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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.18
高速道路で注意したい車のトラブル対応と連絡先

グーネット編集チーム
旅行や帰省などで高速道路を利用する機会は多いですよね。高速道路は一般道よりもスピードを出して走ることができますので、目的地まで早く到着できると言うメリットがあります。
しかしスピードを出して運転するからこそ、起こりやすいトラブルもあるのです。
高速道路で車がトラブルに遭ってしまった際の対応方法や連絡先などを見ていきましょう。
高速道路で起こりやすいトラブルとは
高速道路の走行中に起こるトラブルは、事故につながる危険性があります。そこで、高速道路で起こりやすい、3つのトラブルの原因を紹介します。
タイヤのパンク
高速道路ではスピードを出して走行するため、一般道を走行するよりもタイヤに負荷がかかりやすく、パンクするリスクが高くなります。
タイヤの空気圧が下がっているとパンクする確率が高くなってしまいますので、高速道路を走行する前には、車の点検と併せて空気圧もチェックしてもらうことをおすすめします。
また、タイヤのパンクのほかに、バースト、エアー圧不足も多く起こるトラブルです。バーストの原因はエアー圧不足と関連性があるので、高速道路を走行する前にタイヤの空気圧を必ず確認しましょう。
タイヤがバーストすると車の挙動が変化し、ハンドルが異常に振動します。慌ててブレーキを踏むと後続車の追突事故が起こるので、ハンドルを保持しながら、ゆっくりと路肩に停車しましょう。
燃料切れやバッテリー
燃料切れやバッテリー上がりなどのトラブルも挙げられます。特に渋滞中の高速道路では、通常より燃料や電力の消費が多くなりますので注意が必要です。
もしも燃料切れによって高速道路上で立ち往生した場合、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」という罪に問われる可能性があります。
道路交通法第75条で定められている「高速道路で自動車を運転できなくなること、または積載物などを防止する措置をとらなければいけない」という方に反するためです。違反になると、違反点数2点、反則金は普通車で9,000円が科されるので注意しましょう。
オーバーヒート
オーバーヒートとは、エンジンの本体が熱を持つことです。エンジンの動力を作るため、ガソリンと空気を混合して爆発・燃焼させる仕組みですが、高温になり過ぎないように冷却作業が同時に行われています。しかし、オーバーヒートの状態になると冷却水が熱くなり、エンジンを冷却できなくなるのです。
高速道路ではオーバーヒートが起こる原因は、長時間の渋滞で車に風が当たらないことです。冷却水の温度を示す水温計が「H」に近くなる、走行中にエンジンから「キンキン・カンカン」という異音がする、といった異常はオーバーヒートを起こしている可能性があります。
これらの症状が出た場合は高速道路の待避所に停車し、エンジンを止めてボンネットを開けてエンジンルームに風を通しましょう。そのまましばらく放置したあと、再度エンジンがかかるか確認をします。もしもエンジンがかからない場合は、ロードサービスに救護を依頼して車を修理してもらいましょう。
高速道路でのトラブル対応方法

グーネット編集チーム
高速道路で車がトラブルに見舞われると焦ってしまい、つい車の外に出て状況を確認しようとしがちです。
しかし、高速道路は他の車もスピードを出して走っていますので、人がいることに気づかず衝突事故を起こす危険性があります。
また、故障した車の中にずっと残っているのも危険です。スピードが出ている高速道路では、道路上に車が停止していても、後続車に衝突される危険性も持ち合わせているからです。
ハザードランプをつけて車を路肩に停車させる
車に何かしらのトラブルが発生した場合、ハザードランプをつけて、できるだけ路肩に車を停車しましょう。
ただし、路肩が狭いトンネル、または路肩がない道路の場合は、車を走らせて広い場所を探してから停車することが重要です。
発炎筒や停止表示機材を車の後方に置く
高速道路で車両を停止する場合、発炎筒を焚き、三角形の停止表示板などを車両の後方に置くことが義務付けられています。これは後続車に停車中の車があることを知らせ、衝突事故を防止するためです。
もしも停止表示板の表示義務を怠った場合、「故障車両表示義務違反」となり、違反点数1点、反則金は普通車・二輪車で6,000円が科されるので注意しましょう。
また、三角形の停止表示板は標準装備ではなく、発炎筒のみが車内に設置されています。停止表示板の表示義務は高速道路上で停車するときだけなので、車に用意していなくても義務違反とはなりません。
しかし、事故はいつ起きるか予測できないため、表示義務違反とならないよう、停止表示板を購入しておくことをおすすめします。
ガードレールの外側などに身を寄せる
高速道路上で車を停止した場合、運転者と同乗者は必ず車から降りましょう。
車より後方の離れた位置で、ガードレールの外に避難することが重要です。車に乗って待機すると安全に感じますが、後続車に追突される可能性があるので危険です。
また、橋や高架の道路で外側に避難できない場合、車よりも後方のガードレールにできるだけ身を寄せましょう。
救援を呼ぶ
身の安全を確保してから、救援を呼ぶまでが一連の流れです。救援の呼び方や対処法などの詳しい内容については、次の章で詳しく解説します。
高速道路でのトラブル連絡先
タイヤのパンクなどのトラブルが起こってしまったとき、スペアタイヤに交換するなどの対応ができれば良いのですが、車にあまり詳しくない人にとっては中々難しいものがあります。
自分でトラブルの対処ができない場合は応援を呼んで対応してもらうのが一番ですが、ではどこに連絡をしたら良いのでしょうか?
一つは加入している任意の自動車保険のロードサービスやJAFを利用することです。万が一のことを考えて、このようなサービスの連絡先を控えておくと安心です。
また、高速道路内に設置されている、非常電話や道路緊急ダイヤル(#9910)で通報する方法もあります。パーキングや非常駐車帯での修理や補修であればまだしも、高速道路内で車が停車した状態になってしまうと、二次被害が発生する危険性もあるので、それを防ぐためにも速やかな応援要請が重要になってきます。
やむを得ず高速道路内で停車を要するトラブルが発生した際はもちろんのこと、応援が必要な場合は、安全な場所を確保した上で、速やかに連絡をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?高速事故は文字通りスピードを出して運転するため、思わぬトラブルが起きやすくなります。事故につながるトラブルも多いので、少しでも異常を感じたら、車を安全な場所に停車することが大切です。
もしもトラブルが起きた場合は、発炎筒や停止表示板で後続車への注意喚起を行い、安全な場所に避難してから救援を依頼する、という一連の流れを覚えておくといいでしょう。
高速道路でのトラブルは、事故など別のトラブルを引き起こしかねません。
万が一のことを考えて、正しい対応方法と緊急連絡先を頭に入れておきましょう。