カーライフ
更新日:2024.07.30 / 掲載日:2021.10.15
セルフガソリンスタンドでの給油、覚えておきたいポイントや注意点
車を運転するには、ガソリンスタンドでの給油が必要です。最近ではセルフガソリンスタンドが多くなっており、スマートに給油できるポイントや気をつけたい注意点は知っておきたいところ。セルフガソリンスタンドのおすすめ活用方法も含め、詳しく見ていきましょう。
車の給油について

車を運転するためには給油作業が必要です。 ガソリンスタンドを利用して、車にガソリンを給油する。車を運転している方なら、誰もが経験したことのある作業でしょう。
ガソリンスタンドの種類
ガソリンスタンドは、以下の2種類に分けられます。 スタッフがフルサービスで給油や清掃をしてくれるガソリンスタンド。そして、自分で給油をおこなうセルフガソリンスタンドです。 フルサービスで対応してくれるガソリンスタンドでは、給油作業はもちろん、窓ふきやゴミ処理などのサービスもおこなってくれるでしょう。その分、セルフガソリンスタンドよりも高値になっていることが多いはず。
セルフガソリンンスタンドは基本的に無人となり、給油はもちろん清掃についても自分でおこないます。その分、お値打ちな給油価格に設定されていることが多いでしょう。 今回の記事でスポットを当てるのは、最近多くなっているセルフガソリンスタンドについて。セルフガソリンスタンドでの給油方法、覚えておきたいポイントや注意点などを詳しく見ていきたいと思います。
セルフガソリンスタンドでの給油手順
まずは、セルフガソリンスタンドでの給油手順について見ていきましょう。スタッフ不在のため、自分で給油作業をおこないます。どのような手順、そしてポイントを大切にすれば良いのでしょうか?
給油レーンに車を停める
セルフガソリンスタンドでの給油について。まずは車を給油レーンに停車させます。このときに注意したいのが、給油口の位置です。給油口は車によって右か左かの違いがあるので、適正な給油レーンに車を停める必要があります。 フルサービスのガソリンスタンドでは、スタッフが給油口を確認して適正な給油レーンに誘導してくれます。しかし、セルフガソリンスタンドでは自分で適正な給油レーンに停めなければなりません。
セルフガソリンスタンドでは、あらかじめ、車の給油口の位置を確認しておくことが必要です。車の給油口に合わないレーンに停めてしまうと、給油ができなくなってしまうこともあります。
タッチパネルを操作する
無事に給油レーンに停車できたら、いよいよ給油作業に入っていきます。セルフガソリンスタンドでは、基本的にタッチパネルを操作して給油作業をおこないます。 タッチパネルの操作手順としては、以下の流れが一般的です。
①会員種別や支払い方法を選ぶ まずは会員種別を選びます。現金会員やクレジット会員、非会員など、さまざまな会員種別があるはずです。自分が該当する種別を選びましょう。あわせて支払い方法も選びます。
②ポイントカード セルフガソリンスタンドの給油でも、各種ポイントをためることができます。また、給油代金にポイントが利用できる場合も。該当するポイントカードがあれば、カードリーダーで読み込ませましょう。
③油種を選ぶ 給油する油種を選びます。油種は、レギュラーとハイオク、そして軽油とに分類されます。ご自分の車に合った油種を選びましょう。間違った油種を給油すると車の故障にもつながります。間違えないように、慎重に選びましょう。
④給油量を選ぶ 最後に給油量を選びます。満タンか指定量か、希望する金額分なのか。給油量を指定していきます。 以上の流れでタッチパネルを操作していきましょう。
給油作業
タッチパネルの操作が終わったら、給油ノズルを使って給油作業に入ります。車の給油口を開いて準備しましょう。静電気除去シートにも触れて安全対策もおこないます。 たいていのガソリンスタンドでは、ノズルが分かりやすいように色分けされているはずです。ご自分で選んだ油種のノズルを選び、給油口に挿し込みます。 ノズルのレバーを握ると、いよいよ給油開始です。レバーを握っているあいだは自動で給油されますので、ノズルをしっかりと持ったままで待機します。 指定した量まで給油が完了すると、センサーにより給油も自動でストップ。静かにノズルを引き抜いて、元の場所に戻します。このとき気をつけたいのが、満タン給油でストップしたあとの追加給油です。 少しでも多く給油しておこうと、レバーを何度も握って無理やり給油。この動作はガソリンのオーバーフローの可能性があり危険です。満タン給油で自動ストップしたら、すみやかに給油を終了しましょう。
給油後のチェック
無事に給油が終わり、ノズルを戻して給油終了。でも、給油後もチェックしておきたい5つのポイントがあります。 ・給油キャップの閉め忘れ ・ポイントカードなどの置き忘れ ・レシートの取り忘れ ・服などにガソリンがこぼれていないか ・ノズルのホースがミラーなどに引っかかっていないか セルフガソリンスタンドでは、スタッフが気づいて教えてくれることはありません。給油後にも以上のポイントを確認し、安全に出発できるように心がけたいところですね。
セルフガソリンスタンドでスマートに給油するために
セルフガソリンスタンドでもスマートに給油ができるように、覚えておきたいポイントをご紹介します。スタッフに助けてもらわなくてもスマートな給油作業がおこなえる。そんな給油マスターになれるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
ガソリンの種類と違いを知っておきましょう
給油する油種で迷わないように、ガソリンの種類や違いを知っておきましょう。ご自分の給油する油種が分かっていれば、給油レーンで迷うこともないはずです。 基本的に、油種は以下の3種類に分けられます。 ①レギュラーガソリン さまざまな車で最も使用されているスタンダードなガソリンといえます。普通の走行であれば、エンジン出力を問題なく引き出せる燃料です。 ②ハイオクガソリン より高出力を引き出すことのできるガソリンです。スポーツカーなどの高性能エンジンでは、指定ガソリンとされていることも。価格はレギュラーガソリンよりも高いことがほとんどです。 ③軽油 軽油は、ディーゼル車に用いる油種です。業務車両やトラックなどで多く使用されています。ガソリンよりも税率が低いため、価格も安価であることが多いでしょう。 ご自分の車に指定された油種を知っておけば、給油のときに慌てることもありません。油種の違いを理解して、ご自分の給油する油種を知っておきましょう。
給油のコツとは?
