新型車情報
更新日:2020.01.29 / 掲載日:2020.01.29

MAZDA 独創技術の魅力鑑定2

モデル1. CX-5

●価格:261万8000~397万6500円●発売日:20年1月17日

鑑定2. 新AWDオフロード・テスト

スタック脱出用の新機能を搭載マツダの「i-アクティブ AWD」は、前後輪のトルク制御を行うシステムだ。そこに最近加わったのが「オフロード・トラクション・アシスト」。CX-30に導入され、CX-8、CX-5も年次改良で採用した、駆動輪の空転を抑える新機能だ。スタイリッシュなクロスオーバーSUVの悪路対応はどれほどのものなのか、オフロードコースで確かめた。

  • 外装デザインに変更はないが、よりタフな外装となるパッケージオプションを設定。

    ●「タフスポーツスタイル」アクセサリーパッケージ装着車● 一部改良で4WD機能を強化16年12月発表の現行型が年次改良を発表。4WD車にオフロード・トラクション・アシストを新たに採用し、ステアリングシフトスイッチを標準装備とした。ほかに新色追加やWVGAセンターディスプレイの大型化(7→8インチ)、静粛性改善などで商品力をアップ。同時に特別仕様車やアクセサリーパッケージを設定している。

  • 外装デザインに変更はないが、よりタフな外装となるパッケージオプションを設定。

  • ★CX-5×4WDの相性は?最低地上高の設定など 寸法面に優位性あり

    スウェード調生地やLED照明などで上質感がアップ。IRカットガラスも採用する。

    ●「XDシルクベージュセレクション」特別仕様車 寸法諸元や4WDシステムの面で、マツダSUVでは最もラフ&オフロード適性が高い。とくに最低地上高は本格オフローダーにも匹敵する210mmを確保。アプローチアングルに余裕がないのと、オンロード重視でラフ&オフロードには伸び縮みが硬すぎるサスチューンが玉にキズ。4WD制御はCX-8と共通。オフロード・トラクション・アシスト(OTA)により4輪の接地が極端にアンバランスになった時の駆動性を向上させているが、同系システムとしてはソフト路線。ヒルディセント制御もなく、悪路走行を安心して楽しむためにはもうひと頑張りして欲しい。

  • スウェード調生地やLED照明などで上質感がアップ。IRカットガラスも採用する。

■CX-5 主要諸元(XD Lパッケージ AWD)●全長×全幅×全高(mm):4545×1840×1690 ●ホイールベース(mm):2700 ●最低地上高(mm):210 ●車両重量(kg):1690 ●駆動方式:4WD ●パワートレーン:2188cc直列4気筒直噴ディーゼルターボ(190PS/45.9kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード燃費(km/L):16.6 ●燃料タンク容量(L):58(軽油) ●最小回転半径(m):5.5 ●タイヤサイズ:225/55R19

悪路メインでこそないが 新機能で安心感が向上

競泳選手の肉体美を彷彿とさせる「魂動デザイン」ゆえか、マツダSUVにはラフ&オフロードのイメージが希薄。実際、他のSUVよりもFF比率が多く、SUV特有の泥臭さがないのが販売の原動力となっているのだろう。

 そこで4WDシステムが改良されたCX-5とCX-8、マツダ最新モデルのCX-30でSUVとしての走行性能を再評価するのが今回の試乗の狙いである。

 試乗コースはオフローダーには定番コースのひとつ、富士ヶ嶺オフロード。コース設定は家族同乗で楽しめる初級/中級レベルだが、試乗当日は雨。水溜まりや泥濘もちらほら。ロックセクションがないのが幸いだが、雨が降れば難易度1段階アップがオフロード走行の基本であり、走破性のチェックにはいい状況だ。

 まずは最新SUVのCX-30。リヤにオフロードには不向きなドディオン系(トーションビーム式)のサスを用いているためか、路面当たりや跳ね上げがちょっときつい。サスチューンもストロークを締めたオンロード向けだが、初級レベルならば走破も簡単である。後輪にトルクを配分する電子制御カップリングの容量の不足も感じない。4輪の接地が極端にばらつかなければ十分な性能だ。SUVならこのくらいは当然という感じなのだが、先に登場したCX-3が特に悪路対応力に力を入れたモデルではないだけに、比較するとCX-30には走行性能面のSUVらしさを感じる。

 CX-5とCX-8は悪路踏破性向上を図る新4WD制御のオフロード・トラクション・アシスト(OTA)の追加が見所だ。機能は空転輪にブレーキを掛けて接地輪への配分トルクを増加させるブレーキ式の電子制御LSD。最近のSUV向け電子制御4WDシステムでよく用いられるタイプのスリップコントロールである。

4WDは悪路や雪路の走破性向上だけでなく、写真のCX-8のようにトーイング(けん引)時にも効果を発揮する。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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