災害対策・防災グッズ
更新日:2021.05.21 / 掲載日:2021.05.21
日産 磐梯町(福島県)と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結
電気自動車を活用した「災害連携協定」締結
日産は5月20日、磐梯町(福島県耶麻郡、町長:佐藤淳一)と同社ならびに福島日産自動車、日産プリンス福島販売の3社が、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
同協定の締結により、災害による停電が発生した際に、町が指定する避難所へ福島日産自動車、日産プリンス福島販売から、電気自動車「日産 リーフ」が無償貸与される。
災害発生時の電力供給体制築く
災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図
同町では、甚大な被害をもたらした東日本大震災や近年複雑多様化している自然災害の経験を教訓とし、地域防災力の強化に向けた取り組みを実施。また、雄大な風景を生み、県のシンボルとなっている「磐梯山」など地元の豊かな自然や名水を守るべく、環境対策にも取り組んでいる。
いっぽうで日産は、国内の環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に取り組む。
今回の協定においては、日産が推進する「ブルー・スイッチ」活動と、磐梯町が推進する環境・防災対策、双方の取り組みに互いが賛同し、締結を行う運びとなった。
町内で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所に福島日産自動車、日産プリンス福島販売の各店舗に配備している日産・リーフを無償で貸与。
磐梯町と3社が協力し給電を行うことで、災害時においても電力を供給する体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、町民の生命と身体の安全を守る。
また、4者は電気自動車の普及促進活動で協力体制を築き、町のイベント等で使用する電力を電気自動車から供給することで、電気自動車の“走る蓄電池”としての利便性をアピール、環境・防災意識の向上を目指す。
磐梯町では現在、公用車として日産・リーフを導入済で、今後は電気自動車から電気を取り出す可搬型給電器を導入し、電気自動車普及に向けた取り組みを推進する。
今回の協定締結は同社の「ブルー・スイッチ」活動の一環で、自治体や企業と締結した災害連携協定としては全国99番目の締結。
また、同社における電気自動車を活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む、「ブルー・スイッチ」活動としては、129件目の取り組みとなった。