ドライブ
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2014.12.15
雪道に適した車の条件とは

goo-net編集チーム
雪煙を上げながら豪快に突き進む…。雪道に適した車とは、ゴツイ感じのRVをイメージすると思います。しかし、そうでもありません。雪道に適した車の条件は1.4WD車である2.一定の最低地上高がある3.車両重量が軽いこれらの3要素を満たしていることが大切なのです。
4WD車は雪道で決して万能ではない
雪道に適した車の最低条件は4WDです
1000万円以上の高級車でも2WD(FF、FR)では、雪道で絶対に4WD車にかないません。
しかし、4WD車が優れているのは、主に発進時だけです。
下り坂では4輪全てにエンジンブレーキがかかる利点もありますが、基本的には2WDと同じです。
4WDは50~100kgほど車重が増えますので、
雪道での下りコーナーでは逆に2WDより不利になります。
2t近い重量車の4WD車の場合、深刻な状況になれば、
重機がなければ救出できませんので要注意です。
亀の子にならないために最低地上高が重要
雪道では車両重量の軽さも不可欠になってくる
4WDで最低地上高も十分な車に目星をつけましたが、
これで完璧というわけではありません。
雪道では大きくて重たい車が、状況によって不利になってきます。
下り坂やコーナーでは、車両重量のある車の路外逸脱の事故が目立ちます。
先行車が軽自動車や小型車の場合、
60kmの速度でコーナーを曲がると仮定します。
2t超の乗用車、RV車ではそれよりも10kmほど速度を落とさないと、
曲がれないことも多くあります。
これに気づかず、同じ速度で曲がると、
重たい分、コースアウトする危険性が高まるのです。
もちろん、重たい車の特性を理解していればいいのですが、
雪道にハマったときも軽い車の方が脱出しやすいのです。
最も雪道に向いているのは軽トラック
上記の1~3を完璧に満たしているのが、
4WDの「軽トラ」と呼ばれる車なのです。
農作業や漁業関係の仕事で重宝される、あの軽トラックです。
ドカ雪が降った道路では、800万円前後の
メルセデス・Eクラスの4MATIC(4WD)を軽く追い抜いて行きます。
走破性も凄まじく、車重2t超のランクルが雪道にハマっても、
地元のおばちゃんが運転する800kg前後の軽トラはスイスイです。
乗用車でもRV車でも、雪道に適した条件で購入を考えるなら、
軽トラの要素をイメージした方がいいでしょう。