カーライフ
更新日:2019.09.06 / 掲載日:2019.09.06

キャンピングカーの維持費はどのくらいかかるのか

キャンピングカーの維持費はどのくらいかかるのか

グーネット編集チーム

週末のレジャーなどで活躍するキャンピングカーですが、実際に購入するとなると、気になるのが「維持費」についてではないでしょうか。今回は、キャンピングカーの維持費について、詳しく解説していきます。

キャンピングカーってどんなクルマ?

「キャンピングカー」とは、車内に寝泊まりできる施設を備えているクルマのことを言います。キャンピングカーの種類や規模によって、その設備の内容は異なりますが、トイレやシャワールーム、コンロや冷蔵庫、テレビなどの通常の生活でも必需品とされるような装備が搭載された種類が人気を集めています。

キャンピングカーがあれば、遠方へ旅行をする際に宿泊施設を利用するのではなく、キャンピングカーで車中泊をすることで、旅行の費用を抑えることができます。また、キャンピングカーならペットも連れて行くこともでき、ペット可の宿泊施設を探す手間や、旅行に行く前にペットを預ける必要もありません。

主なキャンピングカー種類・スタイル

まずは、主なキャンピングカーの種類やスタイルについて、人気が高いものを中心に紹介していきます。

軽キャンパー

「軽キャンパー」は、軽自動車をベースにして作られたキャンピングカーです。ベースが軽自動車ということで、コンパクトで比較的手頃な価格で購入することができます。大きなクルマを運転することが不安な方でも、軽キャンパーなら軽自動車がベースとなっているので、運転しやすいでしょう。

バンコンバージョン

「バンコンバージョン」は、バンタイプのクルマをベースに作られています。日本では、トヨタハイエースや日産キャラバンがベースとして使われることが多く、一見するとキャンピングカーとは分からないので、日常生活でも使いやすく、キャブコンバージョンより安定した走りで、立体駐車場に入れる高さのクルマもあります。

キャブコンバージョン

「キャブコンバージョン」は、バンコンバージョンよりも車体が大きく、トラックなどをベースに作られるキャンピングカーです。一般的に「キャンピングカー」と言われると、こちらのタイプを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。室内空間は広く、キッチンやシャワー、暖房設備などにもこだわっているクルマが人気です。家族向けのキャンピングカーとしても人気がありますが、他の種類と比べ購入価格は高めです。

キャンピングカーの維持にかかる費用とは?

ではいよいよキャンピングカーの「維持費」についてみていきましょう。具体的にキャンピングカーの維持費として費用が発生するは、以下の項目になります。

・自動車税、重量税
・車検費用
・駐車場代
・燃料、ガソリン代
・任意自動車保険料
・メンテナンス費、修繕費

自動車税や重量税、車検費用については、普通車などの一般的な車両でもかかる費用ですが、キャンピングカーとしての一定の条件(就寝設備や給排水設備など)を満たしていれば、特殊車両としての「8ナンバー登録」が可能となり、自動車税や重量税は軽減が可能となります。

ただし、車検については、購入当初から2年ごとに受ける必要があるので確認しておきましょう。8ナンバー以外だと、初回は2年で以降は毎年というクルマや、初回は3年で以降は2年ごとなど様々なので、キャンピングカーを購入する前に確認しておきましょう。

駐車場付きの一軒家などの自宅にキャンピングカーを駐車できるスペースがあれば駐車場代がかからずに済みますが、クルマのサイズによっては、駐車が難しいこともあるはずです。仮に別の場所に借りるとなれば、毎月の駐車場代がプラスとなります。

燃費について、キャンピングカーは燃費が悪いという認識を持たれることが多いようですが、実際には「商用車」として企業などで普通に使われている車両がベースとして使われるケースが多く、燃費についてもそれほど悪くはありません。

キャンピングカーならではの維持費として、例えば、トイレ付き車両の場合、洗浄やし尿処理、消臭剤などの費用が発生する場合があります。車内の設備が充実していれば充実しているほど、メンテナンス費用は高額になりがちですし、また突発的な故障などによる修繕費が発生する可能性があるということを、頭に入れておきましょう。

キャンピングカーの維持費はどのくらいかかるのか?

キャンピングカーの維持費はどのくらいかかるのか?

グーネット編集チーム

では、キャンピングカーの具体的な維持費についてチェックしてみましょう。今回は、ハイエースベースのバンコンタイプ(8ナンバーのキャンピングカー登録)を例にして、その概算を紹介していきます。

・自動車税:40,800円/年
・車検費用:100,000円~200,000円(2年に1度)※自動車重量税・自賠責保険等含む
・任意保険料:35,000円~80,000円/年
・ガソリン代:10,000円~30,000円/年
・駐車場代:5,000円~10,000円/月
・メンテナンス代:20,000円~50,000円/年

これらの維持費は、保有しているキャンピングカーの状態や、使用環境によっても異なりますのであくまでも「目安」としてですが、1年間の維持費として計算すると、おおよそ330,000円~750,000円程度となります。普通車などと比較してしまうと決して安くはない価格に見えるかもしれませんが、キャンピングカーを保有することで、「宿泊費」や「レジャー費」を節約できるというメリットもありますので、一概に高いとも言い切れません。

また今回はバンコンタイプのキャンピングカーの維持費を紹介しましたが、車体が小さくなれば、その分維持費用も安くなる傾向があります。キャンピングカー購入時には、ぜひその後の維持費用にも目を向けて、後悔のない車種選びをしてみてください。

まとめ

キャンピングカーは、普通の旅行よりも自由に、そしてキャンプよりも快適な時間を提供してくれるはずです。
キャンピングカーを購入する際には、「車体価格」だけに注目してしまいがちですが、その後の「維持費」にも目を向ける必要があります。

どのキャンピングカーなら無理なく維持・管理していけるのか、ぜひじっくりと検討してみてください。

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グーネットマガジン編集部

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