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更新日:2024.12.18 / 掲載日:2024.12.18
7割以上のユーザーが実感!EVに乗り換えると●●が安くなる? J.D.パワーが3千人に調査
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関であるJ.D. パワー ジャパン(本社:東京都港区、略称:J.D. パワー)は12月13日、「J.D. パワー 2024年日本EVエクスペリエンス(Electric Vehicle Experience、略称:EVX) – オーナーシップ調査」の結果を発表した。
軽か、登録車か。住環境や用途の違いが明らかに
同調査では、2021年1月から、2024年3月に初度登録された電気自動車(EV)及びプラグインハイブリッド車(PHEV)の乗用車を保有するユーザーを対象に、満足度や保有体験を聴取。日本では今回が初の実施となる。
まず、保有環境や利用実態を調査した結果を、軽自動車EV(以下、軽EV)と登録車EV(以下、登録EV)で分けてみると、軽EVユーザーでは、戸建て住宅居住者の割合が91%に達し、複数の車両を保有している世帯は65%。これに対し、登録EVユーザーでは戸建て住宅居住者の割合が80%、複数台の車両を保有している世帯は54%と、軽EVユーザーに比べ少ない結果となった。
利用用途では、軽EVは通勤・通学、買い物や用足し等の個人/家族利用といった日常生活の移動手段としての利用が中心で、ドライブ(19%)や遠出(13%)等の利用は少ない結果に。対して、登録EVは日常生活の移動手段に加えて、ドライブ(42%)や遠出(56%)といった長距離での利用も多い傾向がみられた。
7割以上のユーザーが“維持費が安い”を実感

ガソリン/ディーゼル(ICE)車やハイブリッド車(HEV)から軽EVに買い替えたユーザーの75%、登録EVに買い替えたユーザーの71%が「今の車の方が維持費(充電、アフターサービス、修理等)がかなり安い/やや安い」と回答し、EVの高い経済性が結果としてあらわれた。
さらに、EV購入後に経済効果を実感しているユーザーは、次回のEV購入意向も高いことがわかり、維持費の低減を実感したユーザーにおける次回購入時EV検討率(必ず/たぶん検討する)は、軽EVで88%、登録EVで87%となった。
3割のユーザーは自宅外で基礎充電を利用。懸念点はバッテリーの経年劣化

基礎充電を自宅以外で行うユーザーは、軽EVでは9%、登録EVでは27%となり、基礎充電インフラとして利用できる環境が身近にある場合、自宅に充電環境を整えられない集合住宅居住者等でもEVを保有、利用が可能であることを示す結果に。
対象車両を購入してから現在までの航続距離の変化について質問したところ、軽EVユーザーの15%、登録EVユーザーの19%が「(購入時よりも航続距離が)短くなった」と回答。
登録EVユーザーの傾向を保有期間別にみると、保有12ヶ月以内では「短くなった」と回答した割合は10%だが、13~24ヶ月で17%、25ヶ月以上では32%と保有期間が延びるに従い「短くなった」との回答割合が増加し、経年により、バッテリー性能の劣化を体感するユーザーが増加していることから、バッテリーの劣化問題がEVの課題として挙げられる結果となった。
調査概要

実施期間:2024年7月~8月
調査方法:インターネット調査
調査対象:初度登録2021年1月~2024年3月のEV/PHEVを保有するユーザー
調査回答者数:3,379
J.D. パワー 公式HP:
https://japan.jdpower.com/ja
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