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更新日:2019.06.20 / 掲載日:2016.04.26
エンジンブレーキ時のガソリン消費はどうなる?

goo-net編集チーム
普通のブレーキとエンジンブレーキとでは、どの程度ガソリン消費に違いがあるのでしょうか。
エンジンブレーキの活用法などと併せてご紹介します。
普通のブレーキとエンジンブレーキはどう違うのか
普通のブレーキは足元のペダルを踏むことで車輪のブレーキシステムが作動し、
車輪の動きを抑制することで減速します。
エンジンブレーキはアクセルから足をはなして(緩めて)、
エンジンへのガソリンの供給を止め、動力を抑制することで減速させたり、
シフトダウンをすることで動力を抑制し、減速をさせる方法となります。
そのため、タイヤを止めているのか、動力を抑制させているのかの違いがあります。
この違いを知り使い分けることで、安全運転やガソリン消費を減らすことにつながります。
エンジンブレーキの活用法
では、エンジンブレーキはどのような時に使用するのでしょうか?
代表的な例として長い下り坂があります。
長い下り坂で普通のブレーキをずっと利かせていると、
車輪の動きを抑制しているブレーキシステムが発熱し、
ブレーキの利きが悪くなる「フェード現象」という現象が起きてしまいます。
そうなるとブレーキを踏んでいるはずなのに減速しなくなり、
下り坂で大事故を引き起こす恐れがあります。
その点、エンジンブレーキは動力を抑制し減速するため、
ブレーキの利きが悪くなることや利かなくなる恐れがないため、安全に減速することができます。
下り坂では普通のブレーキだけではなく、
エンジンブレーキも併せて使い、安全に下るようにしましょう。
普通のブレーキとエンジンブレーキの燃費の違い
普通のブレーキとエンジンブレーキでは、どの程度ガソリン消費が変わるのでしょうか。
アクセルを緩めることで減速するエンジンブレーキは、
減速時にもエンジン回転数が一定以上あるため、
「フューエルカット(燃料カット)」という機能が作動します。
そのため、充分に余裕を持って減速する場合や坂道を下る場合は、
エンジンブレーキを活用した方がガソリン消費を抑えられ、燃費が良くなります。
しかし、エンジンブレーキによる減速は車間距離などに余裕がある時に有効な手であって、
緊急時や高速走行している場合は、きちんと普通のブレーキを踏み、安全を確保した方が良いです。
エンジンブレーキと普通のブレーキは、状況で使い分けると良いでしょう。