ドライブ
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06
普通自動車免許取得後、運転に慣れてくるまでの期間とそのパターンとは

グーネット編集チーム
クルマの運転には経験と心理的な安定が重要です。自動車免許証を取得した直後は、運転する楽しさがありながらも、慣れない運転で本当に自信を持って運転できるかと不安になる方も多いかもしれません。
では、運転に慣れてくるまでの期間はどのくらいを目安にしておけば良いのでしょうか。
ここでは自動車免許証を取得後に運転に慣れてくるまでの期間の目安やパターンについて説明します。
試験にめでたく合格!でも実際に公道を一人では怖い
運転免許センターで学科試験と適性試験にパスすれば、自動車免許証を手にすることができます。自動車免許証を取得すれば、晴れて一人で公道を自由に走って、好きな場所へ行くことが可能です。しかしながら、乗り慣れた教習車とは違う車種のクルマを運転しなければならないことも多く、あれほど心強かった教官も助手席にはいません。
いくら自動車免許証を所得したからといって、一人で公道を走るのは不安だし、怖い気がすると言うのはほとんどの人が経験した悩みではないでしょうか。
しかし、ここで運転を躊躇していては、いつまで経っても一人で運転できるようにはなりません。自動車教習所で教えてもらった、クルマの運転の基本である「認知」「判断」「操作」を忘れずに、一人で運転するクルマに慣れることから始めましょう。
運転に慣れてくる期間は日常でどれくらい運転するかによる

グーネット編集チーム
実際、どれくらいの期間でクルマの運転に慣れるかは、どれくらいの頻度で日常の中でクルマを運転するのかによって異なります。
当然、日常的に乗れば乗るほどクルマの運転に慣れるスピードは早くなりますが、以下では4つのパターンに分けて「クルマに慣れるまでの時間(期間)」の目安を紹介します。
仕事でクルマを使うのがメインの方
イメージされるのはまず営業車です。クルマを使ってお客様の家に訪問したり、あるいは、取引先の会社へ訪問したりする場面もあるでしょう。一般的には荷物が積めて、燃費性能にも優れる軽自動車やコンパクトカー、事業用のバンなどが思い浮かぶと思います。
このように、仕事でクルマを使うのであれば、頻度にもよりますが運転回数が多いと推測されます。近距離でも運転すれば運転に慣れるまでの時間も早い傾向にあります。
また営業車の場合、何台かクルマがあっても基本的には同じ車種か同じクラスのパターンが多いので、乗り換えによる弊害はあまりないと言えるでしょう。2週間から1ヵ月ほどで運転に慣れてくるのではないでしょうか。
土日の長距離運転がメインの方
平日は仕事でクルマの運転をしないが、週末は集中してクルマに乗る方のパターンです。1週間ぶりの運転となると、最初は運転操作や安全確認などを少し忘れては思い出す傾向だと思います。
この場合、当初は意識して長い距離・長い時間を集中的に運転するようにしたいものです。そうすることで、次の週末に運転する際にも場面、場面で考えなくても、少しずつ自然に判断・操作ができるようになるからです。このパターンであれば、通常2ヵ月から3ヵ月で運転に慣れるのではないでしょうか。
日々の家族の送迎や買い物の運転がメインの方
近距離の運転であっても、買い物や送迎などのために、毎日30分程度の運転をするパターンです。営業車と同様にクルマの運転に慣れるには、毎日少しでもクルマに接することが早道です。最初は同じ道でも、時間に余裕のあるときは、違った経路を走行するなどして、経験を積むことをおすすめします。
1ヵ月から2ヵ月ほどでクルマの運転に慣れるのではないでしょうか。
オンオフ限らず運転する方
どれくらいの頻度・時間運転をするのかにもよりますが、仕事とプライベート両方でクルマを運転するパターンです。前述のパターンと違うのは、いちばん乗る機会が多いと言うことでしょう。それだけ間隔を空けずに運転することは、運転への慣れが早い傾向があります。
色々な場面でクルマを運転し経験を積むことは、クルマの運転に慣れるのに何より良い練習となるでしょう。仕事で運転するパターンよりは、やや短い傾向だと思いますが、やはり2週間から1ヵ月で運転に慣れるのではないでしょうか。
早く慣れたい人は家族などに協力してもらおう
運転に慣れるためには、まず頻繁にクルマに乗ることが大切です。
とはいえ、慣れていない状況で頻繁にクルマを運転する、といっても抵抗心があると思います。
そんなときは、家族や友人の方にクルマの運転に慣れるために協力してもらってはいかがでしょうか。
安全確認や車線変更、交差点を曲がる際の通過の仕方、ステアリング&ブレーキのスムーズな操作など、自分一人ではポイントがなかなか掴めないのも事実です。
また、同様に駐車の際のコツや車庫入れの仕方なども、自動車教習所とは勝手が異なり、多くの方が悩むポイントでしょう。そのため、既に普通運転免許を取得して運転に慣れている友人や家族に協力してもらうのも運転に慣れることの近道になります。クルマの運転に慣れている人に助手席に同乗してもらい、ウインカーを出すタイミングや車線変更、安全確認の仕方などをサポートしてもらい、自分で気づかなかったことや注意すべきポイントなどのアドバイスを受けることで、早く運転に慣れることができるでしょう。
また、運転を代わってもらい、運転が慣れている人の運転の仕方を客観的に見ることも、自分のやり方との運転の違いが認識できるので、運転スキルのアップに繋がるおすすめの練習方法です。
運転に自信がついても、過信は禁物
運転の経験を積んで、自分の運転に自信を持つのは良いことですが、過信するのは禁物です。
警視庁が平成28年におこなった交通事故の発生状況についての統計調査によると、年齢層別の原付以上の免許保有者10万人あたりの交通事故件数においては、普通自動車免許が取得できる年齢18歳を含んだ16歳~19歳の層がもっとも交通事故件数が多く、ついで、20歳~24歳の層が交通事故件数が多い層になっています。
事故発生件数を年齢層別でもっとも少なかった55歳~59歳の層と比較すると、16歳~19歳の層が4倍以上、20歳~24歳の層が2倍以上の事故発生件数となっており、全体の層から見ても大きく事故発生件数が多いことがわかります。
また、初心者ドライバーの事故発生内容を見ると「他車両対自車両」がもっとも多く、「車両対人」「車両単独」と続きます。少し運転に慣れてきた頃が事故を誘発しやすい時期でもあり、警視庁の法令違反別事故件数では「安全運転義務違反」が多くを占めます。
特に初心者ドライバーの事故の原因で多いのが、安全確認不足が原因とされる一時停止やわき見運転、信号無視などによる交差点の出会い頭の事故や接触事故です。また、スピードにも慣れ、スピードの出し過ぎは重大な事故にも繋がり、十分注意が必要です。
そのため、自動車教習所で教わるクルマの運転行動の3要素である「認知」「判断」「操作」は、運転免許を取得してからも、常に意識すべき重要なことです。
まとめ
自動車免許証を取得してから、一人での運転に慣れるまでの期間は、どれくらい日常でクルマに触れるかによって異なります。もし、自分一人で運転するのが怖いときは、家族や友人の人に助手席に乗ってもらい、運転に関してアドバイスを貰いながら、徐々に慣れていくのも手段の一つです。
また、運転に慣れた頃の事故発生件数が多いことからも、運転に慣れてきたから大丈夫だという過信をせず、適度な緊張感を維持しながら、安全運転を遵守して運転することを心がけましょう。