新型車情報
更新日:2021.04.01 / 掲載日:2021.04.01
アウディ 新型Q4 e-tron、4月14日にワールドプレミア

Q4 e-tronのエモーショナルなデザインと高い品質を支える金型
アウディは3月30日、新型の電動コンパクトSUV「Q4 e-tron」を4月14日に世界初公開することを発表した。
ワールドプレミアの様子はAUDI AGチャンネル、Audi MediaTVで公開される。
これに先立ち、同モデルのボディを形成する上で欠かせない金型の設計技術を取り上げ、1000分の1mmにおよぶ高い精度の工程を紹介している。
見る者を魅了するサイドパネル

デザイナーのアイデアを基に、金型製作チームが市販モデル用の金型を作り上げる
今回市販化されるQ4 e-tronは、2019年初頭に発表された「Audi Q4 e-tron コンセプト」、そして2020年7月発表の「Audi Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」がデザインのベースとなっている。
これらのベースを基にボディの金型を作り上げたのが、同社の金型製作チームだという。
Audi House of Progress Tokyo(港区青山)で展示された「Audi Q4 スポーツバック e-tron コンセプト」
Dピラーは、上部のサイドエッジとシームレスに融合しながらブリスターへと流れ込むいっぽうで、リヤスポイラーは反対方向に伸びる。
そしてリヤホイール上には深いアンダーカットを備え、テールライトへと伸びるエッジが設置されている。
これらの複雑なラインや面を表現すべく、細部の調整と開発はコンピューターによるデジタル作業で行われたという。
長さ4.5メートル、最大重量47トンの巨大な金型をじっくりと製作
金型製作は手作業で進められる
金型を製造工程に組み込むためには、熟練のエンジニアの技術が欠かせない
サイドパネルの製造に使用するプレス用金型は、長さ約4.5メートル、幅2.4メートル、高さ1.35メートル、最大重量は47トンにおよぶ。
製作に当たっては最大で500ものパーツを必要とし、充填装置、重さ数トンのプロセッシングスライドから、ブランクホルダー、成形ジョー、カッター、パンチなどを手作業で進行、組み立てるだけでも数か月を要するとしている。
そして、金型が製作されてから実際の製造工程で使用されるまでにも、多くの最適化作業が行われる。
この作業は1000分の1mm単位で調整が行われ、チェックには最新の光学測定システムとともに、熟練工の目や感覚、そして技術が欠かせないという。
これらの細やかな工程を重ねて金型が製造工程に組み込まれ、量産体制が作られる。

サイドパネルの工程イメージ
電動化攻勢を加速するアウディ

Q4 e-tronは、大型SUVのAudi e-tron、Audi e-tron Sportback、ハイパフォーマンスモデルのAudi e-tron GTに続くモデルとして登場する。
現在急成長を遂げている市場セグメントのコンパクトSUVクラスで発売される同モデルは、ブランドの電動化戦略において中心的な役割を担うものとしている。