コーティング・クリーニング
更新日:2026.07.01 / 掲載日:2026.06.30
愛車を守る“見えないボディアーマー” 話題のPPFを体験する!!

文●ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、maniacs
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
最近、輸入車オーナーやスポーツカーオーナーを中心に、「PPF(ペイントプロテクションフィルム)」を施工するケースが増えてきました。「飛び石によるキズを防ぎたい」「愛車をできるだけきれいな状態で維持したい」。そんな理由から注目を集めているのがPPFです。一方で、「実際にはどんなものなの?」「本当に効果があるの?」と疑問を持っている方も少なくないでしょう。
そこで今回は、フォルクスワーゲンとアウディの販売や整備、カスタムで多くのファンから支持されているmaniacs(マニアックス)が、昨年新たに立ち上げたプロテクションフィルム専門店「PPF maniacs」を訪問。実際の施工を見せてもらいながら、その特徴や魅力、施工の流れ、そして検討する際に知っておきたいポイントについて詳しく話を伺いました。
近年では、高級車やスーパーカーにかぎらず、輸入車や国産スポーツカー、さらには一般ユーザーの愛車にも施工例が増えています。飛び石や洗車キズ、紫外線などからボディを保護する手段として注目を集めるPPFとは、どのような製品なのでしょうか。
今回は実際の施工現場に密着しながら、その実力に迫ります!
訪れたのはこちら! maniacsの展開するPPF maniacs専用ファクトリー

フォルクスワーゲンとアウディを知り尽くしたスタッフが、ユーザーのカーライフを総合的にサポートする「駆け込み寺」ともいえる存在。国内外から厳選したパーツやアクセサリーを販売するストア機能と、国土交通省の認証を受けた整備工場機能を併せ持ち、販売からメンテナンス、カスタマイズまでをワンストップで提供するファクトリー「maniacs STADIUM」に加えて、このほど、世界的ブランドXPEL(エクスペル)の認定施工店として「PPF maniacs」を誕生させ、高品質なペイントプロテクションフィルム施工を開始。専用設計された施工ブースやプレカットシステムを導入し、愛車の美観と価値を長く維持するためのサービスを展開しています。

住所:神奈川県横浜市都筑区川向町855-1
TEL:045-620-6766
URL:https://maniacs.co.jp
URL:https://ppf.maniacs.co.jp
そもそもPPFとは?

PPF(ペイントプロテクションフィルム)について調べると、「カーラッピングと何が違うの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。どちらもボディにフィルムを貼るという点では共通していますが、その目的は大きく異なります。一般的なカーラッピングがボディカラーの変更やデザインを楽しむためのものなのに対し、PPFは塗装面を保護するために開発されたフィルムです。
PPFには、高い耐久性と柔軟性を備えたポリウレタン素材が採用されています。高速道路での飛び石や、乗り降り・洗車による細かなキズなどから塗装を保護します。さらに、クルマは虫の死骸や鳥のフン、花粉や黄砂、そして紫外線など、さまざまな外的要因に日々さらされています。どれだけ大切に扱っていても、長く乗れば少しずつダメージは蓄積していくものです。
一般的なボディコーティングが艶や防汚性を高めることを主な目的としているのに対し、PPFは塗装そのものを守ることが目的。いわば、愛車のボディに「透明な保護膜」を一枚追加するようなイメージです。飛び石や小キズなどのダメージをフィルムが受け止めることで、塗装面への影響を軽減し、美しいコンディションを長く維持できることから、近年では納車直後に施工するオーナーも増えているそうです。
つまりPPFは、愛車の見た目を変えるためではなく、「新車時の美しさをできるだけ長く守る」ためのアイテムなのです。
高品質な施工を支える「車種専用データ」

今回施工に使用するのは、世界的なPPFブランドとして知られる「XPEL(エクスペル)」です。XPELは高性能なフィルムを開発するだけでなく、美しい仕上がりを実現するための施工システムも独自に構築しています。その中核となるのが、「DAP(Design Access Program)」と呼ばれる車種別データベースです。登録されている車種は10万車種以上。年式やグレードはもちろん、カメラやセンサーの違いまで細かくデータ化されています。
施工時は、このデータをもとに専用プロッターでフィルムをあらかじめカット。いわゆる「プレカットフィルム」として施工を行います。そのため、従来のように車体上でフィルムを切り合わせる作業が大幅に減り、施工精度の向上とボディへのリスク低減を両立しています。XPELによると、このDAPを活用することで施工効率は最大約70%向上するとされています。世界中で均一な品質の施工が行えるのも、このシステムがあるからです。

PPF maniacsでは、このプレカット施工を基本としながら、必要に応じてワンオフ施工にも対応。蓄積されたデータと職人の技術を組み合わせることで、一台一台に合わせた高品質な施工を実現しています。



施工の流れ

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PPFの気になること 施工のプロに聞いてみた!
お話しを聞いたのは

ギザス株式会社
執行役員
マニアックス事業部
遠藤貴之さん
Q. PPF(ペイント・プロテクション・フィルム)のサービスを始めたきっかけは?

長年フォルクスワーゲンやアウディの整備を行っていく過程で、ヘッドライトが経年によって黄ばんでしまうのを防ぎたいという思いが、この事業をはじめたきっかけとなっています。ヘッドライトを交換するのは高額なので、「フィルムで保護できないか」と考えたわけです。私自身もゴルフに乗っているのですが、2~3年でヘッドライトが劣化していってしまいました。そこで磨いたうえでプロテクションフィルムを施工したところ、良い状態を長く保てることを実感しています。
Q. XPELのフィルムを選ばれたのはどのような理由からでしょうか?

