カーライフ
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.11
名義が違う中古車を下取りに出すことは出来る?

goo-net編集チーム
自動車を売却したいのだけれど、自分の名義ではない場合、どうすればいいのでしょうか。
名義が違う中古車を下取りに出すことは出来るのでしょうか?
自動車の名義変更の手続きに必要な書類から紐解いていきます。
車の名義が違うというのはどのようなことが考えられる?
車の名義が違う理由は人によって様々な状況が考えられます。
親の名前でローンを組んだため、親名義になっている場合もありますし、
知人から車を買った際に、まだ自分に名義変更していなかった、または、
ローンで車を購入したため、名義がローン会社になっているなど、いくつかの理由が存在します。
車を下取りに出す時に必要な書類
まず自動車を下取りに出す場合、必要となる書類にはどんなものがあるのでしょうか。
基本的には、自動車の名義変更に必要な書類です。
名義変更には、所有者の委任状・譲渡証・印鑑証明が必要になります。
しかし、ここで大事なのは、あくまでも「車検証上の所有者」の書類だという事です。
自動車の登録の仕方によっては、車検証上の所有者と使用者が異なる場合があります。
ローンを組んで購入した場合、車検証上の所有者がディーラーになっている場合が多いのですが、
その場合は、そのディーラーの委任状・譲渡証・印鑑証明が必要になるという事です。
所有者の書類さえ揃えば下取り可能
所有者の書類さえ揃えば下取りは可能です。
そもそも、印鑑証明を添付した実印押印の委任状・譲渡証があれば、
手続きをするのが誰であっても自動車の名義変更は可能だからです。
しかし、書類を揃えるのが難しい場合もあります。
■所有者が転居してしまっている場合
基本的に、印鑑証明の住所はその時点で住民登録している住所が記載されます。
転居などで車検証記載の住所から変わってしまっている場合等は、
住民票や戸籍の附票などで住所を繋げる必要があります。
戸籍関係の書類は、
本籍地の役所でしか取得できないのでなかなか難しい手続きになるかもしれません。
所有者が亡くなってしまっている場合
所有者が故人の場合は、更に難しい手続きになります。
自動車は動産であり、個人の財産でもあります。
所有者が亡くなれば、それは当然遺産となり相続人に相続されます。
手続の流れを簡単に言うと、所有者が死亡→相続人の一人に名義変更→下取りとなります。
しかし、相続人として自動車の所有者になるには「遺産分割協議書」が必要になります。
「その自動車がその人に相続されることについて同意します」という書類です。
ここで一番難しいのは、
「遺産分割協議書には相続人全員の実印押印と印鑑証明の添付」が必要な事です。
相続人が一人ならともかく、何人もいる家庭などでは、なかなか揃えるのが難しくなるでしょう。
下取りの時のトラブルを避けるためにも、
自動車を譲り受けたら速やかに自分の名義にすることをお薦めします。