ハッチバックのメリット・デメリットとは

跳ね上げ式（ハッチ）や跳ね上げ式後部窓（グラスハッチ）、または、
横開き式のバックドアを設けたボディタイプの車種をハッチバックと言います。
つまり、人が乗るスペースと荷物を積むスペースが隔てられておらず、同じ空間にある車です。

例えば、一般的なタクシーは、乗車スペースとトランクルームが分かれているので、
そのような車はハッチバックとは言いません（セダンと言います）。

ちなみに、セダンのような、
エンジンルーム・居住スペース・トランクルームが分かれているボディタイプを「3BOX」と言い、
ハッチバックのような、
エンジンルームと居住＆荷室に空間が分かれているタイプを「2BOX」と言います。

日本では、軽自動車やコンパクトカーのほとんどがハッチバックです。

なぜコンパクトカーに多いかというと、
大きな車はトランクを設けても乗車スペースを確保できますが、
小さな車にトランクを設けてしまうと、室内が狭くなるため、
乗車スペースが十分に確保できなくなるからです。

また、セダンの屋根を伸ばして荷物室を確保したようなタイプは、
ハッチバックとは呼ばず、ステーションワゴンと言います。
スバル レガシーシリーズのレガシーワゴンなどがそうですね。

ハッチバックには3ドアハッチバックと5ドアハッチバックがありますが、
日本では現在は5ドアハッチバックが主流です。

普段は後部座席に人が乗車できますが、大きな荷物を積む場合などは、
後部座席を倒して積載スペースを広くすることもできる車種が多くなっています。

ハッチバックのボディタイプには以下のようなメリットやデメリットがあります。

1.大きな荷物や長尺ものを積むことができる（目的によってシートのレイアウトが選べる）
2.走行中でも後方の荷物を取ることができる
3.室内空間が広々している

1．たくさん乗車すると、荷室スペースが狭くなる
2．セダンと比較すると、静音性が劣る
3．車を前進させないと、ハッチが開けられない場合がある

以上のようなメリット・デメリットを比べてみても、
ハッチバックのメリットの方が魅力的と考える方が多く、人気となっているのです。

ハッチバックの最大の利点は荷室スペースの大きさと利便性です。

車高の高さまで荷物を積むことができますし、
後部座席を収納すれば、より大きく、より多くの荷物を収納することができます。
キャンプやウインタースポーツなど、アウトドアの趣味がある方には、
ハッチバックは最適と言えるでしょう。

自分や家族にそういった趣味がある方や、これから始めようと思っている方などは、
後部座席の収納の仕方や、荷室の大きさなどをチェックしてみましょう。

乗車人数が多いのなら、後部座席をカーゴスペースに収納することができませんので、
その分、荷室を大きくすることができません。
後部座席に人が乗っていても、どのくらい荷室を確保できるかも、
ハッチバック選びのポイントとなります。

遠出する機会が多いのなら、走行安定性や乗り心地をはじめ、
スポーティーな走りが得意なのかなどうかのチェックもしてみましょう。


国産・外車問わず、多くのハッチバック車が存在します。
実際に車を確認し、できれば試乗などを行って、
お気に入りのハッチバック車を探してみてください。