カーライフ
更新日:2020.10.19 / 掲載日:2020.09.11

“積める”クルマで遊びを楽しむ!

積める車の画像

季節は秋、暑さもやわらぎ、寒くもなく、過ごしやすい時期だ。となれば、愛車でドライブへ出かけない手はない。しかし、車種によってはそれほど大きな荷室を備えていないため、積みたい荷物が積みきれないこともある。あなたも「積めるクルマ」、選びませんか?
(掲載されている内容はグー本誌2020年10月号の内容です)

愛車の実力を実感できる“使える荷室”とは?
 クルマは、あくまでも人間の生活を快適にするための道具である。と考える人の意見も間違ってはいないが、やはり我々クルマ好きにとって、クルマは相棒であり、アイデンティティを表現する手段でもある。
 しかし、毎日クルマに乗っていると、「室内空間がもう少し広かったらいいな」とか、「もっと荷物が載せられれば便利なのに」と思うようなシーンに出くわすこともあるだろう。「クルマは道具」派の意見も決して無視できないのだ。
 なぜなら、荷物をたくさん載せられれば、より多くの仲間(の荷物)を乗せて出かけられるし、ドライブの出かけ先でできることだって広がる。公共交通機関と違い、好きなときに好きなところへ、必要な道具を必要に応じて積み込み、自由に出かけられるというのは、なによりクルマの一番の魅力でもある。
 そこで今回は、積載性に優れたクルマの魅力について紹介していく。ステーションワゴンはもちろん、流行りのSUVや軽自動車など、最新モデルならではの機能や便利さを知れば、あなたもきっと“積めるクルマ”が欲しくなるはずだ。
 まずは、クルマの荷室はどんな形状で、どのような機能があって、どこに着目すべきか、ラゲッジルームの基礎知識から学んでいこう。

Luggage room ラゲッジルームの基礎知識

ラゲッジの画像

「ラゲッジルーム」とも呼ばれる荷室だが、その広さはモデルによってさまざま。また、最新モデルでトレンドになっている機能とはどんなものか。ここではその基本的な知識を紹介していく。

icon 車種[CAR TYPE]

ジャンルはさまざま
積載性能の優秀さでいえば、昔はワゴンが主流だったが、現在はさまざまな積めるクルマがラインアップされている。軽自動車だってハイトワゴンなら、広い荷室を備えている。

icon 広さ[SPACE]

スペースイメージ画像

3方向で計測&評価
荷室の広さは、基本的には下記3方向のサイズで評価される。ただし荷室長は後席を倒すか否かで変わってくるし、荷室幅も最も凹んだ部分にするかどうかで評価は分かれる。やはり実際に見て触ってたしかめたい。

icon 床面[FLOOR]

床面のイメージ画像

平らで段差なしが理想
より広い面積を使いたい人にとって、2列目シートを前方へ倒した際の段差があるかないかは重要なポイント。最近のモデルでは、ほとんど段差がなくなっており、荷室長をより長く利用することができる。

icon 床下[UNDER BOX]

床下のイメージ画像

床面を開けると収納あり
床下にアンダーボックスを備えるモデルは多い。ここに濡れたものや汚れたものを入れることで、他と区分けすることが可能だ。特に最新モデルでは、その容量も大きく取られていて、傘が収容可能なものも登場している。

icon リアゲート[REAR GATE]

リアゲートのイメージ画像

利用目的次第で便利に使える
右写真は、縦にも横にも開く特殊な構造を持つ現行型ステップワゴンの「わくわくゲート」。ほかにも、観音開きや、ウインドウ部分だけ開閉できるなど、使い方に合わせてさまざまなリアゲートのクルマを選べる。


