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更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
チャイルドシートに双子を乗せるには?選び方や設置場所について解説

グーネット編集チーム
双子の子どもを育てる家庭で、車での移動をする場合は当然チャイルドシートも2人分必要になります。
しかし、いきなり2台のチャイルドシートを準備するとなると購入時のコストやその分の車内のスペースが必要になるなど、さまざまな問題も出てくることでしょう。
そこで今回は、双子の車への乗せ方やチャイルドシートの選び方、設置場所について解説します。
双子専用のチャイルドシートはない

グーネット編集チーム
双子が生まれた際に、双子用のベビーカーの様に「双子用チャイルドシートを購入しよう」と考える人がいると思いますが、現状では双子用のチャイルドシートは存在しません。
理由としては、チャイルドシートの取り付け方法としてシートベルトやISOFIXを利用するのが一般的で、仮に、双子用のチャイルドシートがあったとしても、取り付け自体が困難であることがあげられます。
また、双子用のチャイルドシートが製造されていない理由には安全性の問題もあります。
道路交通法第71条の3第3項ではチャイルドシートの着用が義務付けられているほか、チャイルドシートについては「幼児の発育の程度に応じた形状」と定められています。
双子といえど、成長の度合いは異なることがあるため、赤ちゃんを危険から守るためにも、チャイルドシートはそれぞれの発育の程度に合わせて2台購入するようにしましょう。
双子の場合のチャイルドシートの選び方
家庭に合ったチャイルドシートを選ぶためには、以下3つのポイントを押さえることが重要です。
車のサイズに合ったものを選ぶ
車にチャイルドシートを2台装着するとなると、サイズの問題も出てきます。
特に軽自動車やコンパクトカーの場合は設置できる場所が限られてくるため、2台設置したとしても問題が無いサイズのチャイルドシートを選ぶようにしましょう。
買い替えの必要性の有無を考慮して選ぶ
チャイルドシートには、ある程度の年齢で買い替えが必要になるものと、チャイルドシート自体のサイズを調整することができて買い替えが必要ないものの2種類あります。
買い替えが必要になるとその分コストもかかりますので、コストを抑えたいのであれば、買い替えが必要ないものを選ぶのがおすすめです。
予算を設定して選ぶ
チャイルドシートは「値段が高いほど安全」というわけではありません。チャイルドシートには国が認めた「安全基準マーク」があり、「Eマーク」もしくは「自マーク」が添付されていれば、安全基準を満たしていることになります。
安全性以外の機能によって価格が上下することがありますが、無理に高いものを選ぼうとせず、予算を考慮したうえで最適な商品を選ぶようにしましょう。
双子の場合のチャイルドシートの設置場所
チャイルドシートは、車の後部座席に設置するのが基本です。
4人乗りの軽自動車の場合は、後部座席がチャイルドシートとなり、運転席と助手席に人が乗れば乗車定員になります。
5人乗りの乗用車も軽自動車と同様、後部座席にチャイルドシート2台を設置することになります。助手席に設置しようと考える人もいますが、その場合、新生児から9~10kg未満は後ろ向きで設置する必要があり、前向きで設置する場合と比べて安全性が担保しづらく、おすすめはできません。
7~8人乗りの車の場合は、2列目もしくは3列目に設置するのが一般的です。
2列目と3列目に1台ずつ設置するというパターンもありますが、2人が離れていると目が届きにくく、何かと手間もかかるでしょう。また、3列目への設置は、安全面などを考慮すると控えたほうがいいかもしれません。
双子のチャイルドシートの設置場所としては、子どもの安全性確保と状況の確認のしやすさから、2列目に設置するのがおすすめといえるでしょう。
まとめ
現状、双子用のチャイルドシートは安全面の問題から製造されていません。
そのため、チャイルドシートに双子を乗せる場合は、チャイルドシートを2台購入する必要があります。そうなるとコストや車内のスペースが気になりますが、しっかりとサイズを確認し、買い替えが必要ない商品を選ぶなどすることによってコストを抑えることが可能です。
また、チャイルドシートは高ければ良いというものではありませんので、予算を考慮しつつ、安全基準マークが添付されたものを選ぶようにしましょう。