カーライフ
更新日:2023.05.09 / 掲載日:2023.05.09

自動車業界で働く100人に聞きました!ズバリ、車の購入で重視するのは何?

 仕事に遊びに、生活のいろんなシーンであると便利なマイカー。自分好みのクルマにカスタムしていく楽しさも考えると、ぜひとも購入したいところですが決して安い買い物ではなく、お得に購入できる方法があればとアンテナを張り巡らせている方も多いことでしょう。

 そこで今回は、日ごろ自動車業界で働く110名の方々に「クルマを購入する際に重視するポイント」や「クルマをお得に購入しやすくなるテクニック」をインタビューしました。

 新しくマイカーを購入する方や買い替えを検討している方のヒントになれば幸いです!

調査概要

インタビュー方法:グ―ネット調べ
インタビュー対象:株式会社プロトコーポレーションの社員(N=110) 
インタビュー期間:2022年1月

【はじめに】半数以上が業界歴10年以上!

今回調査に協力してくれた方の60%が業界歴10年以上!
今回調査に協力してくれた方の60%が業界歴10年以上!

 今回のインタビューは自動車の販売や宣伝など、自動車に関する仕事に従事している方々を対象に実施。

 グラフの通り、60%の方が業界歴10年以上というベテラン。自動車業界の熟知度もバッチリということで、今回の記事では“専門家”と呼ぶことにします。

 ウォーミングアップ代わりに自動車関連の仕事に就くきっかけを尋ねてみると、幼少期~学生の間に「クルマを好きになった」という方が多数。

 元々親が自動車関連の仕事をされていたことで影響を受けたという方や、アニメや漫画・ゲームなどで自動車に興味を持ったという方もいました。

専門家は中古車を選ぶ?ハッキリと分かれた傾向

「新車・中古車の両方を持っている」という方を含めると、中古車保有率は9割近くに!
「新車・中古車の両方を持っている」という方を含めると、中古車保有率は9割近くに!

 続いて自動車の保有状況について聞いてみると、保有率は100%。その中でも中古車を保有している方は全体の89%に上りました。

 新車の保有者も33%となりましたが、中古車との差は明らか。

 お得にマイカーを購入するポイントは、中古車という選択肢にあるのでしょうか。

専門家はクルマ選びでどこを見る?一般者層との違いとは

重視する項目は自身の“こだわり”?
重視する項目は自身の“こだわり”?

 次に、「車を購入する時に重視する項目」を自由回答で調査してみました。

 以前に一般のユーザーを対象として同様の調査を行った際の結果を“全体”としてグラフで並べてみると、「購入価格」こそ1位で共通しているものの、それ以降はハッキリと違いが表れました。

 「燃費の良さ」というコスト面も重視度は高いものの、「外装のデザイン・カラー」や「ブランド・メーカー」といった嗜好性に関する項目の重視度の高さが大きく異なります。

 これは、専門家の方々に元々クルマ好きの方が多いという事の表れでしょうか。しかしながら、メーカーごとの特徴などを熟知しているからこそ「ブランド・メーカー」が上位に挙がっているという側面もあるでしょう。

クルマ選びの核心に迫る!お得に購入しやすくなるコツとは!?

 いよいよ多くの読者が気になる本題、「自分しか知らない車を購入するコツ」について聞いてみました。

リセールバリューを常に意識!

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 この質問に対し、最も多く挙がったキーワードが「リセールバリュー」、つまりクルマを買取に出す時の価値です。

 買取で得た金額が次のクルマの購入予算になると考えれば、リセールバリューは自ずと最重要項目に上がります。

 「購入金額が多少高くとも、リセールが高い車を購入する」という回答も納得です。

 しかしひとくちに「リセールバリューを意識する」と言っても、それに対する行動のとり方は様々。

 乗り換えを考慮した方法では、以下のようなテクニックを伝授していただきました。
・リセールバリューが高い車を購入し、短いスパンで乗り換えることで通常よりも車を新しく、かつ安く乗ることができる
・乗りたい車とリセールバリューの高い車を乗り換えながら残債コントロールをする

 また、「トヨタ車はリセールバリューが良い傾向にある」という情報も。多少の変動はありますが、人気のメーカーは買取価格が安定しているのかもしれません。

購入時期を見極めよ!