セルフガソリンスタンドでは、給油作業も自らおこなわなければなりません。上手に給油するためのコツを知っておけば安心です。 まず、給油ノズルは給油口の奥に当たるまで、しっかりと奥まで挿し込みます。ノズルの先だけ入れた状態では、ガソリンが吹きこぼれてしまうことがありますので注意しましょう。 また、満タンになっていなくても途中で自動ストップとなることがあります。その場合、ノズルを少し引き抜いて給油再開したくなるのですが、ノズルの位置はそのままで待機することが大切です。 少し待てば、ノズルの位置がそのままでも給油再開できます。不用意にノズルの位置を変えると、吹きこぼれの原因にもなるので注意が必要です。途中で自動ストップしても、慌てずに少し待ってから給油再開しましょう。
困ったときの対処方法
セルフガソリンスタンドで気になるのが、困ったときにどのように対処すれば良いのかという点です。 実際には、セルフガソリンスタンドにも常駐しているスタッフがいます。給油作業を手伝ってはくれませんが、事務所で安全管理のための監視をしているのです。 もしも対処しきれないトラブルが起こったら、迷わずに事務所を訪ねて相談してみましょう。危険物取扱いの資格を持ったスタッフが対応してくれるはずです。
セルフガソリンスタンドでありがちなミスとは?
セルフガソリンスタンドでありがちなミスを見ていきたいと思います。うっかりミスしてしまった! ありがちなミスでは、そんな残念なケースがほとんどです。ぜひご自分の給油作業と照らし合わせて確認してみましょう。
給油口の閉め忘れ
うっかりミスで多いのが、給油口の閉め忘れです。給油作業が終わったら、そのまま運転席に乗りこみ車を発進。ところが給油口のふたは開いたままで、最悪の場合はガソリンが漏れてしまうこともあります。 給油後は、必ず給油口のふたを閉める作業を忘れないように確認したいところですね。給油時のルーティーンとして、ノズルを元に戻したら必ず給油口をチェック! と、覚えておきましょう。
油種の間違い
セルフガソリンスタンドでの給油ミスで、こちらもありがちなミスといえます。 車に指定されている油種以外を給油してしまい、車のトラブルを起こしてしまった! つまり、油種を間違えて給油してしまうパターンです。 レギュラーガソリンとハイオクガソリン、そして軽油に別れる油種。ご自分の車がどの油種に指定されているのかを確認しておきましょう。 ちなみに油種を間違えて給油した場合、さまざまなトラブルが考えられます。 ディーゼル車に間違えてガソリンを給油した場合、徐々にエンジン出力が落ちてきてアイドリングも不安定になるはずです。最悪の場合エンジンのオーバーホールが必要となったり、ポンプやノズルの破損につながり高額な修理費用が必要となることもあります。 また、ガソリン車に間違えて軽油を給油した場合、同じくエンジン出力が低下します。やがて黒い排気ガスが出て、エンジンが停止してしまうといわれます。 どちらの給油間違いも車への負担は大きいものです。事前にしっかりと確認しておきたいところですね。
車内で火気を扱っている
スタッフがいないため、車内で火気を扱っていても気づかないこともあります。給油作業中は、タバコなどの火気は厳禁です。もしも引火してしまったら、恐ろしい事故につながってしまいます。 給油中は同乗者にも火気の扱いを控えてもらい、安全な給油作業を心がけたいところです。給油前には、同乗者にも確認しておけると良いですね。
規定量を超えた給油
こちらもありがちなミスのひとつです。満タンまで給油した後に、無理やり追加給油してしまうケース。 せっかく給油にきたのだから、少しでも多く給油しておきたい! そんな感情から、満タンになって自動ストップした後にもついつい追加給油してしまいがちです。 規定量以上の給油は、予期せぬオーバーフローにもつながります。引火の危険性もありますので、無理やりの追加給油は避けたいところです。
給油違反にあたる行為
ガソリンスタンドでの給油には、安全への規定も法律で定められています。知らずに違反してしまい、危険な給油をおこなってしまった! そんなことにならないよう、しっかりと理解しておきましょう。 うっかり違法行為をしてしまうケースとして挙げられるのが、エンジンをかけたままの給油作業です。給油レーンに車を停車した後、エンジンを止めずに給油作業に入ってしまうケース。 エンジン内で燃焼がおこなわれている状態ですので、火に油を注ぐような危険な給油作業となってしまいます。消防法にも違反する行為となってしまいますので、エンジンは確実に停止してから給油するようにしましょう。
他の車とのマナー
ガソリンスタンドに訪れた、他の車とのマナーも忘れたくないところ。お互い気持ちよく給油したいものですよね。 自分で給油レーンに車を停めるセルフガソリンスタンドでは、給油レーンへの進入や退去に気をつけましょう。ひとつの給油レーンを奪いあうように両側から進入してしまったり、決められた進行方向とは反対に逆走してしまったり。誘導してくれるスタッフがいないので、起こりがちなミスともいえます。 周りの車の動きや、スタンド内に表示されている指定進行方向を確認して車を動かすように意識したいところです。マナーの良い給油作業は、不要なトラブルも回避させてくれるでしょう。
セルフガソリンスタンドを上手に活用するために!
