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更新日:2022.08.03 / 掲載日:2022.08.03
一人でできる? パンク応急修理キットの有効性や注意点を検証 JAF

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は7月16日、パンク応急修理キットの有効性や、利用する際の注意点について検証し、その結果をウェブサイトに公開した。
パンク応急修理キットは、従来のスペアタイヤと比べて省スペース化に繋がり、タイヤの脱着などの力作業も少ないため、近年多くのメーカーで搭載傾向に。その傾向を受けて今回は、パンク応急修理キットを使用したことがないドライバーによる応急修理、様々な条件下でパンクしたタイヤを応急修理できるのかを検証している。
【テスト1】パンク応急修理キットを使用したことがないドライバーがパンクの応急修理にかかる時間は?

1つめは、パンク応急修理キットを使用したことがないモニター3名協力のもと、応急修理にかかる時間について検証。4mmの釘が刺さった状態でパンクしたタイヤを、取扱説明書を見ながら応急修理を行ってもらい、作業完了までの時間と、応急修理後に約5km走行したのち、再度空気圧を調べて完全に修理出来ているかを確認するまでの時間を計測した。

その結果、パンク応急修理キットを使用したことがないモニターでも、取扱説明書を見ながらであればパンクの応急修理を完了できた。検証後の感想として、「落ち着いた環境で作業できるとは限らないため外出先では不安」という声も寄せられたという。
【テスト2】さまざまな条件でパンクしたタイヤを応急修理キットでどこまで直せるか?

タイヤの状態によってはパンク応急修理キットを使用できない場合もあるため、さまざまな条件でパンクしたタイヤをどこまで応急修理できるか検証。銘柄やサイズを揃えた新品のタイヤを8種類用意し、釘の大きさや異物の違いなど条件を変えて比較した。

その結果、今回の検証では、異物を抜いてしまうと応急修理できないことが判明した。4mm以上の傷は、条件によっては補修液の漏れなどが発生。異物や傷の大きさによっては、応急修理ができない結果となった。
作業に不安を感じたら無理せず救援要請を
今回の検証結果を踏まえJAFでは、車両の日常点検に加えて、パンク応急修理キットについて事前に取扱説明書を確認し、収納場所や使用方法を知っておくことを推奨。また、作業に不安を感じたり、安全な環境が確保できないといった場面では、無理せずにJAFへ救援要請を行うことを呼び掛けている。
・JAFユーザーによるテスト結果資料はhttps://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/tire/emergency-repairに記載。
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