1.“積める”クルマで 遊びを楽しむ! STATION WAGON

もっとワゴンを好きになる! 選び方&遊び方 見た目以上に積める本命カテゴリー

積載能力を重視するなら効率的で賢いチョイス
 積載能力で候補を絞り込むならステーションワゴンは大本命だ。家族向けとしてはもちろん、レジャーなどのアクティブな使い方に対応できる実用性を備えているうえ、走行安定性や快適性も優れている。近年、新車市場では販売がいまいち振るわず車種が限られているものの、絶版モデルが手に入る中古車なら、多彩なバリエーションのなかから予算やニーズに合わせて選ぶことができる。
 ルーフの高い車種に比べると室内スペースに限りがあるものの、荷室の広さと使い勝手は群を抜いており、たとえば大人4名乗車で人数分のゴルフセットの積載も可能だ。
 実用的で運転がしやすく、日常使用において無駄がない。じつに効率的な賢い選択として、そのよさを再確認するだけの価値は大いにある。

シャトルの画像

中古車中心相場 80万から230万円・新車価格 180万8400から277万2000円

[ホンダ]シャトル(現行型)
5ナンバーサイズのコンパクトワゴンだが、荷室容量は後席乗車時で570Lの容量を確保し、シートを倒せば1141Lまで拡大できる。取りまわしのよさや優れた経済性もセールスポイントだ。

  • 後席シートの画像

    後席背もたれの上側にマルチユースバスケットが備わる。リアシートからも簡単に手が届き、使わないときは折りたたんで収納できる。

  • エンジンの画像

    1.5Lガソリンと、クラストップレベルの燃費性能を誇る、スポーツハイブリッドi-DCDをラインアップする。

ワゴンなら車中泊だって楽勝だ!
荷室は車中泊ができるほどの長さが確保されている。フロアに厚めのカーペットを使用し、サイドにもカーペットが貼り込まれているモデルなら、薄手のマットを用意するだけでOK。

OTHER MODEL

  • レヴォーグの画像

    中古車中心価格帯 110万から340万円

    [SUBARU]レヴォーグ
    ワゴンづくりに関して多くの知見を持つスバルが開発したモデルとあって、実用性の高さは申し分なし。先進の運転支援機能を搭載し、卓越した走行性能を安心して楽しめるのも魅力だ。

  • アテンザワゴンの画像

    中古車中心価格帯 60万から300万円

    [マツダ]アテンザワゴン(最終型)
    全長4805mm、全幅1840mmのサイズを活かし、広々とした荷室を確保。人気のディーゼルエンジン搭載車は、走りのよさはもちろん、経済性にこだわるユーザーも納得の実力を誇る。

2.“積める”クルマで 遊びを楽しむ! SUV

積んだらどこでも行けちゃう! のがSUVスタイル 積載性! 悪路走破性! カッコよさ! トレンドを押さえて死角なし!?

オールマイティな能力でカーライフを充実させる
 積載能力を含めた実用性を選択基準としたとき、今最も支持されているのがSUVである。特に乗用車をベースに作られたクロスオーバーモデルの人気はとどまることを知らず、独創的なスタイルやオン/オフを問わない走破性、そして荷室の使い勝手のよさなどの特徴がウケて、一大ジャンルへと成長した。
 オールマイティな能力でアクティブなカーライフを充実させてくれるのがSUVの最たる魅力だが、注意すべき点はある。大柄な車種が多いSUVでは、取りまわし性や燃費がハンデになることもある。また、低いルーフのスタイリング重視の車種では、荷室の広さや使い勝手に期待できないこともある。ファッション感覚で乗るのもいいが、多目的に使える万能性がSUVのよさであることを念頭において選択すべきだろう。

RAV4の画像

中古車中心相場 270万から390万円・新車価格 274万3000から402万9000円

[トヨタ]RAV4(現行型)
使い勝手のよさと悪路走破性の高さが持ち味で、アウトドアを趣味にするユーザーにとって理想的な選択といえる。パワーユニットは2タイプ設定され、いずれも力強くダイレクトな走りが楽しめる。

  • RAV4リアの画像

    シティSUVに分類されるが、角張った造形を多用したスタイルによってタフなイメージが強調されている。

  • 荷室の側面の画像

    荷室の側面にはアウトドアレジャーで重宝するアクセサリーソケットや、サイドポケットなどの便利な機能が備わる。

icon SUVのメリット・デメリットを考える

  • RAV4足まわりの画像

    [メリット]荒れた路面も気にせず走れる
    地上高を高めに設定し、対地障害角も十分に確保されている。さらに高性能4WDシステムや、衝撃を効率よく吸収・分散できる強靭なボディの採用もあいまって、ハードな悪路でも抜群の走破性を発揮できる。

