ドライブ
更新日:2019.04.08 / 掲載日:2019.04.08
運転が怖い・苦手を克服する方法

グーネット編集チーム
自動車の運転が怖い、苦手だと言うドライバーが意外と多いようです。
運転免許証を取得してから、クルマを運転する機会があまりない、身近にあるクルマが自分には大き過ぎるなど、理由は人それぞれです。
しかしながら、運転の怖さや苦手意識が克服できて、行きたいところへ行ける事をイメージできると、運転が好きになって、是非運転を楽しみたいと思えるかも知れません。
ここではクルマの運転が怖いと思う方の原因を探り、苦手意識を克服する方法について解説いたします。
運転が怖い・苦手と思ってしまう原因とは?
そもそも、何故「運転が怖い」「運転が苦手」と思ってしまうのでしょうか。
運転免許証を取得したが、運転する機会がないペーパードライバーと言う方もいるでしょう。
また、交通量の多いエリアに居住して、車線変更や高速道路の合流が苦手と思う方もいるかも知れません。
意外に多いのが、普段自由に使えるクルマがあるが、家族で共有する大きなミニバンであったり、大きなサイズのセダン、左ハンドルのクルマが苦手意識を高めている原因かも知れません。レアなケースとして、運転のブランクがあるのにも関わらず、マニュアルトランスミッション車を運転しなければならない場合なども考えられます。
あるいは、周囲のクルマからクラクションを鳴らされた、慣れない夜間ドライブや高速道路で怖い思いをした、事故に遭遇したなど、人それぞれにさまざまな原因があるかと思います。
運転前の事前準備で恐怖心を軽減する方法は?

グーネット編集チーム
まず、怖いと思う潜在意識を少しでも軽減するにはどうすれば良いでしょうか。
クルマに乗り込む前に、クルマの周囲やデザインを改めて確認してみてください。
前後バンパーやドアミラー(アウターミラー)の形状、前後フェンダーの膨らみに加え、タイヤの張り出し等を確認します。クルマによって、大きさはもちろん、デザインの違いにより、運転席からは見えにくい場所が必ずあるからです。
それだけでも、運転中に余裕が生まれる事でしょう。
次に運転席に腰掛け、それぞれのドライバーの体型に合わせ、最適な運転姿勢を取ります。
ハンドルの高さ、シートの角度・高さ・前後のポジションを合わせます。
腰掛けた状態で頭をヘッドレストにつけ、ハンドルの上部を握り、腕が伸び切らない位置でシートのリクライニングとスライドを調整してください。
同時にルームミラーやドアミラー(アウターミラー)を調整し、きちんとクルマの周囲が確認できるようにしてください。
時折シートを極端に前方向にスライドし、ハンドルを握る両手がくの字になっているドライバーを見かけますが、おそらくルームミラーやドアミラーを確認するには、大きく頭を動かさないと困難な無理な姿勢と言えるでしょう。
運転中に気を付ける事
周囲のクルマの動きに注意し、流れにのる事を意識して、緊張を和らげる事が重要です。
ましてやオーディオや空調、カーナビゲーションの操作は停車中に行うなど、クルマの運転に慣れるまでは運転操作に集中する事をおすすめします。
何よりリラックスするためには、快適な室内温度に心がけ、厚手の上着やヒールの高い靴の着用は避けましょう。また、リラックス効果が高いと言われるガムを噛むのも良いでしょう。
行き先が近所ではなく、カーナビゲーションに頼るような場所の場合は、事前に走行ルートの確認を行い、運転中もカーナビゲーションの音声に従い、早め早めの車線変更も重要なポイントです。
怖い・苦手を克服するための運転の練習方法
普段、運転する機会が少ない事が原因の方は、できればコンパクトなサイズのクルマで運転感覚を取り戻す練習が良いかも知れません。
また、一人でいきなり公道を走行するのではなく、運転に精通した友人や家族を隣に乗せ、空き地や広々とした駐車場で練習をするのもおすすめします。
どうしてもそのような機会が難しいのであれば、ドライバーの運転スキルに合わせた自動車教習所の「ペーパードライバー講習」はいかがでしょうか。プロの教官が隣に座り、ポイントポイントを的確に指導してくれるため、「怖い」「苦手」を克服したいドライバーの方にとっては意外と早道かも知れません。
駐車する時に気を付ける事とコツとは?
前進と右折・左折に問題はないが、駐車が苦手だと言う方も多い事でしょう。
駐車が苦手という方は一言で言ってしまえば慣れの問題であると言えるでしょう。
また、駐車するスペースの大きさも、精神的にも大きく関係する事でしょう。
オートマチックトランスミッションはもちろんの事、クリープ機構を備えたCVTでは、ブレーキを離すとアクセルを踏まなくもクルマがゆっくり動くので、クリープ状態で焦らず少しずつクルマを動かす事が重要です。
これはマニュアルトランスミッション車にも言える事で、あまりアクセルを踏み込まず低速でスムーズなアクセル操作が要求されます。
内輪差や最小回転半径を感覚的に身に付けるためにも、できれば周囲に迷惑のかからない広めの駐車スペースで挙動を見ながら、練習できると早めにコツがつかめるでしょう。
縦列駐車もそうですが、あまり無理をせずに自分のクルマに対して余裕のある、駐車スペースを見つけ、駐車する事を心がけましょう。
免許取得から1年を過ぎても初心者マークを付け続けてもいいのか?
運転免許証を取得してから1年以上が経過するが、以下のような理由により「初心者マーク」を付ける、もしくは付け続ける事はいいのでしょうか?
・自身の運転に自信がない。
・免許証を取得後、運転をしていないペーパードライバーだ。
・周囲のクルマに迷惑をかけるかも知れない。
そもそも「初心者マーク」とは道路交通法により定められており、運転免許証を取得して1年以内は、運転時にクルマの前後の地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置に表示をするよう義務付けられています。
正式名称は「初心運転者標識」と言い、通称として「初心者マーク」と呼ばれています。
運転免許証を取得して1年以内は、表示を怠ると道路交通法違反に問われ、反則金 4,000円および行政処分点数 1点が科せられます。
また、初心者マークを付けた当該車両に対して、「側方への幅寄せ」や「割り込み」をした側は、「初心運転者等保護義務違反」として、やはり反則金および行政処分の対象となります。
では、免許取得から1年を過ぎても初心者マークを付け続けても良いのでしょうか。
あくまでも「初心者マーク」を付けなければならない対象者は明文化されていますが、取得後1年を経過した人に対しては、付けている事に対する罰則規定も明文化されておらず、個々の判断により付け続ける事も可能です。
しかしながら、前述の通り、万一他車から「割り込み」等を受けても、「初心運転者等保護義務違反」は適用されませんので、留意してください。
クルマの運転に対して苦手意識を持っている方は潜在的にたくさんいるようです。
何故、苦手と感じるのか、何が理由なのかを再認識する事が克服の第一歩かも知れません。また、過去のトラウマから運転そのものが怖く感じる人も同様です。
運転のしやすい服装で、最適な運転姿勢を設定し、クルマの動きを知る事で、苦手意識や怖さを克服できるかも知れません。
運転免許証を取得してからほとんど、もしくはまったく運転をした事のないペーパードライバーの方も、まずクルマに慣れる事を意識して、友人や家族の協力や、自動車教習所を利用して、楽しいクルマライフを送ってみてはいかがでしょうか。