新型車情報
更新日:2020.03.25 / 掲載日:2020.03.25
HONDA シビックタイプR マイナーチェンジで戦闘力向上!

●文/山本シンヤ ●写真/奥隅圭之 フロントバンパーエアスポイラーに新形状やリブを追加。なお写真は限定のリミテッドエディションだ。
本特集の最後、PART5では日本が誇るピュアスポーツ、シビック タイプRの最新情報をお届け。ベースであるシビック同様にこちらもマイナーチェンジ、戦闘力を向上させる!
ニュルブルクリンク FF最速の座を奪還へ!?

シビック タイプRが登場3年目にして初改良を迎える。ニュルFF最速を掲げて登場したが、現在はライバルのルノー・メガーヌRSに奪われている状況だ。開発陣は「タイムだけが全てではない」と言うが、心の中ではFF最速の座の奪還を狙っているのは明らかだ。
パッと見ると現行モデルとの違いは間違い探しレベルだが、エクステリアは冷却性能アップのためにグリル開口部の拡大と空力性能向上のためにフロントエアスポイラーの形状変更を実施。インテリアはアルカンターラ巻ステアリングとティアドロップ式シフトノブ採用で、より確実な操作が可能に。
320PS/40.8kg・mのエンジンスペックに変更はないものの、シャシー側はエンジンパワーを活かし切るための最適化を実施。より安定した制動とコントロール性のために、ブレーキは2ピースのフローティングディスクを採用。一体感/ダイレクト感向上のためにアダプティブダンパーシステムの制御アップデートやブッシュの高減衰化など変更は多岐に渡る。安全運転支援システム「ホンダセンシング」が装着されたのも大きなポイントのひとつだろう。
ちなみに今回の改良に合わせてタイプRのポテンシャルをより引き上げる「リミテッドエディション」を限定200台で発売。ベース車に対して23kgの軽量化や専用セットアップのサスペンション、専用BBSアルミ鍛造ホイール+ミシュラン・パイロットスポーツカップ2の採用などにより運動性能をより高めた仕様だ。果たしてニュルFF最速の座は奪還できるのだろうか?
エンジンスペック自体の変更はないが、フロントグリル開口部拡大、ラジエターフィンピッチ変更でエンジン冷却性能を向上。
スエード表皮で各部の統一感を演出。ステアリングのフィット感を向上させたほか、シフトノブ形状も進化させた。リミテッドエディションのシリアルNoは世界統一ではなく地域ごとに異なる刻印となる。
レーシングブルー・パール、ポリッシュドメタル・メタリックが新色。サンライトイエローIIはリミテッドエディション専用。
右側はリミテッドエディションの専用BBS鍛造アルミホイール。HONDA最薄リム厚などでバネ下重量を-10kgとした。