  • RAV4ラゲッジの画像

    [デメリット]積載性への影響は要チェック
    荷室は容量だけでなく、開口部の幅や高さ、地面からフロアまでの高さもチェックしよう。特に悪路走行を想定した車種の場合は、フロアが高くなっているので重い荷物を積み込むときに難儀することもある。

OTHER MODEL

  • フォレスターの画像

    中古車中心価格帯 90万から230万円

    [SUBARU]フォレスター(先代型)
    街乗りからレジャーまで、幅広い用途にもマッチするオールマイティなSUVだ。荷室には脱着式カーゴフロアマルチボックスなど、荷物を積むための便利な機能と装備が充実している。

  • エクストレイルの画像

    中古車中心価格帯 110万から320万円

    [日産]エクストレイル(現行型)
    分類はシティSUVだが悪路走破性が高く、見た目もクロカンSUV風のワイルドな印象に仕上げられている。シートや荷室フロアに防水加工を施すなど、ラフな使い方に対応する万能車。

3.“積める”クルマで 遊びを楽しむ! 軽自動車

汚れても、濡れても大丈夫! 防水・防汚ラゲッジを使い倒せ 高い室内高にプラスして 便利な機能で魅力倍増!

アイデアを盛り込んで積載能力をしっかり確保
 現代の軽自動車クラスには、車両価格や維持費の安さといった軽自動車ならではのメリットはそのままに、利便性をプラスすることでユーザーに「これがいい!」と思わせるモデルが増えている。
 積載能力という点では、軽自動車規格によってボディサイズに制限が設けられているため、ハイトワゴン系モデルでない限り荷室が広いとは言い難い。しかし、空間を有効に活用できるよう便利なシートアレンジ機能を備えたり、荷室フロアに防水加工を施すなど独自のアイデアを盛り込むことで、「荷物を積んで出かけたい」ニーズに応えている。こうしたアクティブユースを想定した機能や装備は、日常的な場面でも重宝する。使い込むほどに小さな実用車としての能力を実感できるはずだ。

スペーシアギア車内の画像

中古車中心相場 130万から180万円・新車価格 164万4500から189万900円

[スズキ]スペーシアギア
SUVテイストを強調したスタイルが特徴の個性派スモールカー。撥水加工を施したシートや、防汚タイプのラゲッジフロアなど、アウトドアレジャーでの使い勝手を考慮した装備が充実している。

  • スペーシアギアの画像

    タフな装いを強調したスタイルだけでなく、積載に便利なルーフレールを備えるなど全身で実用性の高さを表現。

  • 電動スライドドアの画像

    電動スライドドアはスイッチひとつで開け閉めできる。開口部が広く、フロアが低いので荷物を持ったまま楽に乗り降りできる。

コペンの画像

オプションで荷室用パーツを用意するクルマもあり!
防水機能を備えたボックスやマットのほか、特定の趣味に特化した各種オプションパーツを搭載している物件にねらいをつけて探すのもいいだろう。

OTHER MODEL

  • ハスラーの画像

    中古車中心価格帯 60万から150万円

    [スズキ]ハスラー(先代型)
    独特の個性を主張しながら、便利な機能と装備を充実させ、日常的な用途からレジャーまで幅広く使える。荷室には防水加工が施され、助手席下に便利なアンダーボックスも備わっている。

  • ウェイクの画像

    中古車中心価格帯 70万から190万円

    [ダイハツ]ウェイク
    荷室の広さと積載能力は軽自動車クラスでトップレベル。標準搭載される機能だけでなく、オプションにもレジャーを想定したアイテムを揃え、趣味を強力にサポートしてくれる。

ベテラン自動車評論家に話を聞きました あの頃、ワゴンはスゴかった! ワゴン最強伝説とは……

最近の新車市場を見ているとまるでウソのようだが、かつてステーションワゴンがこの世の春を謳歌していた時代があった。ワゴンがもてはやされた理由と人気のモデルについて、当時をよく知るベテラン自動車評論家に語ってもらった。

  • 清水草一の画像

    ワゴンはステキな道具です!

