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更新日:2024.02.08 / 掲載日:2017.01.05
スノーモードとは。使用したほうがいいシチュエーションはどんな時?

goo-net編集チーム
現在の自動車にはさまざまな機能があり、
トランスミッションに付く「スノーモード」もそのひとつです。
しかし、このスノーモードは雪国に住んでいる人でもない限りなかなか使うことも無いでしょうし、
雪国に住んでいても使ったことがないという人もいるかもしれません。
ではこのスノーモードという機能はどういったもので、
またいつどういう時に使うべきなのでしょうか。
スノーモードとは?
まずスノーモードというのは、自動車のギアチェンジの制御を変える仕組みだと思ってください。
具体的には通常の自動車が1速から走り始めて速度が乗った辺りで2速に切り替えるのに対し、
このスノーモードをオンにしている間は、常に2速固定で発進するようになります。
2速でスタートすると加速性は悪くなりますが、
その分しっかりとトラクションをかけるため、タイヤが空転しづらくなり、
スリップしやすい雪道でも、滑りにくく安定した走行ができるようになるのです。
スノーモードを使用したほうがいいシチュエーション
スノーモードはその名の通り、基本的に雪道を走行する際に使用します。
先ほど解説した仕組みは雪道でのスリップを防ぐためのものですから、
凍結路面や積雪路面といったような環境を走行する際にはオンにすると良いでしょう。
また、雪道ではなくとも、
泥道や雨に濡れてスリップしやすくなっている道路を走行する際にも効果的です。
このような滑りやすい環境で走行する場合は、積極的にスノーモードを活用したいところです。
スノーモードの使用方法と使用する際の注意点
スノーモードを使用する方法は自動車によって異なりますが、
おおよその場合はシフトレバーの近くにあるスイッチを押して選択します。
スノーモード使用時の注意としては、この仕組みは補助のものであり、
本格的な雪道走行の際には、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装着が必要となります。
あくまでもスノーモードは補助的な機能と捉えましょう。
各メーカーの車にスノーモード機能はあるの?
この機能が搭載されているかどうかは車種によっても異なりますが、
路面や天候のコンディションが悪い環境で使用されることを想定しているSUVや、
ミドルクラス以上の乗用車への搭載が増えています。
トラクションコントロールと機能を混同しそうですが、
滑ってから受動的に制御するか、能動的にトラクションを制御するかの違いがあります。
機能や使い方に関しては、各自動車に付属する取扱説明書に記載されているため、
事前に確認しておきましょう。
各メーカーで「スノーモード」という名称に違いはあるのか
このモードは基本的にどの自動車メーカーでも「スノーモード」で統一されています。
海外メーカー製自動車の場合は異なる名称の場合もあるため、
ディーラーや取扱説明書で確認をしてください。
また、最近の車種の中には、スノーモードを持たない場合、
燃費向上のために搭載されているエコモードを、
雪道走行の発進時のモードとして推奨しているものもあります。
これはエコモードがアクセルの踏み方に対して、穏やかな出力特性を発揮することから、
雪道や滑りやすい路面を走行する際の発進で推奨する理由となっています。
雪道や滑りやすい路面を走行する場合には、
スノーモードやメーカーが推奨する他のモードや機能を備えているのか知っておくことで、
より安全な走行が可能になります。
降雪地帯に住んでいる方以外の方も、
万一に備え、自分の車の機能にスノーモードがあるかどうか調べることをおすすめします。