ドライブ
更新日:2021.03.31 / 掲載日:2020.01.30
トラックの荷台寸法と積載量を大きさ別で解説!はみ出し可能な幅・高さはどのくらい?

グーネット編集チーム
一般的なトラックといえば荷台が平らな長方形のボディの車両をイメージする人が多いかと思いますが、トラックの荷台にはさまざまな寸法・形状があります。しかも、車両の大きさによって荷台寸法や積載量も大きく変化するため、業種に適したサイズを選ぶことが大切です。
そこで今回は、トラックの大きさや形状の種類、大きさごとの積載量、荷台のはみ出しについてご紹介します。
トラックの大きさと形状
一般的に、トラックの大きさは2トン・4トン・10トンの3種類、形状は平ボディ・冷蔵冷凍車・クレーン・バン・ダンプなどがあります。
大きさの種類
トラックの大きさの基本的な分類である2トン・4トン・10トンではそれぞれ活躍する業務が異なります。
・2トントラック・・・通販や小包など、小さな荷物を配送する業務
・4トントラック・・・大きな荷物の小口輸送や引っ越し業務などの業務
・10トントラック・・・家具や大型家電、工業用機械など、大きく重量のある荷物の搬送業務
形状の種類
トラックの荷台の形状に関しては、平ボディをはじめ、冷蔵冷凍車やクレーン、バン、ダンプなど、さまざまな形状があります。特に下記のような種類がトラックの一般的な荷台の形状になります。
・平ボディ・・・荷台部分がフラットでオープンになっている
・冷蔵冷凍車・・・荷台部分が断熱構造になっており、箱部分に冷蔵気を搭載している
・クレーン・・・荷台部分がクレーンになっている
・バン・・・荷台の上と横が幌で覆われており、キャビン部分が一体化している
・ダンプ・・・油圧ポンプによって荷台を傾けることができる
トラックの荷台寸法と積載量
トラックの荷台寸法や積載量は、車両の大きさによって大きく異なります。また、同じ大きさでも車種やメーカーによっても寸法が異なるため、ここでは、最も一般的な平ボディの荷台寸法を大きさ・タイプ別で紹介します。
2トントラック
小型トラックは、さまざまなニーズに応えるため以下4つのタイプが存在します。
・ショートボディ・・・長さ2,500mm前後/幅1,600mm前後/荷台高さ380mm前後
・標準ボディ・・・長さ3,100mm前後/幅1,600mm前後/荷台高さ380mm前後
・ロングボディ・・・長さ4,300mm前後/幅1,700mm前後/荷台高さ380mm前後
・ワイドロングボディ・・・長さ4,300mm前後/幅2,000mm前後/荷台高さ380mm前後
4トントラック
中型トラックは、小型トラックよりもさらに細かい5つのタイプが存在します。
・ショートボディ・・・長さ4,350mm前後/幅2,040mm前後/荷台高さ400mm前後
・標準ボディ・・・長さ6,200mm前後/幅2,130mm前後/荷台高さ400mm前後
・ロングボディ・・・長さ7,200mm前後/幅2,130mm前後/荷台高さ400mm前後
・スーパーロングボディ・・・長さ8,200mm前後/幅2,130mm前後/荷台高さ400mm前後
・ワイドボディ・・・長さ6,200mm前後/幅2,340mm前後/荷台高さ400mm前後
10トントラック
大型トラックの場合、小型・中型のようなタイプは存在しませんが、メーカーによって荷台寸法が異なります。
・日野・・・長さ9,670mm前後/幅2,490mm前後/荷台高さ267mm前後
・三菱ふそう・・・長さ10,030mm前後/幅2,340mm前後/荷台高さ450mm前後
・UDトラックス・・・長さ9,500mm前後/幅2,490mm前後/荷台高さ450mm前後
・いすゞ・・・長さ5,100mm前後/幅2,490mm前後/荷台高さ500mm前後
トラックの荷台のはみ出し可能な幅・高さはどのくらい?

グーネット編集チーム
トラックに積載できる荷物の大きさは、道路交通法57条により以下のように決められています。
<道路交通法におけるはみ出し可能な範囲>
・幅:自動車の幅内
・長さ:全長の10%以内
・高さ:3.8mから積載する高さを引いたもの
荷台からはみ出る荷物を運ぶには
規定を超える大きさの荷物を積載する場合は、管轄の警察署もしくは交番へ「制限外積載許可」を申請する必要があります。ただし、どちらに申請するかによってはみ出し可能な範囲が異なります。
<交番に申請する場合>
・幅:自動車の幅以下
・長さ:全長15m以下(首都高速道路は12m以下)
・高さ:全高4m以下
<警察署に申請する場合>
・幅:全長3.5m以下
(車両の幅に1.0mを加えたもの以下で、左右のはみ出しがそれぞれ0.5m以下であること。首都高速道路は全幅2.5m以下)
・長さ:全長20m以下(首都高速道路は12m以下)
・高さ:全高4.3m以下(首都高速道路は、全高3.8m以下)
はみ出しの注意点
荷台からはみ出る荷物を運ぶ際は、荷物の後ろに赤い布を付ける必要があります。しかし、この布も規定のサイズがあり、30cm四方以上と決まっているので注意しましょう。
まとめ
トラックの荷台寸法や積載量は、トラックの大きさをはじめ、車種やタイプ、メーカーなどによって異なります。形状の種類もさまざまなので、業種に適したトラックを選ぶことが大切です。
また、荷台からはみ出る荷物を運ぶ場合は、交番もしくは警察署の許可が必要になるので、早めに申請を行い、安全に走行するようにしましょう。