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更新日:2020.02.28 / 掲載日:2020.02.28
チャイルドシートの安全基準とは?未認証チャイルドシートに要注意!

グーネット編集チーム
チャイルドシートにも安全基準があることをご存知でしょうか。
チャイルドシートは安全基準に適合していないものを利用したり、間違った使い方をしていては安全を確保できているとは言い切れません。
そのため、チャイルドシートを選ぶ際にはまず、安全基準マークがある商品を選ぶことが大切です。
ここでは、チャイルドシートの必要性や安全基準、マークについてご紹介します。
チャイルドシートの必要性

グーネット編集チーム
日本では、道路交通法の第71条の3第3項により6歳未満の子どもが乗車する場合は、チャイルドシート着用が義務付けられています。
シートベルトやエアバッグも被害を軽減する重要な安全装置となりますが、これらは成人を対象に設計されています。そのため、子どもには最適に機能しないだけでなく、かえって被害を大きくしてしまう可能性もあるのです。
国土交通省のデータによると、6歳未満の幼児においてチャイルドシート使用者の死亡重傷率が0.96%であるのに対し、チャイルドシート未使用者の死亡重傷率は1.98%となっており、チャイルドシート使用者の約2.1倍です。
また、チャイルドシートを正しく使用できていない人の死亡重傷率については、正しく使用している人の約6倍にものぼり、チャイルドシートを適正に使用することの重要性がわかります。
チャイルドシートの安全基準
チャイルドシートには、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が定めた安全基準があります。具体的には、市販のチャイルドシートについて「前面衝突試験」と「使用性評価試験」を行い、その結果が安全性能の評価として公表されます。
安全性能評価の見方
安全性能の評価は、「乳児用(ベット型)」「乳児用」「幼児用」のそれぞれに対する試験結果が表示されます。
・前面衝突試験
時速55kmで前面衝突した際、ダミーの頭部と胸部に与える影響を「優」「良」「普通」「推奨せず」の4種類で評価します。
・使用性評価試験
チャイルドシートの不適正使用を防止する目的で、使いやすさや取り付け方などを5点満点で評価し、評価項目ごとの平均点をグラフで表示します。
チャイルドシートの安全基準マーク
安全性能の評価のほかにも、現行の安全基準に適合した証となる「安全基準マーク」があります。安全基準マークは「Eマーク」と「自マーク」の2種類があります。
それぞれのマークについて確認をしましょう。
Eマーク
現行の安全基準に適合しているチャイルドシートには「Eマーク」が添付されています。
Eマークには対象の体重範囲やチャイルドシートの種類、装置を認可した国の番号、当該装置番号が記載されており、日本で認可された商品については「43」が記載されています。
自マーク
2012年6月30日以前に製作されたチャイルドシートに関しては、改正前の古い基準に適合している証として自マークが添付されています。
自マークには基準施行年月やチャイルドシートの種類、対象の体重範囲、チャイルドシートを示す記号および国土交通大臣が告示した指定番号が記載されており、Eマークの内容とは異なります。
まとめ
シートベルトやエアバッグは成人用の安全装置になるため、子どもがいる家庭ではチャイルドシートが必要不可欠だといえます。
ただし、チャイルドシートは正しく使用しなければ意味がなく、不適正に使用すれば安全を十分に確保することができません。
また、チャイルドシートを購入する際にも注意が必要です。チャイルドシートとして販売されている商品の中には、国の安全基準を満たしていない「未認証チャイルドシート」も存在します。
そのため、チャイルドシートを選ぶ際は「Eマーク」もしくは「自マーク」の安全基準マークが表示されているかを確認し、購入するようにしましょう。
国の安全基準を満たしたチャイルドシートを正しい方法で設置し、使用するようにしましょう。