信頼性が高く、世界中で数多くの施工実績があることも理由のひとつですが、何よりも決め手になったのは、自分たちで実際に使い、その品質の高さを実感できたことです。
XPELはアメリカ・テキサス州に本社を置く世界的なPPFブランドです。単にフィルムを製造するだけでなく、車種ごとの専用カットデータ「DAP(Design Access Program)」の開発や、施工店向けのトレーニングまで手がけ、施工システム全体を構築しています。そのため、世界中の認定施工店で安定した高品質な施工が実現できるのです。フィルム自体も非常に高性能で、飛び石や洗車キズから塗装を保護するだけでなく、約60℃の熱で細かなスクラッチキズを自己修復するセルフヒーリング機能や、紫外線を95%以上カットして塗装の退色や変色を抑える性能も備えています。さらに、虫の死骸や鳥のフン、樹液などによるダメージからボディを守る効果も期待できます。
ラインアップは、透明タイプの「ULTIMATE PLUS」に加え、ボディをサテン調(半艶)へイメージチェンジできる「STEALTH」も用意。保護性能とドレスアップを両立できる点も、多くのオーナーから支持されている理由のひとつです。
Q. 一度フィルムを貼ると、どのくらいの期間もちますか?
保管状況にもよりますが、5~6年は問題ないと考えています。屋内保管であれば、10年程度は十分に期待できると思います。
Q. 人気のオーダーは?

やはり最初にスタートしたヘッドライト施工が多いですね。それとピラー、フロントフル、ドアカップの順で人気があります。また車種によっては、最近のアウディなどに採用されているフルスクリーンタイプのインパネ用プロテクションフィルムもご用意しています。
Q. 今回はフロント部分のみ施工し、その後ボディを磨く予定です。フィルムを貼った部分と貼らない部分でツヤ感が変わることはありませんか?
最近はフィルムの認知度も上がり、コーティング業者さんもその点を理解して対応されています。フィルム部分とそうでない部分で液剤を使い分けるなどしてくれているので、ほとんど気にならないと思います。
Q. フィルムを貼った後、洗車機で洗っても大丈夫でしょうか?

メーカーでは施工後1週間以降であれば洗車機の使用は可能としていますが、できれば手洗い洗車をおすすめします。とはいえ、私自身はフィルムを貼って5年ほど経つ自分のクルマを普通に洗車機に入れていますが、良好な状態を保っています。
Q. PPFを施工する際のお店選びでチェックすべきポイントは?

フィルム自体は広く購入できますが、まず大切なのはXPELの認定施工店であることです。認定店は、XPELによるトレーニングを受け、必要な設備や機材を備え、さまざまな基準をクリアしています。また、施工品質はフィルムだけで決まるものではありません。施工環境も非常に重要です。例えば当店では、車種ごとの専用カットデータ「DAP」に対応したプロッターを導入し、プレカットフィルムを高精度に作成しています。これにより、車体上でカッターを使用する工程を減らし、施工精度の向上とボディへのリスク低減につなげています。

さらに、施工ブースにはハニカム形状に配置した高輝度LED照明を採用し、透明なフィルム施工で重要となるホコリや気泡、水分残りまで細かく確認できる環境を整えています。4柱リフトや浄水設備も導入し、水道水に含まれるミネラル分などによる不純物の付着を抑えながら施工前のコンディションを整えています。
加えて、一般的な規模に対して約2倍の能力を持つ空調設備と高い断熱性能により、施工に適した22~23℃前後の環境を年間を通して維持しています。こうした設備はあまり目立ちませんが、高品質な施工を支える重要な要素だと考えています。
Q. これまで施工した中で最も苦労した車種は?

施工担当の野平さんは、このディフェンダーだと言っています(笑)。ミラーカバーだけを見ても、ゴルフなどのフォルクスワーゲンのモデルは1枚、もしくは上下2枚程度で構成されていますが、ディフェンダーは非常に複雑なカット形状になっているため、施工にもかなり手間がかかります。
Q. 施工を検討しているユーザーへのメッセージをお願いします

施工直後はきれいに仕上がっていても、人の手による作業である以上、時間の経過とともにフィルムの浮きなどが生じる可能性はあります。そうした場合でも、当店ではアフターケアをしっかり行い、お客様に安心してお乗りいただけるよう対応しています。
また、PPFには「高価なもの」というイメージがありますが、当店ではできるだけ手の届きやすい価格設定を心がけています。まずはヘッドライトやドアカップなど、比較的リーズナブルなメニューで、PPFの効果や仕上がりを実際に体感していただければと思います。そこで品質にご満足いただけたら、フロント周りやボディ全体へと施工範囲を広げていただくのもおすすめです。
これまでは「PPFはスーパーカーや高級車のためのもの」というイメージが強かったかもしれません。しかし、本当におすすめしたいのは、大切な愛車をできるだけきれいな状態で長く乗りたいと考えているオーナーの皆さんです。輸入車はもちろん、国産車を含め、もっと多くの方にPPFという選択肢を知っていただき、その魅力を体感していただけたらうれしいですね。

価格
ULTIMATE PLUS
ヘッドライトプロテクションフィルム:3万8500円~
ドアカッププロテクションフィルムフロント/リア4か所施工:1万6500円~
Bピラープロテクションフィルム:2万2000円~
MMIディスプレイプロテクションフィルム:3万3000円~
フロントバンパー:12万円~
フロントフル:36万円~