カーライフ
更新日:2019.05.27 / 掲載日:2019.05.27
自動車運転免許の取得のために高校生でもローンは組めるのか?

グーネット編集チーム
冬休みや春休みになると、自動車学校には多くの高校生の姿があります。特に地方在住の場合、卒業後そのまま地方で働くなら基本的にクルマ通勤ですから、高校在学中に免許を取得しておく必要があります。大学進学の予定でも、免許は取っておきたいですよね。
ただし高校生である以上、自分で工面できるお金には限界があります。社会人・大学生になる前に免許を取ってしまいたいと考えた時、高校生でもローンは組めるのでしょうか。
今回は、自動車免許取得と高校生のローンに関して、種類、メリット・デメリットをまとめました。
高校生は親名義か親権者の保証人がローン申し込みの前提
高校生は仮に収入があってもアルバイト程度ですから、所有する現金には限りがあります。しかし、免許取得のためのまとまった時間が取れるタイミングも期限付きですから、お金の用意ができないからとのんびりしているわけにもいきませんよね。
そんな方のために、自動車学校では高校生でも申し込めるローンが用意されています。自動車学校のサイトを確認すると、高校生でもローンによる分割払いが可能なことがわかりますので、調べて比較検討するのも良いでしょう。
その条件は、多くの場合、以下のようになっています。
・本人ではなく親権者の代理申し込みで可能(親名義でのローン)
・本人名義であれば親権者の保証人が必要
ローンの種類はどんなものがある?
親名義か親権者の保証人があれば、高校生でもローンが組めることはおわかりいただけましたか。
では、その際に組めるローンの種類と、その内容に関して確認しておきましょう。
高校生が組めるのは信販会社ローン
運転免許ローンには「銀行ローン」「信販会社ローン」「大学生協ローン」があります。
高校生は、審査基準に適合しない銀行ローンと大学生が対象の大学生協ローンが利用できませんから、免許取得費用として利用できるのは信販会社のローンのみです。
自動車学校によって利用可能なローンの種類は違いますから、ローンによる支払いを希望している場合は、必ず事前にチェックしておく必要があります。
支払い方法を選択できる場合も
支払い方法や申し込み方法は以下の選択肢があります。月々の返済額はもちろん、トータルの返済額もしっかり考慮し、無理のない返済額で、返済総額があまり大きくならないように気を付けましょう。
【リボ払い】
月々の支払額を自分で決めます。学生の時の返済額を低めにして、就職後の返済額を多くすることができます。
【スキップ払い】
支払い開始時期が選べます。高校在学中に免許を取得し、支払い開始は就職後にすることが可能です。
【Webクレジット】
スマホ・パソコンから申し込めます。多くの場合、即日審査が可能で、契約書の記入は不要です。頭金はなくても良く、支払い回数も選べるところが多いようです。スキップ払いに対応してくれる会社もあります。
教習所と合宿では費用が違うので、事前に確認をする
自動車免許は、教習所に通って取得する方法の他に、合宿で取得することもできます。その違いは以下の通りです。
教習所免許
自分の予定に合わせて教習の予約を入れて取得する方法です。通常2?3ヶ月程度かかります。学生が長期の休みのシーズンは混雑し、希望通りの予約が取りにくい状況が多いでしょう。
通常でも30万円前後の費用がかかり、再受講が重なってしまうと、さらに費用は増えていきます。
合宿免許
あらかじめ決められたスケジュールの合宿に参加し、2?3週間程度で卒業・免許取得できるようになっています。
料金プランは20万円前後からあり、多くの場合、現地までの交通費込みです。中には追加料金なしのプランを用意している学校もあるので、興味があれば比較検討しましょう。
観光地をめぐれるような場所での合宿や、豪華な宿泊施設を利用するプランもありますが、その分費用はグンと高くなります。
以上のように、教習所通学と合宿では、基本的な免許取得費用に最大で10万円程度の差があります。ローンを組む場合は、合宿免許も候補に入れても良いかもしれません。
ただし、合宿免許は、自宅からは通えない、合宿の間はアルバイトなどもできなくなってしまうなどの制約がありますので、注意しましょう。
高校生が免許取得でローンを使うメリットとデメリット
ここまで高校生が利用できるローンの条件や種類、免許取得の方法と費用についてお伝えしました。
改めて、高校生がローンを組んで免許を取得するメリット・デメリットを確認しておきましょう。
免許取得でローン メリット
・現金が用意できなくても限られた期間内に免許が取得できる
・社会人になってから返済開始できるローンもある
免許取得でローン デメリット
・現金支払いに比べてトータル費用が高く付く
・審査が通らない場合、免許取得が困難になる
・審査が通らず免許が取得できないと、居住地や職種によっては通勤・就労が困難になる
都心は公共交通機関が発達していますから、自動車免許がなくても普段の生活にさほど不便は感じません。一方、多くの地方都市は公共交通機関の路線・便数に限りがあり、日常生活にクルマは欠かせません。
通勤はもちろん、就職先の業務内容や職種によっては、免許なしでは就業が厳しいケースも多々あります。
高校卒業後に就職する予定の高校生にとって、社会に出る前の免許取得は必要不可欠で、とても優先順位が高いのです。
理想的なのは親自体から借りるなど、ローンをあまり使わないこと

グーネット編集チーム
ローンは借金ですから、当然返済には金利も含まれます。高校卒業までに免許取得が必要な環境にいる方は、出来るだけ早い段階から取得費用のことを親と相談し、対策を考えておきましょう。
具体的には、以下のような方法が考えられるでしょう。
貯金をする
お年玉やお小遣いを貯めておく、学校で許可されたアルバイトをするなど、高校生でも貯金はできます。少しずつでも貯めておきましょう。
親に出してもらう
なぜ今のタイミングで免許が必要なのかをしっかり理解してもらって、納得の上で出してもらいましょう。あなた自身が貯めて準備しておいたお金のことも話します。
親に借りる
一般的に考えて、子どもにお金を貸して利益を得ようと考える親は少ないでしょうから、借りる側の子どもにとっても安心です。しっかり働いて約束した通りにきちんと返していけば、自分の成長を親に見せることになります。多くの親御さんにとって親孝行にもなるでしょう。
最後の返済の時に、感謝の気持ちを込めてちょっとしたプレゼントを添えるのも良いですね。「利子の代わり」と言われれば親御さんも幸せに違いありません。
まとめ:事前に借りずに済むことを検討してから、必要に応じてローンを考える
免許取得にはまとまったお金が必要です、まずは借りないで工面する方法がないか家族に相談に乗ってもらいましょう。もしどうしてもローンを組む必要があった場合も、社会人になってからの負担が大きくならないように、お給料で得られる収入や社会人として必要な支出をしっかり計算しておきます。自動車学校によっては、高校生向けのお得なキャンペーンを実施しているところもあり、上手に利用すれば取得費用を抑えることもできます。しっかりチェックしたいですね。
高校生である期間は限られています。社会に出る前にしっかり運転免許を取得して社会人になる準備をすることはとても大切ですが、同時に、お金の工面や返済方法を考えることも重要です。社会人になるための予行演習だと思って、しっかり乗り越えましょう。
自分でクルマを運転して出かけられるようになると、行動範囲が一気に広がり、世の中の見え方は大きく変化します。時間があるうちに、賢くしっかり免許を取得しておきましょう。