  • 自動車評論家清水草一
    スーパーカーから軽自動車まで、ありとあらゆるカテゴリーのクルマを所有した経験を持つベテラン評論家。日仏伊、各国のワゴンを過去に所有。

レガシィTWが変えた世間からのワゴン評
 今から30年ほど前、レガシィツーリングワゴンの登場とともに、突如として巻き起こったワゴンブーム! いったいなぜだったのか!?
 それまでのワゴンは、商用のライトバンを乗用車に仕立てたものが多く、セダンに比べて断然格下の存在だった。ところが、レガシィツーリングワゴンには商用仕様がなく、いかにも「遊ぶための道具」であった。それが、セダンよりも豊かな生活を予感させたのだ!!
 当時人気だったモデルは、国産車では断然レガシィツーリングワゴン。現在その血脈は、レヴォーグに受け継がれている。また、レガシィツーリングワゴンのフォロワーはたくさん現れたけれど、今では全部消えてしまった。
 輸入車ではボルボのエステート(850など)が超定番。ワゴンブームの主役はこの2台で、あとは脇役だった。
 私もずいぶんワゴンを愛用した。ワゴンのいいところは、荷物を積みやすいことと、全高がセダンなどと変わらないので重心が低く、そのぶん走りが安定していて楽しいことだ。一度だけ某ミニバンを買ってみたけれど、ワゴンに比べるとバスのように動きが鈍重で、3日で捨てたくなりました(笑)。
 現在、国産ワゴンがほぼ絶滅してしまったのは、ミニバンの台頭による。ミニバンのほうが、ワゴンよりはるかに室内が広い。重心が高いぶん走りの安定感では劣るけれど、走りにこだわらなければ問題ない。加えて最近はSUVブームもあって、ワゴンの居場所はほとんど消えてしまった。
 今でもワゴンがそれなりの勢力を持っているのは、ヨーロッパだけになった。ヨーロッパにはドイツのアウトバーンもあり、日米に比べるとはるかに飛ばすので、重心の低いワゴン需要がそれなりにあるのです。
 ワゴン。それは走りと遊びを満喫するためのステキな道具だ。私は今でもそう信じている。

  • 日産のADワゴンのイメージ

    会社員時代の90年に、足グルマとして選んだのが日産のADワゴンだった。商用車ベースのため乗り心地は悪かったが、積載性だけは本当に優れていた。

  • エクザンティアブレークの画像

    長年憧れ続けて2001年に手に入れたのが、ハイドロサスを搭載したシトロエンのエクザンティアブレーク。高級なたたずまいに大満足で7年乗った。





ちょっと古いが? まだまだ魅力的なワゴンモデル

  • レガシィツーリングワゴンの画像

    ワゴンブーム直後の実力派モデル

  • [SUBARU]レガシィツーリングワゴン(3代目)
    1998年デビューの3代目モデルは、ヒットモデルとなった2代目の正当進化版。どっしりとしたスタイリングも好評で、ワゴンブームは去っても、レガシィだけは売れ続けた。
    中古車中心価格帯:10万から60万円

  • カローラワゴンの画像

    愛称をつけられるほど人気を集めた

  • [トヨタ]カローラワゴン(3代目)
    1991年から2000年まで販売された3代目モデル。スポーティな走りが特徴で、「カロゴン」の愛称で親しまれた。現在の中古車市場での物件流通量は非常に少ない。
    中古車中心価格帯:20万から70万円

セダン&ミニバン国産メーカー対抗 積載王選手権開幕!

セダンのトランク、そしてミニバンにおける3列目シート収納時の荷室について、その優秀性をクルマのプロが判定。はたしてナンバーワンに輝いたのは?

