カーライフ
更新日:2021.03.31 / 掲載日:2019.09.25
軽自動車用バッテリーの種類・価格・寿命とは?交換時期の目安と自分で交換する方法

グーネット編集チーム
クルマのバッテリーは、軽自動車や普通車などのクルマのボディタイプの違いにかかわらず、エンジンを始動させることはもちろんのこと、ヘッドライトやウインカー、エアコンやカーナビなどの電力が必要な機器を稼働させるためになくてはならないパーツです。しかし、バッテリーは経年劣化するパーツの一つであるため、定期的な交換が必要なパーツでもあります。
そこで今回は、特に軽自動車用のバッテリーを交換する際に覚えておくべき知識について、バッテリーの種類や寿命、交換時期の目安をはじめ、バッテリー交換にかかる費用や、自分でバッテリー交換をする方法・注意点などについて解説します。
軽自動車に使われているバッテリーの種類
軽自動車のバッテリーを自分で交換する場合は、まず、バッテリーを用意する必要があります。
バッテリーはカー用品店はもちろんのこと、近年では、ネットでより手軽に購入することも可能です。ただし、市販されているバッテリーの種類はさまざまで、その中から、自分の軽自動車に合ったバッテリーを選ぶ必要があります。
軽自動車に使われているバッテリーには、大きく分けて、「アイドリングストップ非搭載車用バッテリー」と、「アイドリングストップ搭載車用バッテリー」の2つの種類が存在しています。
アイドリングストップ非搭載車用
アイドリングストップ非搭載車用とは、いわゆる従来型のバッテリーを指しています。現在乗っている軽自動車にアイドリングストップ機能が搭載されていないのであれば、こちらのタイプを選択してください。
アイドリングストップ搭載車用
アイドリングストップ搭載車用バッテリーは、その名の通り、アイドリングストップ機能がある車両向けのバッテリーです。アイドリングストップが搭載されている軽自動車の場合は、こちらのバッテリーを選択してください。
アイドリングストップ搭載車用と非搭載車用と比較すると、アイドリングストップ搭載車用の方が、アイドリングストップ機能に対応するために性能や耐久性の面で優れていることが多く、価格についても比較的高価であるケースが多くなっています。
ただし最近は、アイドリングストップ搭載・非搭載の両方の車両に対応できるバッテリーなども販売されています。
軽自動車用バッテリーの価格相場
軽自動車に使用するバッテリーは、2,000円程度の価格から販売されていますが、低価格の価格帯のものはアイドリングストップ非搭載車用バッテリーであることがほとんどです。アイドリングストップ搭載車用バッテリーの場合、10,000円程度の価格からで販売されています。
そのため、アイドリングストップ非搭載車用バッテリーと比べて、アイドリングストップ搭載車用バッテリーは2倍以上の価格になるケースも少なくありません。
なお、アイドリングストップ非搭載車用・搭載車用のどちらの場合においても、「純正品」か「廉価版」なのかなどによって、価格に差が出てきます。その他、性能や安心感などによっても価格に差は出てきますが、単純に価格だけではなくそれぞれのニーズに合ったバッテリーを選択しましょう。
また自動車修理工場などにバッテリーの取り付けまでをお願いする場合、バッテリー購入金額以外に「工賃」が発生することも、頭に入れておきましょう。お店によってバッテリー交換工賃は異なりますが、500円~1,000円程が相場です。ディーラーやカー用品店などでは、「購入+取り付け工事」がセットで提供されているケースも多いです。
工賃は、バッテリーの購入価格によっても差があるので、事前に工賃がいくらか確認しておくと安心です。
軽自動車用バッテリーの寿命と交換時期の目安

グーネット編集チーム
軽自動車を快適に、そして安心して使用し続けるためには、定期的なバッテリー交換が欠かせません。軽自動車のバッテリーの平均的な交換時期は新品のバッテリーの場合約3年と言われています。そのため、3年という期間を目安に、バッテリー交換について検討してみてください。
ただし、クルマの乗り方によっては、1年でバッテリー交換が必要なケースもあれば、反対に5年以上使えるようなケースもあります。以下のようなサインが出始めたら、バッテリー交換が必要です。
・エンジンがかかりにくい
・ヘッドライトが暗い
・パワーウィンドウの動きが遅い
・バッテリー自体が膨らむ
上記の中でもバッテリーを交換した方がいいのか判断しやすいのは「エンジンのかかりやすさ」でしょう。エンジンをかける瞬間は、もっともバッテリーのパワーが必要になりますが、バッテリーが交換時期を迎えると、エンジン起動のためのパワーが出せずにエンジンがかかりにくくなってしまいます。
とはいえ、近年ではバッテリーの高性能化に伴い、多少の劣化であればエンジンの起動に関しても問題なく動作できる場合が増えています。そのため、バッテリーの劣化に気付かずそのまま交換せずにいることで、ある日突然エンジンがかからなくなってしまうというケースも増えてきています。前回いつバッテリーを交換したのかを踏まえて、自分自身で定期的に状態をチェックしていく必要があるでしょう。
軽自動車のバッテリーを自分で交換する際の手順・注意点
費用を抑えて軽自動車のバッテリー交換をしたい場合は、自分で行うのがいいのではないでしょうか。自分でバッテリー交換をする際の手順は、以下の通りです。
1.クルマのエンジンを切り、キーを抜く
2.ボンネットを開け、バッテリーの固定金具を外す
3.まず、バッテリーのマイナス端子を外す
4.その後、プラス端子を外す
5.バッテリーを新しいものに交換する
6.固定金具で動かないよう設置する
7.プラス端子を付ける
8.マイナス端子を付ける
バッテリー交換作業を行うときには、端子を外す順番と付ける順番が鍵となります。「マイナス→プラス」と外し、その後「プラス→マイナス」と付けましょう。またバッテリー交換中の、工具の取り扱いにも注意が必要です。端子の取り外しをしている最中に工具が逆の端子に触れてしまうと、感電する恐れがありますので、細心の注意を払ってください。
軽自動車のバッテリーはそれほどサイズも大きくありませんし、手順さえしっかりと頭に入れておけば、バッテリーの交換を自分で行うことも可能です。とはいえ、クルマの部品の取り扱いには専門知識も必要ですし、間違えれば、ケガや故障のリスクもあります。リスクを避けるためにも、専門家に依頼するのがベストだと言えます。
自分でバッテリーの取り付けを行い、その後クルマが故障した!となれば、余計な出費にもつながってしまいます。バッテリー交換の費用は、事前にクルマの維持として計算しておくのがおすすめです。
軽自動車のバッテリーは、消耗品の一つです。安心・安全にクルマに乗るためには、日ごろからその状態をチェックしておくことが大切です。特に「前回の交換から2~3年が経過している」「最近、クルマのエンジンがかかりにくい」といった状況であれば、バッテリー交換について、積極的に検討してみると良いでしょう。
バッテリーの交換方法に関しては、工賃はかかりますが、プロに依頼する方法がおすすめです。自分でバッテリーを交換するという方法もありますが、その際は、細心の注意を払って作業を行う必要があります。
軽自動車のバッテリー交換に関しては、費用や安心・安全性についても考慮してどのように対応するか検討してみてください。