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更新日:2020.06.09 / 掲載日:2020.06.09
【運転席・後部座席】正しいシートベルトの付け方と非装着の危険性

グーネット編集チーム
車に乗るときに必ず装着するシートベルトですが、正しい付け方があることをご存じでしたか?
またそのシートベルトの正しい付け方については、運転席・助手席、後部座席で付け方が異なるため、ポイントを押さえて手順を覚えておくことが大切です。
今回は、正しいシートベルトの付け方について、座席別のシートベルトの付け方を踏まえ、シートベルトを付けないことの危険性についても解説します。
運転席・助手席のシートベルトの付け方・手順
まず前部座席の運転席・助手席のシートベルトの付け方を、4つのステップに分けて紹介します。もし既に知ってると考える方も今までの付け方で間違った点がないか、この機会にチェックしましょう。
1.正しいポジションに座る
シートベルトを付ける前に、正しいポジションに座ることが重要です。座席への座り方が浅かったり、背もたれが倒れすぎたりすると、万が一の事故で腰ベルトの下に体が潜り込むなどして負傷するおそれがあります。
座席に座る際は腰をシートに密着させること、肩と背もたれが密着するように角度を調節することがポイントです。
2.ベルトのねじれが無いかを確認してシートベルトを装着
正しいポジションで座ったら、ベルトのねじれがないか確認した後、シートベルトの金具を音が鳴るまで差し込んで固定しましょう。
3.肩ベルトと腰ベルトの位置を調整
シートベルトを付けたら終わりではなく、肩ベルトと腰ベルトの調整が必要です。肩ベルトは首にかからないよう鎖骨の中心に通し、腰ベルトは腰骨の低い位置に調整します。衝撃を受けた際、首と腹部に力が集中するのを防ぐためです。
4.ベルトのたるみを直す
ベルトと体の間にすき間ができないよう、肩ベルトを肩の方向に軽く引っ張ってベルトのゆるみをとります。鎖骨の中心から腰骨にかけて、一直線のラインになればOKです。
後部座席のシートベルトの付け方

グーネット編集チーム
後部座席のシートベルトは、前方座席よりも手順が少し複雑になります。後部座席に人を乗せるときのために、後部座席のシートベルトの付け方を理解しておきましょう。
後部座席のベルトとバックルを確認
運転席と同様に、後部座席のシートベルトは後方に格納されていることが一般的です。車種によっては、通常のシートベルトのとは違い、一旦ベルトを固定する部品を通してから固定しなければならない場合もあります。もし不安な方は、今乗っている車の説明書で、ベルトの格納位置や固定方法を確認しておくといいでしょう。
また、後部座席でよくあるミスは、差込口とベルトの金具が合わないことです。後方座席のシートベルトは座席の中央にあることが多く、左右の見分けがつきにくいためです。差込口と金具にシールを貼る、差し込み口にリストバンドで目印を付けるなどの工夫で、車内が暗い夜間でもスムーズにシートベルトを付けられます。
シートベルトを装着したら肩と腰を調節
後部座席でも同様に、腰と背中をシートに密着させて座りましょう。ベルトの金具が差し込みにくい場合は、体を少し斜めにすると見やすくなります。
シートベルトを付けたら、運転席と同様に肩と腰のベルト位置と、ねじれやたるみを調整しましょう。また、後部座席は追突時の衝撃が大きくなるため、ヘッドレストを目と耳の延長線上の中心にくるように調整するのがポイントです。
シートベルト非装着は危険!
運転席・助手席と後部座席でシートベルトを付けない場合、以下のような危険性が高まります。
<運転席・助手席の危険性>
・衝撃で後部座席の人が前方に投げ出され、運転席・助手席のエアバッグに挟まれて頭部や胸部を圧迫する
<後部座席の危険性>
・事故の衝撃で天井や柱、ドアなどに全身を強打する
・衝撃が大きいと車の外に放り出される
このように、車内で受けるダメージだけでなく、車外に放り出されると後続車にはねられる重大な事故を招きます。シートベルトは運転手と同乗者の命綱であり、正しく装着することを習慣にしましょう。
まとめ
シートベルトを正しく付けるためには、シートに腰、背もたれに肩を密着させて座るようにします。
シートベルトを付けたら肩と腰を正しい位置に調整し、ベルトのゆるみを引っ張り、鎖骨の中心から腰骨まで一直線になるようにします。
後部座席のシートベルトの付け方は同じですが、シートベルトの格納場所や固定する位置を確認しておくと簡単に付けられます。また、シートベルトを付けないと、衝撃による圧迫で負傷するだけでなく、重大な事故を招く要因にもなります。
「車に乗ったらシートベルト」と習慣付けて、万が一の事故でも被害を抑えられるようにしましょう。