カーライフ
更新日:2019.08.30 / 掲載日:2019.08.30

キャンピングカーに必要な免許証の種類とは?

キャンピングカーに必要な免許証の種類とは?

グーネット編集チーム

アウトドアが好きな方は、キャンプやバーベキューに行く機会が多いですよね。テントを持参して自然を楽しむキャンプもいいですが、キャンピングカーがあればキッチンや電源も使えるので、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

購入する際に注意しなければならないのが、「キャンピングカーを運転するために必要な運転免許の種類について」です。今回はキャンピングカーの種類と共に、運転免許の注意点について解説していきます。

自走式キャンピングカーにはどんな種類があるのか?

キャンピングカーには、大きく分けて「自走式キャンピングカー」と「牽引式キャンピングカー」の2種類があります。

現在、「自走式キャンピングカー」が一般的なスタイルとして浸透しているので、自走式キャンピングカーの種類と、それぞれの特徴を紹介していきます。

バンコンバージョン

バンコンバージョンタイプの自走式キャンピングカーは、ハイエースやキャラバンなど、いわゆる「バン」タイプのクルマの内装をキャンピングカー仕様に仕立てたキャンピングカーを指しています。

手を加えるのは内装のみで、基本的には「普通のバン」なので初心者にもオススメのタイプです。

キャブコンバージョン

キャブコンバージョンタイプの自走式キャンピングカーは、貨物トラックに居住部分となるキャビンを設置したキャンピングカーです。現在主流のキャンピングカーで、居室空間を広いのが特徴です。多人数でも、ゆったりと楽しみたい方にオススメのタイプのキャンピングカーです。

バスコンバージョン

バスコンバージョンタイプの自走式キャンピングカーは、マイクロバスの内装をキャンピングカー仕様に仕立てたものを言います。トヨタのコースターや日産のシビリアンなどをベースとしたキャンピングカーが人気です。バスならではの広いスペースと乗り心地の良さが大きな魅力で、本格的なキャンプにも適しています。

フルコンバージョン

フルコンバージョンタイプの自走式キャンピングカーは、バスコンバージョンの種類の一つで、マイクロバスのボディ部分を完全に切り取って、専用の居室空間となる箱を積んだ種類を言います。内装をキャンピングカー仕様に仕立てたバスコンバージョンとは、見た目が大きく違い区別されます。

トラックキャンパー

トラックキャンパータイプの自走式キャンピングカーは、トラックの荷台部分に居住ユニットを組み合わせて作られたキャンピングカーで、ピックアップキャビンと呼ばれることもあります。荷台に乗せられた居住ユニットだけを切り離して、使用できるという特徴があります。普段は通常のトラックとして使い、週末はキャビンを積んでキャンプを楽しむこともできるでしょう。

キャンピングカーに必要な免許の種類

これらのキャンピングカーを運転する際に、必要となる免許の種類を把握しましょう。キャンピングカーに必要とされる免許には、以下のような種類があります。

・普通免許
・準中型免許
・中型免許
・牽引免許

それぞれの免許の運転できる車種や重量、人数などの特徴を把握していきましょう。

普通免許で運転できる範囲とは

一般的に「運転免許」というと、この「普通免許」を指すケースが多いです。普通免許は取得した時期によって運転可能なクルマが異なるので注意が必要です。

平成19年6月1日以前に免許を取得した人は、車両総重量8.0t未満、最大積載量5.0t未満、乗車定員10人以下と定められています。

平成19年6月2日~平成29年3月11日までの間に免許を取得した人は、車両総重量5.0t未満、最大積載量3.0t未満、乗車定員10人以下と定められています。

平成29年3月12日以降に免許を取得した人は、車両総重量が3.5t未満、最大積載量2.0t未満、乗車人員数は10人以下と定められています。

準中型免許で運転できる範囲とは

「準中型免許」では、車両総重量7.5トン未満のクルマを運転することができます。平成29年3月の法改正によりスタートした新たな免許で、普通免許と中型免許の中間に位置する免許を指しています。最大積載量は4.5トン未満で、乗車人員数は10人以下です。

中型免許で運転できる範囲とは

「中型免許」では、普通免許・準中型免許で運転できる範囲にプラスして、車両総重量が7.5トン以上11トン未満のクルマを運転することができます。最大積載量は6.5トン未満で、乗車定員は29人以下と定められています。

中型免許を取得するためには、「20歳以上であり、免許期間2年以上が経過している」という条件を満たした上で、試験に合格する必要があります。

牽引免許で運転できる範囲とは

「牽引免許」とは、自走しない総重量が750キロを超える車両を牽引するために必要な免許です。

牽引式のキャンピングカーの中には牽引免許が必要な車種もあります。非牽引車の車両総重量が750キロ以下の場合には、牽引免許は必要ありません。普通免許でも運転が可能なので、牽引式のキャンピングカーを検討する場合には、この重量ラインをしっかりとチェックしておく必要があります。

普通免許で運転できるキャンピングカーとは?

普通免許で運転できるキャンピングカーとは?

グーネット編集チーム

キャンピングカーを初めて運転する様な、初心者の方には、キャンピングカーの中でも「普通免許で運転できるタイプ」のキャンピングカーがオススメです。

他のタイプと比べても車体が大きすぎないタイプの車両が多く、普段から運転をする人であれば、乗用車と同じ様な感覚で運転ができるというメリットがあります。また、普通免許を持っていれば、他に特殊な免許を取得する必要もないので、比較的容易にキャンピングカーを利用し始めることが可能です。

なお、現在国産キャンピングカーのほとんどが普通免許で運転できる仕様になっています。そこには、日本の道路環境が「どこもかしこも広くて快適」というわけではなく、駐車場スペースも広いとは限らないなど、普通免許で運転できる程度の大きさが、日本での利用に向いているという背景があるのかもしれません。

牽引タイプのキャンピングカーについても、普通免許で運転できる範囲の商品が人気を集めています。小さくても居住性能を高めることで快適性を確保すると共に、運転のしやすさや小回りの利きやすさなどが、魅力の一つとなっているようです。

中型免許が必要なキャンピングカーと注意点

11人以上が乗員できるキャンピングカーを運転するためには、中型免許が必要です。

中型免許が必要になる基準は乗車定員によるものなので、キャンピングカーのタイプとして普通免許で運転できる車種もあるタイプだったとしても、違った車種であれば乗車定員が異なり、中型免許が必要になる可能性もあります。

そのため、自分の運転するキャンピングカーの乗車定員についてもしっかりと確認して、普通免許で中型免許を運転してしまうような「無免許運転」の状態にならないよう、注意しましょう。

牽引免許が必要なキャンピングカーとは?

エンジンが付いておらず、クルマで牽引するタイプのキャンピングカーが牽引式キャンピングカーです。キャンピングトレーラーとも言い、これを運転する場合、牽引される車両の重量のみが判断ポイントとなります。

重量が750キロ以上あると牽引免許が必要となります。このため、重量750キロ以下におさえて、普通免許で運転可能なタイプも豊富になっています。牽引免許を保有していない場合には、普通免許で運転可能であることを確かめた上で、チェックしてみてください。


キャンピングカーと運転免許の関係性については、免許を取得した時期や免許の種類などが複雑なので、一概に「○○なら大丈夫」と断言できないという特徴があります。

まずは自分自身の免許の取得時期、運転できるクルマの条件を確かめてみてください。その上で、それに合致するキャンピングカーを選択するのがベストです。

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グーネットマガジン編集部

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