セルフガソリンスタンドを上手に活用するためのポイントもぜひ覚えておきましょう。
洗車ができるスタンドも多い
スタッフが給油レーンにいないセルフガソリンスタンドでも洗車をおこなえる場合があります。スタンド内を見渡すと、自動洗車機が設置されていることが多いはず。 洗車専用レーンに車を進め、洗車内容を決めるタッチパネルを操作すれば、簡単に洗車をおこなうこともできます。数百円から利用できる洗車機が多いので、ぜひ有効に活用したいものですね。
タイヤの空気圧チェッカーも
スタンド内にタイヤの空気圧チェッカーや、空気を入れるポンプが設置してある場合もあります。使い方が分からなければ、事務所のスタッフに聞いてチャレンジしてみるのも良いですね。 一度覚えてしまえば、以降は簡単におこなえるでしょう。給油だけでなく、タイヤの空気圧という安全面にも有効活用できれば理想的です。
車内清掃もできる
セルフガソリンスタンドでも、場合によっては車内の清掃までできてしまいます。自動でゴミを吸い取ってくれる清掃機が設置されているスタンドもあるのです。 ほとんどの自動清掃機は数百円で利用できます。コインを入れたら、吸い取りノズルを車内で動かすだけです。使い方も簡単なので、車内を綺麗にしておきたい方には嬉しい機材ですね。
トイレ休憩や水分補給
ほとんどの場合、トイレや水分補給などにも利用できるでしょう。給油とあわせて、良い運転状態を保てるように有効活用したいところです。 最近では、セルフガソリンスタンド内にコンビニやカフェなどが併設されている場合もあります。給油ついでに買い物やカフェタイムも叶えてみてはいかがでしょうか?
セルフでも車検やメンテナンスを頼める場合も
セルフガソリンスタンドでも、車検やメンテナンスに対応してくれる場合があります。最近では、お手頃価格で設定されていることも多いです。 車のメンテナンスで頼れるお店がないときは、いつも使っているスタンドに車検やメンテナンスを依頼するのも良いですね。詳しい内容や価格が知りたい時は、スタンド内の事務所スタッフに尋ねてみましょう。
セルフガソリンスタンドだってお得デーはある!
お得デーが設定してあるセルフガソリンスタンドもあります。ガソリン価格がお得になる日や会員へのプレゼントデーなど。 せっかく給油するなら、お得デーも上手に活用したいですよね。お得デーの情報は、スタンド内やホームページで公開されているはずです。ぜひチェックしておきたいですね。
まとめ
セルフガソリンスタンドでの上手な給油方法や、覚えておきたいポイント、注意点。 そして、おすすめの活用方法についてまとめてみましょう。
①給油手順 ・給油レーンに停車 ・タッチパネルを操作 ・給油作業の開始 ・給油後の安全チェック
②セルフガソリンスタンドでスマートに給油するために ・ガソリンの油種を知る ・給油のコツをつかんでおく ・困ったときの対処法を知っておく
③ありがちなミスについて ・給油口の閉め忘れ ・油種の間違い ・火気を扱う ・規定量を超えた給油 ・給油違反にあたること ・他の車とのマナー違反
④セルフガソリンスタンドの上手な活用方法 ・洗車をすることもできる ・空気圧のチェック ・車内清掃もできる ・トイレ休憩や水分補給 ・車検やメンテナンス ・セルフでもお得デーはある 車に乗るためには、給油は欠かせない作業のひとつ。とくにセルフガソリンスタンドでは、正しい知識で安全な給油をおこないたいものですね。 本記事を参考に、セルフガソリンスタンドでのスマートな給油を叶えましょう!