カー用品・パーツ
更新日:2026.09.30 / 掲載日:2026.09.30
ボディ保護と遮熱、放熱の三位一体! 大注目の暑さ対策「HEAT GUARD」という新発想

日本だけでなく世界的に厳しい暑さとなった今年の夏。強い日差しを浴びたクルマに乗り込むとき、まず感じるのが、車内にこもった熱気だ。外気温が高い夏場、日差しを受けた車内は熱がこもりやすく、駐車後に乗り込むと、その暑さに驚かされることも少なくない。
多くのカーユーザーを悩ませる、そんなクルマの「熱」に着目したのが、セラミックコーティングによる「HEAT GUARD(ヒートガード)」。一般的なボディコーティングといえば、塗装面の光沢を高めたり、汚れやキズからボディを守ったり、撥水性を持たせたりするものというイメージが強いが、HEAT GUARDは、セラミックコーティングとしての特性である高硬度や高耐久性に加えて、「遮熱・放熱」という機能を持つことが大きな特徴となっている。
気鋭のクルマ販売店と遮熱コーティングの出会い

HEAT GUARDを展開するのが、株式会社BUDDICA(バディカ)である。2017年から事業を展開し、新車・中古車の販売および買取をはじめ、保険代理店、車検整備、コーティング施工、レンタカーなど、自動車に関わる幅広い事業を手がけている。掲げるメッセージは「新車を作らず、愛車を作ろう」というもの。クルマを単なる移動手段としてではなく、ユーザーにとって大切な「愛車」として捉え、その価値を高めていくことを目指している。累計販売実績は5万6000台に上り、中古車流通の改革と新しい自動車関連エコシステムの構築を目指す企業として事業を展開している。
そんなBUDDICAが、遮熱、放熱という新たな機能を持つコーティングとして展開するのが、「HEAT GUARD(ヒートガード)」なのだ。そのきっかけとなったのが、代表取締役の中野優作氏が自身の愛車、テスラ Model Xで感じた暑さだった。大きなガラスルーフを持つModel Xは開放感が魅力である一方、強い日差しを受けたときの暑さが気になる。そこで、ガラスルーフから伝わる熱を何とかできないかと考えたことが、HEAT GUARDへとつながっていく。

一般的に、ガラスからの熱対策として考えられるのが遮熱フィルムだ。しかし、将来的に自社でもサービスとして展開することを検討するなかで、フィルムの透過率による車検対応や経年による変質とその対応などを考慮し、導入には至らなかったという。そうしたなかで、遮熱、放熱コーティングを扱う企業と出会い、BUDDICAが日本国内での独占販売を担うことになった。
HEAT GUARDとは?

HEAT GUARDは、セラミックコーティングに「遮熱、放熱」という機能を持たせたもので、軍事および航空宇宙分野の高機能素材技術を転用して生まれたセラミックコーティングと説明されている。さらに、特殊な金属分子をセラミック成分の中にナノレベルで混ぜ込むことで、熱の放射特性を高めているという。
ここで重要なのが、「遮熱」と「放熱」の違いである。一般的な遮熱フィルムは、太陽光、とくに近赤外線を反射・遮断することで、車内への熱の侵入を抑えることを主な特徴としている。
一方、HEAT GUARDのアプローチは「放熱」である。たとえば、夏場にクルマを駐車していると、ボディやガラス、車内の各部には太陽からのエネルギーによって熱が蓄積する。その熱を効率よく外へ放射し、熱のこもりを抑えるというのがHEAT GUARDの考え方だ。
実際にどれくらい効果がある?

気になるのは、やはり実際の効果だろう。BUDDICAの対談では、車内の温度上昇抑制について「平均-2℃、最大-5℃」という自社での実証結果が紹介されている。ただし、これはどのような車両や環境でも同じ温度低下が得られるという意味ではない。車種やボディカラー、日射量、外気温、駐車条件など、さまざまな条件によって結果は変わるためだ。
また、HEAT GUARDはエアコンの代わりになるものではない。強い日差しを受けた車内を一瞬で涼しくするというものではなく、熱の蓄積を抑え、熱を効率よく放射することで、車内の温度上昇を抑制することを特徴としている。資料では、こうした効果によって車内の快適性向上や、条件によってはエアコンの負荷低減につながる可能性についても説明されている。
つまり、HEAT GUARDは「エアコンで冷やす」のではなく、「そもそもクルマに熱をため込まない、そして蓄積した熱を逃がす」という発想から生まれたコーティングなのである。
クルマのほぼ全体に施工可能

HEAT GUARDの特徴として、もうひとつ注目したいのが、施工できる部位の広さだ。ボディやガラスだけでなく、ヘッドライトやホイールへの施工も可能だという。ホイールは、走行するとブレーキダストなどが付着しやすい部分だが、HEAT GUARDを施工することで、汚れの付着を抑えやすくなるとされている。
ウインドウガラスを主な対象とする遮熱フィルムとは異なり、HEAT GUARDはクルマのさまざまな部位に施工できる。ボディだけでなく、ガラスや樹脂、金属などにも対応する点は、HEAT GUARDの大きな特徴のひとつといえる。
実際の施工を見てみよう!

