自動車保険
更新日:2023.07.13 / 掲載日:2019.09.06

自動車任意保険の「年齢条件」とは何か?

自動車任意保険の「年齢条件」とは何か?

グーネット編集チーム

自動車の任意保険に加入してから、契約内容の見直しを長年行っていないということはないでしょうか?任意保険は一般的に、運転者の年齢が低いとと保険料が高めの設定になっていますが、運転者の年齢が上ると割引が大きくなり保険料が下がるように設定されていることがほとんどです。

今回は任意保険の年齢条件やその適用範囲、設定する際のポイントや注意点について詳しく解説していきます。

自動車任意保険の「年齢条件」とは?その仕組みとは?

自動車任意保険料の割引制度は、様々な条件によって決まります。
まず、事故歴などによって決定される保険の「等級」は、1年間無事故なら次年度の等級が1等級アップする仕組みになっており、この等級に応じて保険料が割引されるのです。他には、クルマの型式毎に定められた「型式別料率クラス」という仕組みもあり、スポーツカーとコンパクトカーを比べると、コンパクトカーの方が割安に設定されることが多くなります。

保険料の割引を決める条件は等級や型式別料率クラスの他に、「年齢条件」というものがあり、補償対象となる運転者を年齢で限定することで、保険料が割引される制度です。

これは、運転の経験を積んだ30代や40代と比べると、免許取りたての若者の方が事故を起こしやすいという警視庁の発表している統計データに基づいて決められた制度であり、年齢条件を厳しくすればするほど、保険料が割引されます。

年齢条件の設定基準は保険会社によって異なりますが、年齢条件なし、21歳以上補償、26歳以上補償、30歳以上補償、35歳以上補償などの区切りが一般的には設定してあります。

年齢条件の対象となる範囲とは?

年齢条件は一般的に同居中の家族を基準に設定されます。例えば運転される同居中の家族の年齢が26歳(息子)、50歳(母)、51歳(父)のような場合、一番下の年齢に合わせることとなりますので26歳以上を対象とした年齢条件になります。

上記の場合、同居中のご家族3人が運転する場合と、同居中のご家族「以外」の方が運転する場合の両方で補てんされる条件となります。
※運転者限定特約などの条件付きプランに入っている場合、紹介した内容通りに保険適用されない場合もあります。

年齢条件と併せて考えたい「運転者条件」とは?その仕組みとは?

年齢条件を決める際に併せて気を付けておきたいのは、年齢条件の対象は、運転者の限定の仕方によって変わってくるということです。

例えば、運転者を「運転者本人または配偶者」に限定したケースでは、運転できるのは自分の配偶者だけですので、2名のうちどちらか若い方の年齢を年齢条件にすれば事足りますし、保険料を節約することが可能です。

一方、運転者を「家族(同居の親族や別居の未婚の子を含む)」に限定した場合や、「運転者限定なし」とした場合は、本人、配偶者およびその同居の親族の中で最も若い方の年齢に合わせて、年齢条件を設定することになります。

注意点として、運転者限定という条件の方が、年齢条件よりも優先されて適用されるということがあります。年齢条件が合っていたとしても、運転者が限定の範囲外の場合、補償されなくなります。

例えば、50歳の夫婦に20歳の別居の子供がいる場合、年齢条件は「50歳以上」といった高めの設定にすることができますが、20歳の子供が帰省中にクルマを運転する可能性があれば、運転者限定は「限定なし」にしなければならないのです。

自動車任意保険の「年齢条件」を設定する際のポイント・注意点

自動車任意保険の「年齢条件」を設定する際のポイント・注意点

グーネット編集チーム

自動車任意保険の「年齢条件」は、運転者の年齢によって割引率が変わるため運転する人の年齢が上がるタイミングをつかんでおくことが重要です。
誕生日を迎えて年齢条件が切り替わるタイミングで忘れずに契約内容を変更することで年齢条件による割引が適用されます。

年齢条件については、毎年の更新のタイミングでなくとも、保険期間の途中で変更が可能です。年齢条件をきちんと適応させるためにも、気が付いたタイミングで契約内容の変更を行いましょう。

また、「運転される方と同居している家族等」が保険の対象となることを踏まえ、同居していた子供が進学や独立などで別居する際には、年齢条件を見直しましょう。運転する予定がなく同居していない家族を保険の対象としていると余分に保険料を払ってしまうこととなります。

まとめ

自動車任意保険の年齢条件は、誕生日を迎えれば保険期間の途中でも変更でき、その分保険料が戻ってくる便利な仕組みです。

「運転する同居の家族」等が対象となるという点がポイントであり、特に子供が独立して別居するタイミングなどで、上手に契約を変更すれば、保険料を節約することが可能です。いずれの場合も、保険会社によって細かいルールが異なるため、十分に確認をしてから契約を変更することが重要です。

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グーネットマガジン編集部

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