カーライフ
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.08.20
車内料理をするのに必要な道具や注意点

グーネット編集チーム
ドライブを楽しむのみならず、車中泊しやすいようにクルマをカスタマイズして、気ままに好きな場所を巡り、車中泊を楽しむ方も多くいらっしゃることでしょう。また、キャンピングカーでキャンプ場に赴き、自然を楽しむ方も多いと思います。
自分の好きな食材を選んで夕食や朝食などの料理を作って楽しむのも、車中泊やキャンピングカーで出かける楽しみの一つではないでしょうか。
そこで今回は、クルマで車中泊をする際に車内で料理をするのに揃えておきたい道具や、おすすめの調理器具の紹介、車内料理をするうえで確認しておきたい注意点などについて解説します。
これから車中泊やクルマでのキャンプにチャレンジしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
車内で料理するのに適している車種は?
目的地・滞在場所にもよりますが、自炊して車内泊をするのであれば調理器具や流しを備えたキャンピングカーが理想的です。
バンをキャンピングカーへ改造したタイプ、トラックをベースに架装したキャンピングカー、豪華な内装を備えた海外製の大型キャンピングカー、コンパクトな軽自動車をベースにしたキャンピングカーなど、キャンピングカーと言ってもさまざまなタイプの車種があります。
さらに普通の自動車でけん引する、けん引免許不要のトレーラータイプもあります。
簡易的なベットや冷蔵庫、電子レンジを備える車中泊に特化したタイプから、シャワー、トイレをはじめ、流しや調理器具、冷蔵庫、電子レンジ、外部電源や発電機を備える滞在型の本格的なタイプまで幅広い車種が販売されています。
車内で料理をするのであれば車種を問わず、水道設備(シンク・水道タンク・蛇口)、調理器具(コンロ)、電子レンジを備えたキャンピングカーと言うことになるでしょう。
なお重要なことですが、道の駅やパーキングエリア、サービスエリアは公共施設であり、基本的に休憩する施設です。外にバーベキュー機材を拡げて調理する行為はNGです。
車内で料理を楽しむのであれば、オートキャンプ場やRVパークを利用する必要があります。
車内料理をする際に必須のアイテム
次に車内料理に必須のアイテムやグッズを紹介します。
車中泊の際の車内料理やキャンプなどには欠かせないものばかりです。ぜひ忘れずに準備してください。
・アルミホイル
食材を包んで温めたり、炒め物や焼き物をする場合、アルミホイルを敷くと焦げ付かないばかりか、調理後の後片付けが楽になります。
・紙製の食器
家庭で使う陶器製やプラスチック製の皿ではなく、使い捨てができる紙製のものが便利です。洗い物が減り、食べ終わった後の処理が簡単です。
同じようにスプーンやフォークを使う場合も紙製がおすすめです。
・ラップ
ご飯やおかずなどラップに包んで食べられる食材に使用します。
こちらも使う食器を減らし、丸めて捨てるだけなので後片付けが楽なのがポイントです。
・ジップロック
材料を保存する以外にも、材料を調味料と混ぜたり、サラダを和えたりするのに使います。
そのほかにも
・ガスボンベ式の卓上コンロ
・調理ばさみ
・ボウル
・電子レンジ
・キャンプクッカー(フライパン)
・ダッチオーブン
などは準備してあると調理が非常にはかどります。
いかに後片付けが容易になるか、使用する食器を減らすかは、大きなポイントです。
ぜひ、工夫してみましょう。
車内料理をする際にあると便利なアイテム・グッズ
車内料理にあると便利なアイテムやグッズをご紹介します。
なくても足りるけど、あれば車内料理をするのにとても便利なグッズやアイテムです。
・フードパックキーパー
ジップロックを開いたままの状態で保持するグッズです。
残ったつけ汁やドレッシング、タレなどを片付ける際に重宝します。
・フードフレッシュキーパー
専用の保存袋を使って簡単に真空パックするグッズです。
残ったものの保存に最適です。
・ワンハンドトレー
テーブルがなくても、食べ物を乗せて食事ができるトレーです。
洗えば何度でも使用でき、使用する食器の数も減るので一石二鳥のアイテムです。
他にも100円ショップを見渡すと、使えそうなアイデアグッズがあるかも知れません。
火の取り扱いや換気の注意点
車内で火や炭を使う場合は、火の取り扱いはもとより十分に換気をしてください。締め切った車内で火や炭を使うと一酸化炭素中毒を引き起こす可能性もあります。換気扇がない場合は、窓やドアを開け空気の流れを作り、必ず換気を行いながら料理するようにしましょう。
時々、車内で料理を作る方は、手軽に持ち運び可能なキャンプ用の一酸化炭素チェッカーを用意すると安心でしょう。
食材の保存はどうする?
