カーライフ
更新日:2022.08.05 / 掲載日:2022.07.28
クリーンディーゼル車とは?仕組みとメリット・デメリットについて

ディーゼル車は黒煙を出すため環境に悪いというイメージがありますが、ガソリン車に比べ熱効率が高いことから燃費が良いという特徴があり、諸外国ではエコカーとして認識されています。
また、技術の進歩により、従来よりも環境に良いクリーンディーゼル車が登場しました。
ここではクリーンディーゼル車の仕組みについて見ていきたいと思います。
クリーンディーゼル車とは
クリーンディーゼル車とは、2009年から適用された「ポスト新長期規制」と呼ばれる基準に適応する、粒子状物質や窒素酸化物などの有害物質の排出量が少ないディーゼル車のことです。
クリーンディーゼル車の特徴は、排出ガスの浄化システムにあります。
浄化システムには、尿素SCRシステムやNOx吸蔵還元触媒などがあります。
尿素SCRシステムとは、尿素を使い窒素酸化物を浄化するシステムのことで、窒素酸化物に尿素水を吹きかけることで浄化を行います。
NOx吸蔵還元触媒とは、排気ガスの中のNOx(窒素酸化物)を、触媒による化学変化によって還元する(N2化する)ことで、NOxやススを低減させるシステムのことです。
クリーンディーゼル車の仕組み
クリーンディーゼル車に搭載されているディーゼルエンジンは、空気を取り込んで圧縮し、高温・高圧の燃焼室内にディーゼルを勢いよく噴出し、燃料を自然発火させることでピストンを上下させ、タイヤを回転させるという仕組みです。
従来のディーゼル車のジャーク方式とは違い、クリーンディーゼル車はコモンレール方式と呼ばれる燃料噴射のシステムを用いています。
この方式では高圧で燃料を噴射することが可能となり、ジャーク方式で問題になっていた排ガスに含まれるススの排出を抑えることができます。
クリーンディーゼル車のメリット・デメリット
クリーンディーゼル車のメリットとして、燃費の良さとCO2排出量の少なさが挙げられます。
また、前述したコモンレール方式を採用していることから、有害物質の排出や走行時の騒音が抑えられています。
一方デメリットとしては、ガソリン車に比べて価格が高いことが挙げられます。
また、ディーゼルエンジンを搭載しているため、車体の重量が重くなってしまうということも挙げられます。