アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2021.05.20 / 掲載日:2021.05.20
リモートワークに活用できるキャンピングトレーラー「POTAL」発表 最新のテクノロジー実装

「POTAL」
規格住宅の開発・販売などを手掛けるジブンハウス(本社:東京都港区)は5月19日、ワークスペースとして活用できるキャンピングトレーラー「POTAL」のプロトタイプが完成したと発表した。トレーラーハウスの輸入販売事業を展開するトルシープ(本社:愛知県豊明市)とのコラボレーションにより開発され、価格や受注開始時期は未定。
クルマでどこへでも運べる“仕事場” アンティークな内装と最新のテクノロジーを融合
「POTAL」内装イメージ
「POTAL」はアメリカ発・業界最古のトラディショナル・キャンピングトレーラー「エアストリーム」をベース機体とし、ジブンハウスが持つ最新のUIやデザインをふんだんに取り入れた移動型ワークプレイス。
自宅敷地内に設置し離れとしての利用に加え、車で牽引して“運べるワークプレイス”として運用する事も可能で、“暮らす・働く・遊ぶ“を場所から解放しユーザーのパーソナライズされたニーズに応えるものとなっている。
ベルデザインのワイヤレス給電システム「POWER SPOT」を実装
mui Labの木製IoTユーザーインターフェース「mui」ボードを実装
機体に使用されている「エアストリーム」は1940年代の開発以降、ジュラルミンボディの外装をリベットでとめるデザインを踏襲し、頑丈さや高級感とともにどこか懐かしさを感じさせるデザインが特徴。
車体デザインを活かした内装は木目調のボードをふんだんに取り入れ、落ち着きのあるアンティークなものに仕上げた。
その一方で、ベルデザイン(本社:さいたま市)の最新無線給電ユニット「POWER SPOT」や、mui Lab(本社:京都市)が開発する木製IoTユーザーインターフェース「mui」ボードなど最新のテクノロジーを実装し、ワークスペースとしての快適性も追求。
アナログの良さを残しつつ、現代的な利便性も兼ね備えた空間となっている。
2019年のアイデアコンテストで最優秀賞を受賞したユニットが原案 今後はビジネスユーザー向けの販売も視野に

「POTAL」の“暮らす”と“働く”を接続するアイデアは、2019年7月の「BodySharing × 5G アイデアコンテスト」(主催:NTTドコモ)で最優秀賞を獲得した「ポータル」が原型。
5Gを活用して、住宅にリモートワークの「空間」をまるごと提供しながら、仕事をする空間が家とは別であることのメリットを保持しつつ、「通勤時間ゼロ」を実現するユニットとして考案された。
この原案や「“働く・暮らす・遊ぶ”を場所から解放する」のコンセプトを基に、プロトタイプの開発に着手、改良を重ね今回の発表に至ったという。
価格や受注開始時期は未定だが、今後は一般向けの販売に加え、ビジネスユーザー向けの販売も視野に入れ、開発が進められるとしている。