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更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
車中泊には結露対策が必要!具体的な方法と対策不足で起こる弊害とは?

グーネット編集チーム
車中泊をしていて悩まされるトラブルの1つとして、結露が挙げられます。結露した窓を1枚1枚拭いていく作業は、とても手間がかかるもの。特に冬場は結露の量も多くなるので、処理も簡単ではありません。
この記事では、結露が起こる原因と弊害について、そして具体的な対策方法についても紹介するので、ぜひ実践してみてください。
車中泊で結露が起こる原因とは?
結露は、温度と湿度のバランスが変わることによって発生します。空気中には水分が含まれますが、含む水分には許容量があります。この許容量を超えると結露が発生するという仕組みです。
なお、空気中の水分の許容量は気温によって変わります。気温が高いと水分の許容量は大きくなり、気温が低くなると水分の許容量が小さくなる特徴があります。
例えば、夏場であれば気温が高いため水分をたくさん含むことができほとんど結露はしませんが、冬場になると気温が低くなり空気中に水分をあまり含むことができないので結露しやすくなります。
また、車内は住宅と比べると空間が狭く、狭い空間であればあるほど空気量も少なくなるので、含むことができる水分量も少なくなります。
この仕組みから、車内では人の呼吸に含まれる水分だけでも結露が起こってしまうような、結露が起こりやすい環境となります。
その中で車中泊をすることになりますが、眠っている間には一晩でコップ一杯分の汗をかくとされているように、より結露には注意したほうがよいと考えられます。
車中泊で車内が結露してしまうことで起こる弊害とは?
車中泊をする際に車内が結露してしまうのは仕方のないことといえますが、結露によって起こる弊害があることも忘れてはいけません。
特に、結露を放置してしまうことで発生するさまざまな弊害については十分に注意する必要があります。
快適な車中泊をするためにも、結露による弊害の可能性を知っておきましょう。
カビが発生する
何より注意したいのが、カビの発生です。パッキンやマットなどは、特にカビが発生しやすい場所です。結露した水分をそのまま放置していると、カビとなってしまうので注意しましょう。
エアコンも結露してカビが発生することがあり、これを放置すると、エアコンの風とともにカビが噴き出て、それを吸い込んでしまい体調不良を起こす場合があります。カビは人間の体に良くない影響を与えるものなので、なるべく発生を抑える努力が必要です。
窓が曇る・汚れる
結露すると、窓が曇ってしまいます。窓が曇った状態での走行となると前も横も後ろも満足に確認することができず、事故につながる恐れがあります。事故を避けるためには、運転前にしっかりと結露を拭き取るなどして、外を見通せる様にすることが大切です。
また、窓の結露を放置すると、それがそのまま窓の汚れになってしまいます。窓が汚れてしまう事によっても視界が悪くなるので、窓はなるべくキレイな状態を保つようにしましょう。
車中泊での結露対策・結露を防ぐ方法とは?

グーネット編集チーム
車内が結露してしまうと、後処理がとても大変です。そこで、なるべく結露を防ぐ対策を施しておくと良いでしょう。
窓を1cmほど開ける
窓を少しだけ(1cmほど)開けておくと、車外から空気が入り、かつ、車内にこもった湿気を外に出ていくことで空気が循環して結露しにくくなります。
ただし、冬場は少し窓が開いているだけでも車内の気温がグッと下がります。そのため、結露対策をしながら防寒対策も十分施して、快適に過ごせる工夫をすることが大切です。
サンシェードと結露防止テープを使う
サンシェードは日光を防ぐための日よけとして活躍するアイテムですが、断熱性の高いサンシェードもあり、これを結露防止に役立てることができます。サンシェードを使うことで、窓に伝わる車内の熱を遮断し、外気温度と窓との温度差を減らすことで、結露を防ぐ効果が期待できます。
ただし、サンシェードだけでは窓全面を覆うことは形状などの問題から難しいことがあります。その場合は、窓とサンシェードの隙間を結露防止テープで埋めていくと効果的です。結露防止テープは毎回簡単に貼って剥がすことができるものも多く便利です。
また、サンシェードの代わりに、段ボールを使うという方法もあります。多少見栄えが良くないと思われることもありますが、段ボールならば結露を吸ってくれるので、後処理もとても楽になるというメリットもあります。段ボールでなく、銀シートを使う方法も有効です。
結露取りワイパーを使う
結露の処理は結露取りワイパーを使うと楽になります。結露をフキンなどで何度拭いて処理しようとしても、拭いていく端から結露がでていき拭ききれなくなってしまうことがあります。
その点、結露取りワイパーならば、拭いてフキンに残った水分を絞るなどの手間を減らして、かつ手を濡らせずに簡単に処理することができるのでおすすめです。
まとめ
特に冬場の車中泊では、結露してしまうのは仕方がないといえるでしょう。とはいえ、結露してしまうと発生する弊害も見逃すことができません。
ちょっとした工夫をするだけで、朝起きた際の結露具合は変わってきます。ここで紹介した対策を参考にして、結露をなるべく発生させない方法を実践してみてはいかがでしょうか。