STEP 1 洗車
まずは洗車からスタート。ボディ表面に付着した汚れやホコリなどを洗い落とし、その後しっかりと乾燥させる。コーティングは塗装面に直接施工するため、まずは表面に付着している不要なものを取り除くことが基本となる。
STEP 2 鉄粉除去
続いて、ボディ表面の状態を確認する。手で触れてザラつきがないかを確認し、鉄粉などの付着がある場合には専用の薬剤を使用して除去する。目で見ただけでは分かりにくい微細な付着物まで取り除くわけだが、これもまた下地処理の一環だ。
STEP 3 スケール除去

次に行うのがスケール除去。ボディに残った水アカやイオンデポジットなどを専用の薬剤で除去し、さらに表面を滑らかな状態に整える。この洗車、鉄粉、スケール除去の3点セットが、いわばコーティングを施工するための「下準備」となる。
STEP 4 研磨

続いて塗装面の状態を確認する。洗車キズや水ジミ、くすみなどがある場合には、必要に応じてコンパウンド・ポリッシャーを使って研磨する。ボディの状態に応じて、軽い研磨なら1回、中程度なら2回、しっかりした研磨の場合には3回が目安とされる。研磨後は、残った研磨粉を取り除き、再び乾燥させる。
STEP 5 脱脂

下地処理の最後に行うのが脱脂だ。研磨や薬剤による処理を行っても、表面には油分や汚れが残っている可能性がある。そのため、コーティング剤を塗布する前に、しっかりと脱脂する。適切な脱脂を行うことで、コーティングの密着性を高める。
STEP 6 HEAT GUARDを塗布

ここでようやく、HEAT GUARDの塗布作業に入る。専用のアプリケーターにコーティング剤を数滴取り、約50cm四方を目安として、縦方向と横方向に薄く均一に塗り広げる。塗布したら15~30秒ほど待ち、清潔なクロスで拭き上げる。この「塗る→待つ→拭き上げる」という作業を、施工する範囲ごとに繰り返していく。
STEP 7 ムラがないか入念にチェック

コーティング剤を塗って拭き上げたら、施工完了ではない。照明を使い、さまざまな角度から表面を確認して、コーティングのムラがないかをチェックする。塗布後10~30分程度であれば、IPA(イソプロピルアルコール)などクリーナーを使ってムラを除去できる場合がある。施工直後の状態を入念に確認することも、重要な工程のひとつだ。
STEP 8 硬化

最後は硬化工程。施工後は少なくとも1時間は触れずに放置する。初期硬化は約6時間で、その間は水に濡らさないことが重要だ。完全硬化は72時間。洗車については、完全硬化後が推奨されている。このように、HEAT GUARDの施工は、コーティング剤を塗って拭き上げれば終わりというものではない。洗車から下地処理、塗布、仕上がりの確認、そして硬化まで、各工程を丁寧に行うことで施工を完了させる。
施工価格は?
・全長が3.4m未満のSSサイズ(アルト/コペン)の価格は15万円
・全長3.4~4.0mのSサイズ(ヤリス/N-BOX)は17万5000円
・全長4.0~4.6mのMサイズ(プリウス/カローラ)は25万円
・全長4.6~4.9mのLサイズ(クラウン/レクサスIS)は28万5000円
・全長4.9~5.3mのLLサイズ(ヴォクシー/CX-8)は31万3500円
・全長5.3m以上のXLサイズ(ハイエース/アルファード)は37万500円となっている。
ただし、これらはあくまで目安であり、施工時間や車両サイズ、車両の状態などによって変動する。
気になる疑問を聞いてみた!

Q1:曇りの日でも効果はありますか?
HEAT GUARDの効果は強い日差しを受ける夏場にもっとも実感しやすい一方、熱が蓄積する環境であれば年間を通して作用する。ただし、太陽からの熱がほとんどない環境では効果も小さくなる。
Q2:どのくらい効果が持続しますか?
使用環境によるものの、性能は5年間維持するとされている。長期間にわたり保護性能を発揮し、美しい状態が維持される。
Q3:洗車すると落ちてしまうか?
また、適切に施工されていれば、通常の洗車でコーティングが除去されることはない。コーティングの硬度は9Hとされ、非常に強力な保護膜となる。一般的なコーティングは2H、高品質コーティングでも7Hとされる。
編集部 大塚が愛車ホンダ eで体験

今回、実際にHEAT GUARDを施工してもらったのは、編集部 大塚が所有するホンダ e。施工を終えたホンダ eを見て、まず目に入ったのは、塗装面の仕上がりだった。
「車両を受け取り、早速自宅駐車場でもう1台の愛車と比較してみました。気温は31度、日差しが出ている環境です。結論、車内に入った瞬間に温度上昇が抑えられている『体感』が出来ました。さらに運転してみるとホンダ eはガラスルーフで夏の季節はあついので基本サンシェードは締め切りでしたが、施工後はサンシェードを空けても今までのような『ジリジリ感』は和らいだ感じがします。これで今まで以上に夏場に開放感あるドライブができるなと感じました。特にガソリン車の方が車両全体高熱になると思うので、体感は上がるのかなと感じました。」
HEAT GUARDの本来の特徴は、見た目の美しさだけではない。今回の施工によって、実際の使用環境でどのような違いを感じられるのか。これからホンダ eを普段どおりに使いながら、その効果を確かめていくことになる。
施工直後から感じられる塗装面の仕上がりに加え、これから実際の使用で確認していく放熱性能。大塚のホンダ eでの体験にも注目したい。
株式会社BUDDICA(バディカ)
【高松本社】
香川県高松市六条町187-1 2F TEL:087-802-2982
【東京本社】
東京都渋谷区神宮前1丁目1-3 TEL:03-3101-0170
公式サイト:https://www.buddica.jp/
制作⚫︎ユニット・コンパス 写真⚫︎ユニット・コンパス、BUDDICA