アフターパーツの最新情報をお届け 猪爪杏奈の気になる こんなパーツあんなパーツ

Vol.15 今月のパーツ・サスペンション

カスタマイズの定番といえる足まわりの強化。クルマを支える重要なパートなだけに間違いないパーツ選びをしたいもの。そこで今回はサスペンションメーカーのテインで最新トレンドや選ぶ際の注意点について話を伺った。
（掲載されている内容はグー本誌2022年1月号の内容です）

レーシングドライバー 猪爪杏奈さん
全日本ジムカーナの選手だった父親の影響を受け、免許取得を機にサーキットデビュー。スーパー耐久レースやJAF-F4選手権で活躍する傍ら、執筆活動を行う期待のレーシングドライバー。

猪爪　ひと言でサスペンション強化といっても、ローダウンスプリング、純正形状タイプや車高調キットなどいろいろありますよね。なかでも車高調を入れる人が多いと思うのですが、どんなメリットがありますか？
石山　その名前のとおり、車高を上げたり下げたりして自分好みのスタイルにできるのが特徴ですね。また乗り味を変えたり、クルマの運動性能を高められるのも大きなメリットとして挙げられます。
猪爪　それだけメリットが多いと人気が出るのもうなずけますね。では、どんなタイプが人気なんですか？
石山　最近では、フルスペック車高調と呼ばれているタイプを選ぶ人が多いですね。減衰力調整や全長調整、アッパーマウントなど、多彩な機能を搭載した『フレックスZ』は、国内工場で生産しているのですが、比較的お求めやすい価格になっており、ご好評いただいています。
猪爪　たくさんの機能が付いて、手頃な価格なのはうれしいですね！

石山　それと、車内から電子制御で減衰力変更を可能にする『EDFCアクティブプロ』を用意しているのも弊社の強みです。ダンパーの減衰力は締めこむとしっかりした走りになり、弱めると衝撃がマイルドになるのですが、シチュエーションや好みにより理想の乗り味は異なります。ただし、減衰力ダイヤルはダンパーに付いているので、クルマを停車して降りないと、調整できないのが一般的なんです。
猪爪　それって面倒ですよね。せっかく減衰力調整機能が付いているのに、活かせていない人も多いのではないでしょうか……。
石山　EDFCアクティブプロなら、車内からボタン操作ひとつで自分好みの乗り味に変更ができます。さらにクルマの速度や傾き方（G）に応じて、減衰力をフルオートで調整することも可能ですよ。
猪爪　え〜っ、減衰力を自動で調整してくれるんですか？
石山　そうです。たとえばブレーキを踏んだとき、前方が沈みこみますよね。そうしたときにフロントの減衰力を高めると、水平に保とうとする力が働いて安定します。クルマが大きく傾くと同乗者も酔ってしまいがちですが、EDFCアクティブプロがあれば、車速やGの変化に対してダンパーの硬さが最適に調整されるので、快適にドライブできます。
猪爪　車高調というとスポーティな走りを手に入れるためのものというイメージがありましたが、街なかで使っても十分効果的なんですね！　では、最後に初心者でも失敗しない車高調選びのコツを教えてください。
石山　肝心なのはどんな使い方をするかを明確にすることです。街乗りメインなのか？　たまにサーキットを走るのか？　目的により求められる性能が異なります。弊社が単筒式と複筒式とタイプの異なるダンパーを揃えているのも、多様化するニーズに応えるためです。ぜひ自分好みの1本を見つけ出してくださいね。

手頃なのに機能は満載スタンダード車高調！

［TEIN］ FLEX Z
価格：9万8780円〜（税込）
横浜の自社工場で生産される高品質モデルでありながら、手頃なプライスを実現。全長調整機能や16段の減衰力調整機能を搭載しつつ、アッパーマウントも付属する。

Check Point!

OTHER MODEL

まとめ

しなやかで快適な乗り味！
フレックスＺ＋EDFCアクティブプロを装着したレヴォーグに試乗しましたが、とてもしなやかで快適な乗り心地。リニアに減衰力を変化させているのも自然で、意識して乗っていないとわからないほど。ワインディングでも試してみたいですね。それと耐久性へのこだわりにも驚きました。車高調はメンテナンスを怠ると、錆びてしまうこともありますが、これならキレイに乗れて錆びて固着する心配も少ないです！　いつでも安心・安全に走ることができますね。

アフターパーツの最新情報をお届け 猪爪杏奈の気になる こんなパーツあんなパーツ

冬になると日が短くなり、ヘッドライトに頼るシーンも増えてくる。そこで今回クローズアップするのがバルブ交換。さまざまなライティングアイテムを用意するBELLOFにお邪魔して、最新トレンドや選ぶ際の注意点について伺った。

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2021.11.10