリック。Zは運転席6WAYパワーシートや前2席シートヒーターも標準装備。

アップライトな着座姿勢も取りやすい。程よく高く足着き性のいい座面高設定もあって、ドア開口幅はそれほど大きくないが脚さばきも良好。運転席イージーリターン機構装着車ならば乗降はさらに容易になる。乗降性は一般的なスモール2BOXよりも勝っている。

運転席周辺の収納はヤリスに準ずる。後席はヤリスの6:4分割から4:2:4分割となり、センターアームレストにカップホルダーを備えている。

  • ドライバーの視線移動を抑制するカラーヘッドアップディスプレイ(HUD)を設定。ヤリスと同じくフロントウインドウに投影するタイプだ。

  • G以上は8インチディスプレイオーディオが標準で、バックガイドモニターも付く。ハイブリッド車はエネルギーモニターを表示可能。

トヨタコンパクトSUV初のハンズフリーパワーバックドア。位置メモリーや予約ロックも可能。

  • ●ガソリン車

  • ●ハイブリッド車

ガソリン車のシフトセレクターはゲート式を採用している。

荷室はヤリスから大幅に拡大。G以上に4:2:4分割可倒リヤシートと6:4分割デッキボードを採用し、4名乗車と長尺積載の両立も可能に。

DC12V・AC100V/1500Wの電源や荷室フックがレジャー用途にありがたい。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

提供元:月刊自家用車

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