  • 五味康隆の画像

    モータージャーナリスト五味康隆さん
    最近はYouTubeでも人気を集める気鋭のジャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。

  • 茂呂幸正の画像

    フォトグラファー茂呂幸正さん
    30年以上のキャリアを誇るベテランで、さまざまな媒体で活躍中。国内外のワゴンを乗り継いできた。

[セダン編] 広さは当然ながら 内部構造も重要

五味 セダンって独自の魅力を備えていて、トランクは密閉空間だから、乗員スペースから荷物を見えなくすることができるし、低重心だから長距離運転も苦じゃないですよね。
茂呂 私も仕事柄、多くのセダンを見てきましたが、クラウンのトランクはやっぱり広いですね。
五味 日本のセダンの歴史を背負っていますから、歴代モデルでずっと研究されてきたんでしょうね。
茂呂 左右のヒンジが内部に干渉しないような構造になっていて、開閉しても荷物に影響が少ないんですよ。
五味 最近のモデルなら、僕は現行型のカムリが優秀だと思いますよ。
茂呂 たしかに近年のカムリは車体も大きくてトランクも広いですね。
五味 奥行きがあるうえ、幅と高さに余裕があって、荷物を選ばず積めるんです。さらに開口部も広くて載せ降ろしも楽ですしね。
茂呂 やっぱりカムリってアメリカで売りたいクルマだから、各部分が大きく設計されてますよね。
五味 そういった戦略的な部分もあるし、絶対的なトランク容量は、FFパッケージを活かしてますよね。

トランクスペースの画像

さらに使いやすくするための工夫
トランクスペースを広く取ることはもちろん、アンダーボックスを備えたり、後席を3分割にしたりなど、使いやすくするモデルも増えてきた。

2人のおすすめ

  • クラウンの画像

    中古車中心価格帯 340万から480万円

    [トヨタ]クラウン(現行型)
    長い歴史を誇る高級サルーンで、2018年に登場した現行型は15代目となる。コネクティッド機能で、情報をより手軽に入手できるようになった。現行型はまだ流通台数は多くない。

  • カムリの画像

    中古車中心価格帯 190万から390万円

    [トヨタ]カムリ(現行型)
    スポーティなスタイリングになって世間をあっといわせた10代目モデル。やはり歴史のあるモデルで、現行型は2017年に登場した。FFのセダンとしてはトヨタの最上位モデル。

[ミニバン編] プロが重要視するリアゲートの機能性

茂呂 ミニバンでは、車内形状が、積載性に大きく影響しますよね。
五味 ええ、そういった部分では、セレナやステップワゴン、それにノア(ヴォクシー)が優秀ですよ。
茂呂 私は、3列目シートが床下収納されるステップワゴン推しです。あれは楽だし、荷室も上のほうまでしっかり使える。
五味 僕は、総合力でセレナがリードしてると思いますね。3列目は跳ね上げ式で、作業に多少力は必要ですが、そのおかげで床下スペースが確保できるんです。ステップワゴンだと床下にシートが入るために収納がつぶれてしまうでしょ。
茂呂 けど現行型ステップワゴンは、縦にも横にも開くリアゲートがあるじゃないですか。あれって、シーンによって使い分けできて便利ですよ。
五味 セレナも窓枠だけ開くデュアルバックドア機能があって、狭い場所でも荷物の出し入れができます。
茂呂 ノア(ヴォクシー)も最大積載量は強みですけどね。
五味 ユーザーが何を求めるか、どんな使い方をするかで、セレクトは変わってきますよね。

シートアレンジの画像

シートアレンジで自転車も収納可能
ミニバンは室内高が高いため、3列目に加えて2列目を前方へスライドすれば、自転車でさえ積めてしまうスペースを生み出すことができる。

2人のおすすめ

  • ステップワゴンの画像

    中古車中心価格帯 110万から230万円

    [ホンダ]ステップワゴン(現行型)
    ミニバンブームの立役者でもあり、2015年に登場した現在の5代目モデルは、縦横どちらにも開くリアゲートで話題に。初期モデルは5年落ちということで、相場もこなれてきた。

