カーライフ
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2020.04.06

車中泊でお酒を飲んだとき、どこまでが飲酒運転になる?飲酒する場合の注意点を解説します!

車中泊でお酒を飲んだとき、どこまでが飲酒運転になる?飲酒する場合の注意点を解説します!

グーネット編集チーム

夏場のキャンプや年末年始の帰省など、ホテルではなく車中で泊まる方も多いのではないでしょうか。

車中泊をおこなう場所として道の駅やサービスエリアなどがありますが、食べ物以外についついお酒も買って飲みたくなりますよね。

そこで気になるのが、車中泊でお酒を飲んでも飲酒運転にならないか?ということです。

今回は、「車中泊でお酒を飲んだとき、どこまでが飲酒運転になるのか?」その線引きについて解説していきます。

そもそも飲酒運転の定義とは?

そもそも、飲酒運転の定義はどのようなものなのでしょうか?例えば、お酒を飲んで運転席に座るだけであれば飲酒運転には当たりません。

どこからが「飲酒運転」になるのか、その定義を確認していきましょう。

飲酒運転の種類

飲酒運転は「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」の2種類があります。それぞれの定義は、以下の通りです。

・酒気帯び運転
呼気中アルコール濃度が、「0.15mg/L以上、0.25mg/L未満」の状態。

・酒酔い運転
呼気中のアルコール濃度にかかわらず、アルコールの影響で正常な運転がおこなえない状態。

酒気帯び運転は、一見お酒に酔っていないように見えても、アルコール検知器によって規定の数値が出た場合には適用されます。

一方の酒酔い運転は、アルコール検知器を使うまでもなく酔っていることが明らかな状態の人に適用されます。

例えば、「警官とうまく話せない」「まっすぐ歩けない」などの状態であれば、酒酔い運転に該当します。

飲酒運転に該当する場所

道路交通法では、「一般の方が自由に通行できるような場所」はすべて道路に該当します。その道路上で飲酒した状態のまま車を発進すれば、飲酒運転になる可能性があります。

誰も立ち入れない完全な私有地であれば飲酒運転にはなりませんが、一般の方が通行する道の駅やサービスエリア、飲食店などの駐車場内は“道路”に該当する可能性があるので注意が必要です。

最近は飲酒運転に対して厳罰化の傾向がある

飲酒運転が原因の事故を重く受け止め、飲酒運転に対して年々厳罰化が進んでいます。

道路交通法第65条第1項「何人も酒気を帯びて車両等を運転してはならない」とあるように、お酒を飲む量に関係なく、1滴でもお酒を飲んだら運転は控えるようにしましょう。

車中泊の飲酒で違反になること、違反にならないこと

先ほど「お酒を飲んで運転席に座るだけであれば飲酒運転には当たりません」と述べたように、車内で飲酒するだけでは違反にはなりません。

「エンジンを切った状態で、車内で寝るのは問題ないのか」「エンジンをかけたとしても発進しなければ問題ないのか」など、違反になるラインはどこからなのでしょうか?

車中泊の飲酒で違反になるのは、エンジンをかけて車を発進させた場合です。車を発進させる行為は、運転したということになり、この場合飲酒運転に該当します。

よくあるケースで近くのコンビニまでなら…という考えは非常に危険ですし、法律にも違反するのでお酒を飲んだら車を発進させないようにしましょう。

一方で、飲酒をしても飲酒運転に該当しない行為には、エンジンが切られた状態で車中に寝る行為や、エンジンをかけて停車したまま暖房をつけることがあります。

車中泊で飲酒するときの注意点

車中泊で飲酒するときの注意点

グーネット編集チーム

ここまでの解説で、発進しなければ車中泊でお酒を飲んでも問題ないことがわかりました。ここからは、車中泊で飲酒するときの注意点をご紹介します。

最低一人は、飲まない人がいた方がいい

キャンプ場などでは、スタッフに「右の枠に駐車し直してもらえませんか?」などと移動をお願いされることがあります。

このとき、全員がお酒を飲んでいると、車を移動させる人が飲酒運転になってしまう可能性があります。

何かあったときに対応できるよう、最低でも一人はお酒を飲まない人がいた方がいいでしょう。

二日酔いの場合は注意が必要

あまり知られていませんが、睡眠中はアルコールの分解能力が、起きているときの約半分にまで低下します。

そのため、飲酒してから眠りにつくと、朝起きた頃には二日酔いになってしまう可能性が高いのです。

時間が十分に経過していても、二日酔いの状態で運転をすると飲酒運転になる可能性があるので注意しましょう。

寝るときは窓を少し開ける

車中泊で眠りにつく際、窓を閉め切ってはいけません。なぜなら、車のエンジンの排気が原因で一酸化炭素中毒になる可能性があるからです。一酸化炭素中毒は命に関わる症状なので、絶対に回避しなければなりません。

エンジンをかけたままの車中泊、またかけていなくても、周りに止まっている車がエンジンをかけていたり、排気ガスが多い場所であれば注意が必要でしょう。

お酒を飲む、飲まないにかかわらず、車中で寝るときは必ず窓を少し開けるようにしましょう。

まとめ

今回は車中泊と飲酒運転の関係について解説してきました。車を発進させなければ、車中泊でお酒を飲んでいても飲酒運転には該当しません。

しかし、サービスエリアや店舗の駐車場なども、道路交通法では道路と定義されているので、うっかり車を移動させたりしないようにしましょう。

また、車中泊の飲酒で二日酔いになった場合は、そのまま運転すると飲酒運転になる可能性もあるので注意してください。

車中泊でお酒を飲む際はマナーに気を付けて、飲酒運転は絶対にしないようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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