ドライブ
更新日:2019.08.05 / 掲載日:2019.08.05
夜の運転で周囲が見えにくくなる原因と対処法
グーネット編集チーム
夜のクルマの運転は昼間と違って、周囲の歩行者や白線・標識など運転に必要なサインが見えづらくなくなります。また、夜間の運転における周囲の見えにくさは、さまざまな原因によって起こり、その程度は人によっても差があります。
夜間に運転する際には、事故が起きないように見えにくくなる原因や対処法をしっかりと学んでおきましょう。
夜運転中に周りが見えにくくなる原因にはなにがあるか?
夜間のクルマの運転で周囲が見えなくなる原因には、身体的要因と外因的要因があります。
身体的要因については、夜盲症や乱視といった目の症状が考えられます。
夜盲症の場合は、暗順応という、明るい場所から暗い場所へ移動した際に目が順応するメカニズムがうまく働かないという症状があります。
乱視の場合は、夜間と昼間で瞳孔の開き具合が変化し、より乱視による視界のぼやけなどが強調されることがあるようです。
外因的要因では、雨や対向車のヘッドライトによって周囲が見えにくくなるといった現象が起こります。特に、雨が降っている場合には、雨による視界の悪さに加え、路面にヘッドライトが反射するなどして更に視界を悪化させることがあります。
メガネやコンタクトが原因で夜見えにくくなることはあるの?
グーネット編集チーム
目が悪い方にはメガネやコンタクトは必須のアイテムですが、自分に合っていないメガネやコンタクトを着用していると、夜に見えにくくなることもあります。
例えば、乱視の症状がある場合、メガネを作る時には乱視を調整するかと思いますが、前述したように夜間では瞳孔が開くことによって昼間よりも乱視の影響を受けやすくなるため、メガネやコンタクトが自分に合っていないと、夜に見えにくくなる場合があります。
また、クルマの運転では周囲にさまざまな注意を向けているため、瞬きの回数が少なくなり、その結果、疲れ目を引き起こしてしまい、周囲が見えづらくなることもあります。特に、自分に合わないメガネやコンタクトの着用は、疲れ目や目の乾きを助長する原因ともなり、それが元で、夜に見えづらくなるという症状を誘発してしまうことにも繋がります。
視力や乱視の状態は、環境や加齢によって変化してくると言えます。夜間走行を含め、運転中の目の見え方に違和感を覚えたら、メガネやコンタクトが自分に合っているかを確認するためにも、メガネ店や眼科などで目の検査をしてもらい、クルマを運転の際には常に自分に合ったメガネやコンタクトを着用できるように心掛けましょう。
見えにくい夜にクルマを運転する際の注意点
夜間に見えにくい状態で運転をしていると、歩行者や障害物の発見に遅れてしまうことがあります。
歩行者も必ずしもわかりやすい服装をしているというわけではありませんので、発見が遅れてしまってブレーキをかけても間に合わない場合があるのです。
更に夜間はクルマの通りが少ないことから、スピードを出しすぎてしまうことも起こります。
ただでさえ見えにくい夜間の運転でスピードを出していると、発見が更に遅れて大きな事故に繋がる危険性があるので注意が必要です。
また、夜間運転の際には、グレア現象が発生することがあります。
これは対向車と自分のクルマのヘッドライトが重なって、歩行者が見えなくなってしまう現象です。
グレア現象が発生している時にスピードを出していると、歩行者が認知できなくて事故に繋がる危険性もありますので、これも注意をしなくてはいけません。
夜にクルマを運転する時のポイント
夜間の運転では、無茶をしない・注意を怠らないということが大切です。
まず、スピードに関してはクルマの通りが少ないので、気づかぬうちに速度が超過していることもあります。
そのため、スピードメーターを定期的に確認して、安全な速度を保つことが大事です。
夜間は視界が悪いという状況でもあるため、前のクルマとは十分な車間距離を取って急ブレーキなどの急な動作にも備えましょう。
右左折時には、無理をせずに歩行者をしっかりと確認してから曲がることを心掛けて、対向車が来る場合には無茶をせずに待つことも大事です。
また、夜間は酔っぱらっている歩行者などもいるので、おかしな動きをしている人間が近くにいる場合は注意をして走行しましょう。
夜間の運転では、さまざまな要因によって見えにくい・歩行者がわかりづらいといった状況になります。
事故を起こしてしまっては、相手にとっても自分にとっても悲惨なものです。
運転をする際には上記で挙げたポイントをしっかりと守って、事故が起きないような運転を心掛けましょう。