料理に使用する食材によっては痛まないように冷蔵保存する必要あります。その場合は冷蔵庫があれば一番ですが、クーラーボックス、ボックス型の発泡スチロールでも代用でき、中に保冷材や氷を入れて保存するようにすれば、食材が痛む心配はないでしょう。極力、使い切る量の食材を用意するのがコツです。
または現地調達と言う方法もあります。現地のスーパーや道の駅を利用してみてはいかがでしょうか。現地ならではの食材を使って、工夫を凝らして料理の腕を揮うのも楽しいかも知れません。
余った食材は行きに使用したクーラーボックスや発泡スチロールを使うか、野菜は乾燥を防ぐために古新聞に包むと、程度に湿度コントロールができるのでおすすめです。
下味をつけてしまった食材や余ったドレッシングなどは、ジップロックに入れて、しっかり封をしてからクーラーボックスや発泡スチロールに入れて持ち帰れば、帰宅後も安心して使えるでしょう。
食器洗いはどうする?
オートキャンプ場であれば食器を洗うこともできますが、一般的な車中泊ではそうはいかないことが多いです。基本的に車内やキャンプで料理を作る際の心得としては、極力残飯を出さない、洗い物を出さない・減らすことを念頭に置いておきましょう。
しかし極力洗い物を少なくしたとしても、使った食器や調理器具がまったく汚れないことはないでしょう。そのため、汚れは洗うのではなく、拭くと覚えましょう。キッチンペーパーやウエットティッシュなどを使っておおまかに拭き、アルコールスプレーを吹きかけ、ティッシュで拭けばほぼきれいになるでしょう。
前述の通り、最低限の調理器具は別として、皿やフォークなどは紙製の使い捨てのものを利用すると後片付けが容易になりますので、せひ実践してみてください。
なお、道の駅や公園などの公共施設のトイレの手洗いなどを使って洗い物をするのはマナー違反です。絶対にやめましょう。
車内料理でおすすめのメニュー

グーネット編集チーム
車内料理と言っても簡単な温め物から、本格的なフレンチまで時間とアイデア次第では何でも作ることは可能だと思います。しかしながら、車内料理と言えば、多くの方は時短・簡単メニューをイメージするのではないでしょうか。
簡単で短時間で作れる車内料理におすすめのメニューを紹介します。
コーンクリームパスタ
市販のカップスープを使うアイデア料理です。
ホットクッカー(フライパン)に牛乳とバターを入れて温め、温まってきたら、「つぶたっぷりコーンクリーム」のカップスープを溶かします。後は茹でたパスタを絡ませ、生クリームを入れて、塩コショウで味を調整すれば完成です。
他にもカップスープ「海老のビスク」を使えば、海老のクリームパスタなどバリエーションが拡がります。
材料の目安(1人前)
パスタ:約120g
つぶたっぷりコーンクリーム:1袋
牛乳:150cc
バター:小さじ2(8g)
塩、コショウ:適量
ローストチキン
炭とダッチオーブンを使う簡単料理です。
塩コショウで下ごしらえをした骨付き鶏モモ肉をジップロックに入れ、ローズマリー・ニンニク・オリーブオイルを加えて、2時間ほど味を染み込ませます。
焦げ付かないようにダッチオーブンをあらかじめ5分程度予熱します。
半分に切ったじゃがいも、6等分にした人参、皮をむいて半分にした玉ねぎをダッチオーブンに敷き詰めます。
下味をつけた骨付き鶏モモ肉、ローズマリー、ニンニクを乗せ、ダッチオーブンのフタをして約20分で完成です。
この時の炭の火加減は上下で7:3が目安です。
材料の目安(1人前)
骨付き鶏モモ肉:1本
人参:1/3本
玉ねぎ:中1個
じゃがいも:中1個
塩、黒コショウ、ローズマリー:適量
ニンニク:1片
他にもコンビニの食材を使った簡単アイデア料理など、キャンプでは定番のメニューを採り入れてはいかがでしょうか。
まとめ
調理器具や水道が完備されているキャンピングカーであっても、食事のたびに支度から始まり、調理、後片付けまでするとなると、結構大変だと思います。確かに料理はアイデア次第でレパートリーも増え、あれこれ工夫を考えるは楽しいですが、洗い物や後片付けは極力減らしたいものです。
ダッチオーブンなど、万能な調理器具を使い、料理も使い捨ての食器を使うことで、調理と後片付けの労力はだいぶ軽減されることでしょう。
車内で料理をする際は火の管理と換気に気をつけ、安全に調理を楽しんでください。