  • セレナの画像

    中古車中心価格帯 170万から330万円

    [日産]セレナ(現行型)
    3代目モデルで人気に火がつき、以後、4代目、現行型の5代目と、長年ミニバンの販売ナンバーワンモデルとして君臨してきた。初期型の2016年式でも相場は高値を維持している。

ポイントを押さえるだけで誰でも達人に! 荷室のカンタン積載講座

荷物をただやみくもに積み込むだけでは、積載性能の優れたクルマの魅力を十分に引き出せたとはいえない。どうやれば効率よく荷物を積めるか紹介していこう。

手順やポイントを押さえるだけでOK
 積載性に優れるクルマを購入したら、実際に荷物を積んで出かけたくなるというもの。しかし、ただやみくもに積んでも、ドライブ中に動いて、荷物を破損してしまったり、車内をキズつけてしまうことだってある。そうならないためにも、荷室への基本的な積載方法を知っておいたほうがいいだろう。
 まずはじめに、何を積むのかをすべて把握すること。その内容に応じて、積載する順番をイメージする。
 最初に積むものは、荷室中心部や下部に収まるので、硬いものや重いものを積むようにしたい。結果、安定感が増し、荷崩れを防ぐことになる。重いものを上に載せると、下のものがつぶされてしまうこともある。
 次に、柔らかいものを荷室内の左右に配置する。なによりクルマの荷室は真四角でない場合が多く、これが緩衝材の役割をはたし、ドライブ中に揺れても、雑音が出にくくなったり、積載物が壊れたり、クルマがキズつくことを防ぐことができる。 最後に、クーラーボックスなど取り出す機会が多そうなものを積載する。そうすることで取り出しやすくなり、途中で買い足したりした物も容易に収納することができる。

icon 主な手順

リア積み込みのイメージ

1.堅いもの、重たいものを先に積む
2.柔らかいものは両脇に詰める
3.すぐ取り出すものは手前に置く

icon 知っておくと便利なポイント

●事前にマットを引いておく
マットやいらなくなったタオルなどを一枚敷いておけば、荷室の床面がキズつくことを防げるだけでなく、汚れ防止にもつながる。
●小物は箱に入れてまとめる
紛失するリスクを減らすためにも、小物は使用シーン別に箱へ収納したい。ある程度、箱のサイズも統一すると積載しやすくなる。
●デッドスペースの活用方法
クッション性の高いもの、変形しやすいものを詰め込むといい。すき間を埋めておけば、走行中の荷物の動きや荷崩れも防げる。
●後方視界はしっかり確保
慣れてくると、荷室全体に多くの荷物を効率よく収納できるようになるが、安全運転のためにも、後方視界は必ず確保すること。
●積み込む荷物を並べてみよう
事前に広いスペースに収納物を並べてみるのもいい。頭だけで考えながら積載を始めると、後になって上手くいかなくなることも。
●平らなものは縦に並べる
テーブルなど薄型の積載物は、縦方向に差し込むことで、他の荷物の動きを少なくして安定しやすい。取り出す作業も容易になる。


ゴルフバッグの積み方は?

ゴルフバック積み込み画像

 まずは、愛車がゴルフバッグをいくつまで収納できるか知っておくこと。荷室内部の左右に広がりがあるクルマなら横置きできるが、横置きが厳しければ、無理せずにリアシートを倒して縦置きするべきだ。収納時はヘッド側とボトム側を互い違いにするなどして、1個ずつ動かないように重ねていくと、バッグ同士が支え合って安定性も高くなる。

特集総括

楽しいカーライフのお供を見つけよう!
 積載性に優れるモデルの紹介から、最新モデルのトレンド機能、さらには荷物の積み方の基本まで、まるっと紹介してきた今回の積載性特集。自分好みの1台を見つけ出して、実際に購入したら、荷物をスムーズに搭載してみよう。それができたら、仲間たちとワイワイ出かけるもよし、一人旅を満喫するもよし。クルマは、便利な道具でありながら、頼れる相棒でもある。一緒に楽しいカーライフを送ろうではないか。

※中古車価格はグーネット 2020年8月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。

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グーネットマガジン編集部

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グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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