アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日:2024.05.27 / 掲載日:2024.05.27

車中泊が楽しめるコンパクトSUV4選

 ここ最近、車中泊という言葉が一般的になっています。クルマを選ぶ基準として、車中泊ができるかどうかで選ぶひとも少なくありません。車中泊といっても、本格的なキャンプだけでなく、少し仮眠をするというような、ライトな使い方も想定されます。そのような場合、比較的コンパクトなモデルでも対応できることが多いでしょう。今回は、いま人気のコンパクトSUVのなかから、車中泊も可能なモデルをピックアップしてご紹介します。

車中泊ができるクルマの特徴は?

 車中泊は、多くの場合シートを倒して睡眠を取ることが多いです。そのため、シートアレンジ後にどれだけの広さを確保できるのかが最大のポイントとなります。また、室内長も非常に重要な要素。いくらシートがフルフラットになっても、室内長が足りず脚を曲げる必要があるなら、快適とはいえません。これらを考慮すると、サイズ(特に全長)が大きければ大きいクルマほど有利となります。コンパクトSUVの場合、この点で不利になってしまうことを覚えておきましょう。

Point 1:身長プラス5cmの室内長

 車中泊ができるかどうかは、車内に泊まるひとの身長に左右されます。身長が高いと、脚を曲げる必要があったり、体を斜めにしなくてはいけません。コンパクトSUVであれば、2名以上だとかなり狭くなってしまうケースもあります。仮に身長175cmのひとが泊まる場合、室内長1800mmがひとつの目安となるでしょう。

Point 2:シートをフルフラットにできる

 車内で寝そべる場合、セカンドシート(+サードシート)の背もたれを倒すのが一般的。シートをフルフラットにできることが必須の条件となります。しかし、コンパクトSUVの場合は必ずしもそうならないケースがあります。その場合、車中泊向けのマットを購入するとよいでしょう。

Point 3:100V電源があるとより快適に

 あると便利なのがAC100V電源。スマートフォンの充電はもちろん、家電を車内でも使えると快適な車中泊が楽しめます。また、電源が使いやすい位置にあるかもチェックしておきましょう。

【おすすめモデル1】トヨタ カローラクロス

 車中泊ができるコンパクトSUVでおすすめなのがトヨタ カローラクロス。2021年9月に発売されたこのモデルは、カローラをベースとしたクロスオーバーモデルです。全長4490mm、全幅1825mm、全高1620mmという扱いやすいサイズながら、広い室内空間と上質な走りが特徴。荷室容量は、5名乗車でもクラストップレベルの487Lを確保し、後席を倒すことでロードバイクのような大きな荷物も積み込めます。純正アクセサリーの「ラゲージアクティブボックス」を使えば、荷室の床面を倒したシートと同じ高さにできるので、車中泊が可能となります。

トヨタ カローラクロスのここに注目!

1.マストアイテム「ラゲージアクティブボックス」

 カローラクロスは、リアシートを倒しても荷室の床面との間に段差ができてしまいます。しかしアクセサリーの「ラゲージアクティブボックス」を購入することで、フルフラット化を実現。車中泊以外にも、荷物を外から見えない状態で収納したい時などに役立ちます。

2.「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備

 安全運転支援システム「トヨタセーフティセンス」が全車標準装備となります。また、パーキングブレーキやバックガイドモニターを一部のグレードを除き標準装備され、駐車場内での運転をサポートしてくれます。

3.アウトドアに役立つAC100V電源をオプション設定

 アクセサリーコンセント(AC100V/1500W)と非常時給電モードがハイブリッド車にオプション設定されています。これにより、車両駐車時に電気ポットやドライヤーなどの家電が使えるので、車中泊でも大いに役立ちます。また、ガソリン車/ハイブリッド車ともに、車内のUSB端子でスマートフォンを充電できます。

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【おすすめモデル2】ホンダ ヴェゼル

 2021年4月にフルモデルチェンジを受けたホンダ ヴェゼルも人気のコンパクトSUVのひとつ。センタータンクレイアウトを先代から踏襲し、全長4340mm、全幅1790mm、全高1590mmのコンパクトなサイズが特徴です。それでいながら室内長2020mmというゆとりのサイズで、車中泊でも使える広さを獲得。そのほか、クーペのようなスタイリッシュなボディや、1.5L 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の設定などが注目のポイントです。安全装備のホンダセンシングが全車標準装備となるほか、新世代コネクテッド技術「ホンダコネクト」を採用し、安全で快適なロングドライブが楽しめます。

ホンダ ヴェゼルのここに注目!

