自動車保険
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2019.10.25

家族・別居家族間で自動車保険の等級引継ぎは可能?

家族・別居家族間で自動車保険の等級引継ぎは可能?

グーネット編集チーム

免許取りたての運転初心者の方が初めて車を購入し、その際に自動車保険を契約すると、その保険料が思った以上に高額で驚いてしまったという話を良く聞きます。

ただ、すべての運転初心者の方がそうなるわけではありません。子供世代が初めて自動車保険を利用する際に、親世代の「等級」を引き継ぐことができるというのをご存知ですか?

ここでは、自動車保険料が安くなる「家族間での等級引継ぎ」についてご紹介しましょう。

自動車保険の等級の仕組み

自動車保険は保険料を決める時に、契約者の年齢や車種などを考慮して「等級」が付けられます。この「等級」のランクにより保険料に大きく差が出てきます。

セカンドカー割引などを適用しない場合は基本的に6等級からスタートし、無事故で1年を終えると等級が上がり保険料が割り引かれるというシステムです。
つまり無事故の年数が長ければ長いほど等級が大きくなり、保険料も大幅にお得になっていきます。

逆に事故などを起こしてしまうと等級は3つも下がってしまうので、翌年から割高となった保険料を支払わなければなりません。等級が大きい=無事故ということですから、免許取りたての若い人の保険料が高額になるシステムも理解できる気がします。

等級の引継ぎに同居や別居は関係ある?

若い人には痛い出費となってしまう高額な自動車保険料。
実は親世代がコツコツ築いた等級の大きい保険料と引継ぎが可能です。

親世代の方は加入しなおしとなってしまいますが、安く入り直せるので、ニ世代分の保険料がかかったとしても結果的にはお得になります。

保険会社各社では家族間の等級引継ぎを「同居」か「別居」かで線引きしています。
同居であれば家族や親戚などの血縁はもとより、内縁関係の配偶者、配偶者と同居の親族もOKとなります。

逆にどんなに血縁の濃い家族でも「別居」であれば引継ぎはできません。
免許を取得して新車を購入と同時に家を出る家族と等級引継ぎをしたい場合は、別居前に保険会社へ連絡し、等級引継ぎが可能かどうか確認する必要があります。

自動車保険の家族間等級引継ぎ方法とは?

自動車保険の家族間等級引継ぎ方法は、書類と保険会社への連絡がしてあれば難しいことはありません。

手続きは以下の流れで行います。

・新車の納車日を確認し車検証を用意する
・保険会社に新車への車両入れ替えをする旨を連絡しておく
・新車の記名被保険者は等級を引き継ぐ家族にして、保険の名義も等級引継ぎをする家族に変更する
・親の車は親の名義で保険会社に新規契約をする

等級を引き継げるタイミング

等級を引き継げるタイミング

グーネット編集チーム

自動車保険の等級を引き継げるタイミングは、家族の車を増やす、または加入中の車を廃車・譲渡・返却する場合です。等級が低い同居の子供が車を購入した際、等級が進んでいる親から子供に引き継ぎ、親は新規等級からスタートする、というケースが一般的です。

これは車両の入れ替えを利用するため、タイミングを逃すと引き継ぎができないので注意しましょう。たとえば、子供が車を購入してから時間が経ってしまうと、引き継ぎが不可能になります。等級を引き継ぎたい場合は、車の購入前に計画を立てることが重要です。

家族間で等級を引き継ぐメリット

親から子供へなど、家族間で等級を引き継ぐことで、保険料を節約できるのが最大のメリットでしょう。
子供が新規で自動車保険に加入した場合、最低の6等級からのスタートが基本です。子供が21歳未満の場合、全年齢補償が対象で年齢の割引がないので、補償内容によっては保険料が10万円を超えることも少なくありません。

20等級の親との間で引き継ぎをした場合、等級の割引によって数万円~10万円ほど保険料が安くなります。親は等級が低くなりますが、26歳以上に適用される年齢割引、運転者の年齢条件を設定すると、6等級でも保険料を安くすることが可能です。

また、11等級以上で引き継ぎをすると「セカンドカー割引」が適用され、親の新規契約が7等級にアップするのもメリットの1つです。6等級と比べると7等級は割引率が上がるので、さらに保険料を安くすることができます。親と同居の子供や親族でそれぞれ車を持つ場合は、等級引き継ぎ制度を積極的に利用しましょう。

ただし、等級の引き継ぎの対象となる家族は、以下のように範囲が決められています。

・運転する人(記名被保険者)の配偶者
・運転する人(記名被保険者)の同居親族
・配偶者の同居親族

この場合の同居とは、生計や扶養関係を問わず、1つ屋根の下に同居していることです。家族であっても、別居している場合は、引き継ぎの対象外となるので注意しましょう。進学や就職、結婚などで別居する予定がある場合、同居中に手続きを完了させておけば問題ありません。
なお、同じマンションの別室、同じ家でも風呂やトイレなどの生活設備は別々、といった場合は同居と見なされない場合があるので注意が必要です。

親族に関しては、6親等内の血族、3親等内の姻族のことを指します。運転者本人の血族では「総祖父母からいとこの孫まで」、配偶者の姻族は「総祖父母から叔父叔母、甥姪まで」と幅広いのが特徴です。つまり、同居親族が多い家庭なら、1つの契約で複数人をカバーできます。

家族間で等級を引き継ぐデメリット

等級の引き継ぎは保険料が安くなるメリットがある反面、等級が下がる側が20等級になるまで時間がかかるのがデメリットでしょう。

等級は無事故で1年ごとに上がる仕組みなので、7等級からスタートすると、13年もの時間がかかってしまいます。保険を使うような事故を起こした場合、1等級、または3等級がダウンする可能性も心得ておかなければなりません。

等級が下がる側は、年齢条件やゴールド免許割引といった運転者の年齢条件を設定し、保険料を下げるように工夫する必要があります。

まとめ

自動車に乗り始めると自動車保険以外にも何かと出費が多くなります。
保険料を少しでも安く済ませるためにも、家族間の等級引継ぎを話合ってみましょう。

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グーネットマガジン編集部

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