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更新日:2020.09.25 / 掲載日:2020.09.25

落ち葉による車のスリップに要注意!落ち葉は凍結路と同じくらい滑りやすい!?

落ち葉による車のスリップに要注意!落ち葉は凍結路と同じくらい滑りやすい!?

グーネット編集チーム

道路を走行していて、急にスリップした経験はありませんか?
スリップの原因としては雪や雨が一般的ですが、実は「落ち葉」も大変滑りやすく、スリップの原因になります。そのため、落ち葉が多くなる季節の運転には十分な注意が必要です。

今回は、落ち葉が滑りやすい理由やスリップしやすい時期、落ち葉の堆積に遭遇したときの対処方法を紹介します。

落ち葉は雪道や凍結路と同じくらい滑りやすい

落ち葉は雪道や凍結路と同じくらい滑りやすい

グーネット編集チーム

1枚や2枚の落ち葉であればさほど問題ありませんが、落ち葉が重なり合っている場所はかなり滑りやすい状態です。
濡れている落ち葉はさらに滑りやすくなり、その滑りやすさは雪道や凍結路と同等とされています。

ここで、なぜ落ち葉があると滑りやすくなるのかを見ていきましょう。

原因は濡れた落ち葉から染み出る油分

落ち葉によるスリップが起こるのは、葉に含まれる油分が原因です。多くの植物の葉には、乾燥から植物を守るために油分を含む「クチクラ層」という層があります。落ち葉になって水に濡れるとクチクラ層が分解され、葉から多くの油分が浮き出てしまうのです。

つまり、落ち葉が濡れることで油分が出てしまい、雪道と同じくらい路面が滑りやすくなるということです。

イチョウの葉は特に滑りやすい

表面がつやつやしているイチョウや椿の葉には、油分を含むクチクラ層が多く含まれています。特に、イチョウの葉は乾燥している状態でも滑りやすいほど、油分が多い葉です。
イチョウの落ち葉の上でブレーキをかけると、スリップのリスクが高まるので注意しましょう。

落ち葉が発生しやすい時期

落ち葉によるスリップを回避するためには、落ち葉が発生しやすい時期を知っておくとよいでしょう。日本で落ち葉が多くなるのは、おもに以下のような時期です。

紅葉シーズン

真っ赤に染まった紅葉の美しさは日本の風物詩ですが、紅葉のあとには落ち葉が残ります。葉が色づくタイミングは木によって異なり、紅葉シーズン初期ですでに落ち葉が積もっているところも少なくありません。

台風のあと

台風のあとも、強風で飛ばされた落ち葉が多くなる時期です。しかも、台風後の落ち葉は濡れている状態なので、乾いた落ち葉よりも格段に滑りやすくなっています。

4~6月にかけて

落ち葉の時期としてあまり知られていないのが4~6月です。この時期は新葉と入れ替わりで落葉する木が多く、比較的落ち葉が多くなります。
また、椎の木や樫の木、楠などの常緑樹は通年を通して葉を茂らせるため、春から秋にかけて落葉するといわれています。

落ち葉による車のスリップ事故例

落ち葉による車のスリップ事故例

グーネット編集チーム

落ち葉によるスリップ事故は意外と多く、ニュースやメディアで取り上げられたこともあるほどです。実際にあったスリップ事故例を紹介します。

落ち葉に乗り上げたマイクロバスが横転

愛媛県内子町では、デイサービスに向かうマイクロバスが道路わきの斜面に滑落し、横転する事故がありました。この事故でバスに乗っていた9人が軽傷を負っています。

事故当時は雨が降っており、道路わきの落ち葉に乗り上げてスリップしたのが事故の原因だといわれています。

対向車を避けようとした二輪車が転倒

熊本県市北区では、幅員約3.5mの路上で対向車を避けようとした二輪車がスリップして転倒し、道路に投げ出されたところを対向車にひかれ、命を落とす事故がありました。

この事故当時も現場付近では雨が降っており、路肩には落ち葉が積もっていたようです。二輪車が対向車を避けようと路肩へ寄った際、落ち葉を踏んでスリップしたと見られています。

車で落ち葉の堆積に遭遇したときの対処法

落ち葉でスリップしないためにも、落ち葉を見つけた際は以下のポイントに注意しましょう。

速度を十分に落とす

落ち葉の堆積を見つけたらそのままの速度で進入するのではなく、まずは速度を落としましょう。可能であれば落ち葉を踏まないのが理想ですが、避けられない場合は速度を十分に落としてから乗り上げてください。
また、落ち葉が多い道路では、速度を落とし気味に走行するとよいでしょう。

落ち葉の上でステアリングやブレーキ操作をしない

落ち葉に乗り上げているときはステアリングやブレーキ操作をせず、静かに通過することを意識しましょう。

特に、コーナーの途中に落ち葉がある場合は、非常に滑りやすくなるので注意が必要です。落ち葉に乗り上げる前に速度を落とし、ステアリング操作を終わらせます。ステアリングが足りない場合は、落ち葉を通過したあとで切り足してコーナーを抜けましょう。

まとめ

数枚であれば何でもない落ち葉も、雨に濡れたり堆積したりすると、凍結路と同じくらいに滑りやすくなります。特にイチョウの葉は乾いた状態でも滑りやすいため、落葉の時期にイチョウの近くを走行する際は注意したほうがよいでしょう。

実際に落ち葉が原因のスリップ事故も複数発生しています。落ち葉が多い場所や時期には、十分に注意しながら運転するようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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