ドライブ
更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20
アイドリングストップの環境への影響は!?排気ガスの排出量や燃費について

グーネット編集チーム
今や多くの車に搭載されているアイドリングストップ機能。燃費の向上だけでなく、排気ガスの排出量が抑えられるとあって、環境配慮の観点からも人気の機能です。しかし、実際にどの程度環境に影響を与えているのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、車の排気ガスと環境問題の関係性から、アイドリングストップが環境へ与える影響までを解説します。記事の後半では、環境を守るためにアイドリングストップ以外にできることもご紹介致します。
環境問題に関心のある方は、参考にしてみてください。
車の排気ガスと環境問題
世界的に問題となっているものに地球温暖化現象があります。その大きな要因の1つが、二酸化炭素を多く含む排気ガスです。
排気ガスを排出しているのは自動車だけでなく工場などもありますが、そのうち運輸部門が占める割合は約17%になります。運輸部門内では、自動車は約89.7%を占めています。つまり、鉄道や航空などを含めた交通機関が排出している二酸化炭素量のうち、ほぼ9割は自動車が排出しているのです。さらに、車の排気ガスには窒素酸化物や粒子状物質が含まれており、大気汚染にも繋がります。
近年は「若者の車離れ」が問題視されていますが、それでも自動車保有率が高い日本においては、車の排気ガスが環境に与える影響はとても大きいといえるでしょう。
アイドリングストップが環境に与える影響とは

グーネット編集チーム
政府が推進する環境に配慮した「エコドライブ」の代表格である、アイドリングストップ。しかし、アイドリングストップをすることが環境に、どれほど良い効果を与えるのかを知らない方も多いことでしょう。
そもそもアイドリングストップとは、停車時に自動的でエンジンが停止するシステムになります。エンジンの稼働を抑えることで、燃料消費を減少させ、排気ガスの削減を実現する機能です。
実際に実験してみたところ、二酸化炭素の排出量はアイドリングストップをした方が約40~50%減少したそうです。さらに、10分間で約0.15~0.2Lの燃料削減という効果も得られます。
燃費向上、排気ガスの排出量減少の2点から、アイドリングストップ車は未搭載車に比べて環境に良いといえるでしょう。
環境を守るためにアイドリングストップ以外にできるこ
エンジンを停止させることで、直接的に排気ガスの排出量を抑えるアイドリングストップは、確かにエコの観点から見るととても効果的な機能で、エコドライブの代表格です。しかし、アイドリングストップ未搭載車であっても、環境を守るためにできることは多々あります。
ここでご紹介するのは、6つのエコドライブ方法です。どれも簡単にできるエコドライブ方法ばかりなので、是非実践してみてください。
不要な荷物は降ろす
極端な例ではありますが、100kgの荷物を積んでいた場合、燃費は3%ほど下がります。つまり、車の燃費は積載量によって大きく異なるのです。
積みっぱなしになっている不要な荷物は、降ろしてから運転しましょう。
定期的にタイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧は、使用しているうちにだんだんと減っていきます。
空気圧が適正値以下だと燃費は2~4%下がるといわれているので、定期的に空気圧をチェックして適正値を保つことを心がけましょう。
急発進・急加速をしない
急発進や急加速は、バッテリーに多くの負荷をかけてしまいます。
5秒間で時速20kmに達する程度の緩やかな速度になるよう、アクセルを踏みましょう。
早めにアクセルをオフにする
信号や渋滞などで止まることが予測できている場合、早めにアクセルをオフにするようにしましょう。そうするとエンジンブレーキによって減速するので、燃費が2%程度向上します。
さらにブレーキの劣化を防ぐ効果もあるので、一石二鳥でしょう。
エアコンは控えめに使用する
過度な冷房や暖房も、環境のためには厳禁です。エアコンは大量の電力を消費するのでバッテリーに負荷がかかり、燃料も多く消費します。
環境に配慮するのなら、サンシェードや断熱フィルムなどを利用して、車内温度を一定に保つ工夫をするのがおすすめです。
道路交通情報を事前にチェックする
道に迷ってしまったり、渋滞のある道を選んでしまったりすると、単純に走行時間が長くなるため、排気ガスの量も増加します。
事前に地図やカーナビをチェックしておくことで、短い時間で目的地に到着できるようにしましょう。
まとめ
世界的に問題となっている環境問題ですが、その解決の糸口になる可能性があるのが、エコドライブです。そのなかでもアイドリングストップは大きな効果が得られる機能なので、環境問題に関心のある方は是非導入してみましょう。
また、アイドリングストップ以外にも車の運転においては、環境を守るためにできることはあります。
今回ご紹介した方法を参考にして、環境にやさしい走り方を心がけましょう。