 中古車は一物一価と言われており、車種やメーカーの人気、機能性などといった要素のほかに、購入時期も価格の変動が起こる重要な要素とされています。

 そこに言及し、購入・売却の時期を見極めることが必要という声も多く挙がりました。

 そんな中、中古車を購入しやすくなる時期として複数の方が挙げていたのが「4月~5月」。

 中古車業界は例年、決算を迎える1~3月が繁忙期。この時期を過ぎると相場が落ち着き、中古車を購入しやすくなるのだそうです。

 逆に、繁忙期の1~3月は販売店の需要が高くなるため、売却に適した時期とのことでした。

販売店選びの目と交渉スキルを磨くべし!

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 中古車の場合、購入するお店選びも気を付けておきたいポイントの一つ。

 整備工場や板金工場を完備しているお店であれば、車検や定期点検、万一の修理対応などもお得に対応してもらえるケースが多いそうです。

 また、ディーラーは保証やアフターケアの充実度が高いのでオススメという声も。

 「ディーラーの下取り車は利益率で値付けをする販売店もあるため、相場よりも安く手に入ることもあるためマメにチェックするとよい」といった事もあるそうなので、購入したいクルマの目星が付いたら早めのチェックがカギと言えます。

 そして購入の際には交渉を行うという場面も出てくるはず。価格の比較はもちろんのこと、交渉時の手札となり得る場合もあるため、「他社の見積もりは必須」という声は多く挙がりました。

 とどめの一言「今日で決めるから~」で好条件を引き出すのも忘れずに!

狙いどころの大穴は「修復歴有り」の車!? その真意とは

 中古車の中でも“修復歴有り”と表示されている車は、事故などで車の骨格(フレーム)が損傷し、パーツ交換や修復を施した車を指します。

 愛車を持つならキズのない車がいいと思うのが当然の感情ですが、専門家たちは「安く買いたいなら修復歴有りの物件も狙い目」と言います。一体どういうことでしょうか。

 彼らによれば、修復歴有りという言葉だけを鵜呑みにせず、まずはきちんと修復された箇所を自身の目で確認することが肝要。

 損傷が走行に支障がなければ、修復歴有りという要素も価格を抑える要素になるというわけです。ケースバイケースですが、リア部の損傷の場合は走行に支障がないことが多いようです。

 また、車両に「グー鑑定」のような第三者鑑定証があれば、車両の状態を客観的に判断できる材料となるので見せてもらいましょう。修復歴についてスタッフに尋ね、彼らがその内容を熟知しているか確かめるのも必要です。

 こうして慎重に手順を踏むことで、修復歴有りの車も狙いどころの一つとして視野に入れられるのだそう。ただし、車に関する知識が必要なので、初心者にはあまりオススメできないとのことでした。

他にもたくさん!予備知識の数々

 上記以外にも、実店舗での車選びの際に役立つ豆知識がありました。

・人気車種のOEM車種(性能が同じ車種を異なるメーカーで販売しているもの)を探して買うのが安く買うポイント
・中古車を購入した後に大きな出費がかからないよう、単価の高い消耗品の状態を確認する。例えば、タイヤ、バッテリー等
・同じカテゴリーの車でも知名度が低い方がお買い得
・下取査定前に洗車しておく
・自社販売の下取りワンオーナー車は状態の良い車両が多い
・イギリス車やイタリア車の内装は、本国との気候の差により接着剤が弱化するため天井や内張りが剝がれている車両が多く、修理も高額なので探す際は必ず現車確認が必要
・販売メインの販売店よりも整備メインの整備工場の方が、自社で売った車に問題が出ることを嫌がる人が多く、利益度外視できっちり整備するのでお買い得なことが多い

 この内容は回答者の主観もありますので、参考としてお読みください。

 今回のインタビューでよく挙げられたのが「販売店と良好な関係を築くことが大事」という話でした。やはり車の購入は人と人とのやり取りで行われるもの。良い人間関係こそが良い車購入の第一歩というわけですね。



記事内のアンケートを引用する際には、 「グーネット」の下記URLを出典元として記載ください。
https://www.goo-net.com/magazine/contents/192431/

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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