1.ワンアクションで簡単にフルフラットにできる

 リヤシートの左右両側を倒すだけでフルフラットにできるのが最大の利点。肩口のレバーを引くだけでリアシートをダイブダウンさせられるので、操作も簡単。荷室とシートバックの段差はおよそ1cmなので、そのまま横になれます。

2.助手席スライド+台を活用すれば約184cmものスペースを確保

 後席を畳んだだけでは、約153cmの荷室寸法しかありません。身長175cmのひとが車中泊する場合、斜めにならないと難しいでしょう。しかし、助手席を一番前までスライドし、荷室の床面と助手席の隙間を埋める台を置けば、約184cmものスペースが確保できます。

3.あると嬉しい「静電タッチ式LEDルームランプ」

 ヴェゼルには「静電タッチ式LEDルームランプ」が採用されています。暗い車内でもスイッチの場所を探すことなくブラインドタッチで点灯できるので、キャンプなどのアウトドアに役立ちます。

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【おすすめモデル3】ホンダ ZR-V

 2023年4月に登場したニューモデル、ホンダ ZR-Vにも注目したいクルマです。ヴェゼルと同じくコンパクトSUVに分類されることが多いですが、全長4570mm、全幅1840mm、全高1620mmと、ヴェゼルと比べてひとまわり大きいサイズとなっています。そのため、車中泊ではより広々と快適に過ごすことが可能に。パワートレインは、2.0Lの2モータースポーツe:HEVを設定。燃費や静粛性を高めながら、ヴェゼルよりも力強い加速が魅力です。このほか1.5L 直噴4気筒ターボも搭載。ホンダセンシングをはじめとする先進の安全技術も装備され、車中泊をはじめとするレジャーに大活躍してくれるのは間違いないでしょう。

ホンダ ZR-Vのここに注目!

1.スポーティで躍動感のあるルックス

 ZR-Vの魅力のひとつに、そのデザインが挙げられます。ヴェゼルよりもゆとりのある寸法により、直線的なショルダーラインをリアまで走らせて伸びやかなデザインを採用。また、Y字型5スポークの18インチホイールも足もとを引き締めています。

2.広々とした室内空間と荷室

 ボディの大きさは、そのまま室内空間に還元されています。ヴェゼルと同じくワンアクションでダイブダウンできるリアシートを倒すことで、荷室寸法は約159cmを確保。これはヴェゼルよりも9cm長く、車中泊に適しています。また、ヴェゼルと同様助手席をスライドさせ、台を置くことでより長いスペースが生まれます。

3.12スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステム

 ZR-Vの室内環境に合わせたBOSEプレミアムサウンドシステムを「e:HEV Z」グレードに標準装備。包まれるようなサラウンド体験は、室内をコンサート会場にしてくれます。オーディオを頻繁に利用するなら、このグレードを選びましょう。

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【おすすめモデル4】メルセデス・ベンツ GLA

 車中泊ができるのは国産車だけではありません。輸入車にも視野を広げて探すと、思いがけない出会いがあります。今回ピックアップするのは、メルセデス・ベンツ GLA。2023年9月にモデルチェンジを受けたコンパクトSUVです。全長4415mm、全幅1835mm、全高1620mmは、SUVとして扱いやすいサイズに留まっています。精悍な内外装デザインと品質の高さは、さすがメルセデスといったところ。パワートレインは、ガソリンのほかディーゼルエンジンも設定されており、ライフスタイルや好みで選択できるのも魅力です。マルチパーパスカメラとレーダーセンサーによる「インテリジェントドライブ」は、安心&安全のドライブを約束します。

メルセデス・ベンツ GLAのここに注目!

1.圧倒的高品質のインテリア

 プレミアムブランドゆえ、内外装は高品質。所有欲を満たしてくれる精緻なデザインが大きな魅力となっています。特に現行型GLAでは、新世代ステアリングホイールを採用。ナビや安全運転支援システムなどの設定を手元で完結できます。

2.対話型インフォテインメントシステム「MBUX」

 GLAにはMBUXが標準装備されます。「ハイ、メルセデス」と声をかけると、音声認識でナビの目的地入力、自動車電話、オーディオ、エアコンなどの設定ができます。アウトドアでもあると便利な先進装備といえるでしょう。

3.高い安全性を誇る「インテリジェントドライブ」

 インテリジェントドライブには、多くの先進安全装備が盛り込まれます。例えば、高速道路で前方の車両に追従する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」、駐車時にドライバーをサポートする「アクティブパーキングアシスト」、誤発進による追突事故を防止する「ドライブアウェイアシスト」などが含まれます。

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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