カー用品・パーツ
更新日:2018.12.12 / 掲載日:2018.12.12
【グー連載コラム】LATEST TIRE NEWS 快適なドライブをサポートするタイヤ講座
快適なドライブをサポートするタイヤ情報を毎月お届けする本企画。
今回のテーマは「2018年度タイヤ総括」です
(掲載されている内容はグー本誌2019年1月号の内容です)
2018年度のタイヤを総括! 来年はどうなるのか考察してみた
来年のタイヤのトレンドはEVやPHEVが鍵となる!?
今回は、今年発売されたタイヤの統括みたいなことをやってみる。改めて、今年発売になった国産タイヤを挙げてみると、ダンロップのエナセーブEC204、ファルケンのアゼニスFK510、ブリヂストンのポテンザS007。これにファルケンのスタッドレスタイヤ、エスピアW-ACEが加わる。
このほか、ミシュランのプライマシー4。それからコンチネンタルのアジア向けタイヤ=マックスコンタクトMC6とスタッドレスタイヤのバイキングコンタクト7。それからやはり、スタッドレスタイヤでノキアンタイヤのハッカペリッタR3もあった。
今年の話題としては、ファルケンの積極的な展開が注目された。住友ゴムの欧州向けブランドという一面もあるファルケンだけに、FK510はかなり欧州市場を意識したタイヤキャラクターになっている。またスタッドレスタイヤのW-ACEは速度レンジがS(180km/h)/H(210km/h)と国産スタッドレスタイヤでは初めての高速スタッドレスタイヤとして、ファルケンのキャラクターを前面に押し出している。来年も積極的な展開が期待できる注目のブランドといえるだろう。
同様に、ブランド展開として興味を引かれたのはコンチネンタルだ。マックスコンタクトMC6が印象的だった。従来の安売り用アジア向けタイヤとは異なり、タイヤ性能はスポーツコンタクトシリーズに迫る勢い。速度レンジが低いアジアでは、欧州向けほど高速排水性が必要ないので、その分を静粛性に振った設計になっている。製品展開に対してとても前向きな印象を受けた。
スタッドレスタイヤではコンチネンタルのバイキングコンタクト7とノキアンタイヤのハッカペリッタR3が興味深く感じた。特にハッカペリッタは独特のグリップ感があり、北欧で進化したスタッドレスタイヤであるのを強く感じた。R3を知ったことで、バイキングコンタクトシリーズにも、日欧ダブルといえるようなキャラクターがあることに気付き、興味深かった。
来年以降のタイヤの動向はもしかしたらブリヂストンのポテンザS007やミシュラン プライマシー4に答えがあるかもしれない。キーワードは“剛性”。S007はちょっと不自然なくらいに補強が施されている。またプライマシー4も、本来はコンフォート系タイヤのはずだが、かなり剛性感が高い。いずれも乗り心地に不満はないし、タイヤの出来もいいと思うのだが、これってもしかしてモーターの発進時の駆動トルクの強さを想定しているのでは? と思えてくる。来年以降、そのくらいEVやPHEVが増えてくるということかもしれない。
Continental Max Contact MC6
Continental Max Contact MC6
問◎コンチネンタル TEL.03-3264-7355 https://www.continental-tire.jp
快適な運転をサポートするべく静粛性と耐摩耗性にこだわったモデル。ウエットおよびドライ路面での制動距離も短縮され、スポーティなハンドリングも楽しむことが可能。
FALKEN ESPIA W-ACE
FALKEN ESPIA W-ACE
問◎住友ゴム工業 TEL.0120-39-2788 https://www.falken.co.jp/
アイスバーンでも強力なブレーキ性能の向上をはじめ、圧雪路やシャーベット路、さらには高速走行時における操縦安定性とウエット性能を高めることで、安心感も向上した。
MICHELIN Primacy 4
MICHELIN Primacy 4
問◎ミシュラン TEL0276-25-4411 https://www.michelin.co.jp
優れたウエットブレーキング性能と高い静粛性が特長。さらに、タイヤに求められるすべての性能も水準以上のパフォーマンスを備え、かつそれぞれが確実に調和している。