カー用品・パーツ
更新日:2019.11.12 / 掲載日:2019.11.12
【グー連載コラム】PARTS COLLECTION (2019年11月)

事故発生の可能性を少しでも抑えるべく、安全技術は日々進歩している。今回紹介する「わき見・居眠り検知システム」も各社からリリースされていて、その効果も期待されている話題のアイテムだ。
(掲載されている内容はグー本誌2019年12月号の内容です)
ドライバーの疲労度をカメラで検知 注意を促し安全運転をサポート
簡単装着で事故の可能性を排除
連日報道される煽り運転や死傷事故を受け、一般ドライバーの間でもドライブレコーダーの重要性が認知されてきているが、ドライブレコーダーはあくまでも煽り運転や事故の抑止、記録用として使うため、根本的な事故の解決にはならない。
安全装備が充実している昨今ではあるが、性能にも限界があるため最終的にはドライバーの技量や判断力に委ねられる。
ドライバーの判断力が最も鈍くなるのは精神的・肉体的な疲労がピークに達しているときで、例えば休憩をせずに長距離移動をしたり、身体を動かすスポーツの帰りなどだ。自分は大丈夫だと言い聞かせても、注意力が散漫となり刻々と変化する交通状況に対処しきれず事故に繋がる。
そんな自分では気がつきにくい疲労感を検知して注意してくれる最新の安全アイテムが「わき見・居眠り検知システム」。メーカーによって呼称は異なるが、レーダー探知機やドラレコなどで有名なユピテルや、カーアクセサリーを販売するKEIYO、サンコー、デンソーといった多くのメーカーから販売されている。さらに、自動車メーカーの一部車種にも装備されている。
基本的に仕組みはどのメーカーも共通しており、遠赤外線カメラで常時ドライバーの顔を画像解析し、わき見や居眠りといった状態を検知することでアラーム音やアナウンスでドライバーに注意を促し安全運転をサポートしてくれるというもの。取り付けもシガーソケットに差し込んで使用するタイプのモノが多く、メーカー車種問わず簡単に装着することができる。
検知システムはあくまで警告をしてくれるだけであって事故を防止してくれるアイテムではないが、簡単に脱着ができるので1台だけ購入しておけば家族間で共有することができるというのも強みだ。デザインも小型のものが多く、車内の雰囲気を崩さないのもうれしい。
少しでも眠気を感じたら休憩することが一番大切だし安全運転にも繋がるが、少しでも事故の可能性を少なくできる装備は多いに越したことはないので検討してみてほしい。
MAZDA マツダ3
MAZDA マツダ3
先日発売されたマツダ3には「ドライバーモニタリング」という機能がオプションで用意されている。センターディスプレイ脇に設置された赤外線カメラなどが、ドライバーの状態を常時チェックし、わき見や居眠りなどを検知した際に警報が鳴る。
問◎マツダコールセンター TEL.0120-386-919 https://www.mazda.co.jp/
Yupiteru EWS-CM1
オープン価格
Yupiteru EWS-CM1
本体のカメラがドライバーの顔を認識することで、顔の向きやまぶたの開閉を検知して各種危険をブザー音で知らせてくれる。シガープラグに接続するだけで簡単に取り付けられるほか、同社製レーダー探知機などと接続することで連動警報が可能となる。
問◎ユピテル TEL.0120-998-036https://www.yupiteru.co.jp/
KEIYO ひとみちゃんmini AN-S066
オープン価格
従来品の1/3という超小型カメラユニットにより車内の景観を崩さないのが特長。赤外線対応CMOSセンサー搭載により認識精度も大幅に向上している。スマートフォンアプリと連携することで、居眠りやわき見の発生時刻や時間の確認などが可能だ。
問◎慶洋エンジニアリングTEL.03-3431-8194 http://www.keiyoeng.co.jp