車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2019.06.28 / 掲載日:2018.06.14
最終回 時を超えるスーパーカーたち SUPER CARレジェンド、まるごと。
スーパーカーがほしい。でも、購入なんて完全なる夢物語・・・なんて、思っていませんか?ところが、中古車をくまなく探せば、リアルに検討してもいい価格になっていることも。今回は、編集部が厳選した価値あるスーパーカーたちを、相場データを交えてご紹介!
文●グーワールド
スーパーカーブランドのレジェンド スーパーカーの伝説を築き上げた3ブランド
LAMBORGHINI GALLARDO
1000万円以下で買えるランボルギーニ

ランボルギーニ ガヤルド
まず最初に紹介するのはランボルギーニ ガヤルド。かつては12気筒モデルのみしか展開していなかったから、10気筒のガヤルドはベイビーランボなどと呼ばれ、エントリーモデルとして位置付けられる。とはいえ新車時価格は2000万円超だから、発表当時は依然高嶺の花だった。
そんなガヤルドが登場から15年経過したいま、中古車相場はおよそ半額近くにまで下がっている。とくに安いのが07年モデル以前の前期型(ベースグレード)。ギリギリ1000万円以下のプライスとなる。全体的にコンディションのよい個体が揃っており、数もまだ豊富。比較的入手しやすい本格派モデルだ。
アウディ傘下に入って以降、品質や乗りやすさがグンとアップ。スーパーカーと言えども、日々の足に使えるほど取りまわしが楽になり、快適度も高まった。
初期は5L V10をミッドに搭載し、520馬力を発揮した。写真は08年モデル以降の後期型で、排気量は5.2Lになり、560馬力を発揮する。
中古車平均価格帯
960万円~2300万円(※03年~13年 ※全グレード)
物件数
★★★☆☆
オススメグレード
ベースグレード(クーペ)
走行距離別物件比率
物件の中心となるのは1万km~3万kmのゾーン。年式の古さのわりに全体的に低走行な物件が多い印象。でも整備記録は要チェック。グレード別物件比率
初期型(ベースグレード)が全体の3割以上で、価格も低め。後期は「LP560-4」となるが、やや少なめ。2WDモデルは極めて希少である。
FERRARI 458
買うなら今!?自然吸気V8のラストモデル
前述のガヤルド最大のライバルとなるのがフェラーリ458。ちなみにクーペは「イタリア」というサブネームが与えられている。現行型の488はダウンサイジングを受けてターボ化したから、自然吸気エンジンをミッドに積むフェラーリはこれが最終型となる。中古車相場を見ると、一世代前とは言え、かなりの高値をキープ。最低でも1700万円、ゆとりをもって探すなら2000万円以上の予算は必要だ。またガヤルドとは異なり、スパイダーの比率が高いのも458の特徴と言えそうだ。
フェラーリ 458
室内はバケットタイプのスポーツシートが与えられる。以前のV8フェラーリと比べて、最近のモデルはかなりスパルタンな内外装。エンジンは4.5L V8で、570馬力を発揮。「スペチアーレ」では605馬力に達する。
中古車平均価格帯
1700万円~2780万円(※09年~15年 ※全グレード)
物件数
★★★☆☆
オススメグレード
イタリア
走行距離別物件比率
1万km未満の物件が3割以上も流通している。3万km未満が大半なので、大切に保管され、かぎられたときに乗られた個体が多そうだ。グレード別物件比率
クーペ(イタリア)とスパイダーのふたつのボディがあるが、後者の割合も比較的豊富。高性能版「スペチアーレ」は1割程度に留まる。
PORSCHE 911 TURBO
ハイパフォーマンスな911 前期型の物件が多め
ランボルギーニやフェラーリに並び称されるスーパーカーと言えば911ターボ。現行モデルの登場は2013年で、3.8L水平対向6気筒ターボエンジンを搭載。「ターボ」が520馬力、「ターボS」が560馬力と出力別に2モデルラインアップされる。2016年には大幅改良を受けて後期型になり出力などが向上しているが、中古車が豊富なのは前期型。現行型ゆえ低走行車が大半で、認定中古車も目立つ。基本的には高値をキープしているが、2000万円以下の物件も流通している。
ポルシェ 911ターボ(タイプ991)
日常のドライブも十分こなせる快適性を備えるのが911ターボの魅力。後部座席も存在するが、ほとんど荷物置き場という程度のスペース。「ターボS」の最高速度は時速318kmで、メーターは350kmまで刻まれる。
中古車平均価格帯
1500万円~2880万円(※13年~17年 ※ターボ系のみ)
物件数
★★☆☆☆
オススメグレード
ターボ クーペ
走行距離別物件比率
5000km未満の物件が全体の3割とかなり多め。登場から5年目と考えると、低走行な個体が多い傾向にある。改造車なども少ない。グレード別物件比率
上位モデルの「ターボS クーペ」が半数近くを占めている。カブリオレの割合は3割未満と少ない。全体の物件数は決して多くない。
SUPER CAR スーパーカーのニューフェイス 多くのブランドが続々とスーパーカーをリリース!
MERCEDES-AMG GT
AMGが送り出したリアルスポーツカー
ここ数年、メルセデスなどのメジャーブランドもスーパーカー市場に参入するようになった。SLRマクラーレン、SLS AMGなど、イタリアの伝統的なブランドに劣らぬ魅力を備えたモデルがそれだ。
そして、その後継として2015年に登場したのがメルセデスAMG GTである。こちらは先の2モデルと比べて小型で、運動性能を意識した設計となるのが特徴。よりピュアなスポーツカーとして、AMGブランドのプレミアム性を牽引している。
新車価格帯は1500万円~2000万円と、ライバルよりもやや低めなことも魅力で、購入の敷居がフェラーリなどと比べて現実的。登場から3年が経過し、中古車は比較的多め。1000万円を切る物件も徐々に増え始めている。
メルセデスAMG GT
メルセデスらしく、レザートリムをふんだんに用いた豪華なインテリア。室内は完全なる2シーターで、低めのドライビングポジションも気持ちを高めてくれる。
エンジンは、4L V8ツインターボがフロントに搭載され、リヤを駆動する。初期型は「GT」が462馬力、「GTS」が510馬力を発揮。ポルシェ 911が最大のライバルだ。
中古車平均価格帯
920万円~1650万円(※15年~17年 全グレード)
物件数
★★★☆☆
オススメグレード
GT S
走行距離別物件比率
登場年が最近であるため、流通する物件は基本的に高年式&低走行の良質な物件がほとんど。5000km未満が4割以上となっている。グレード別物件比率
2017年に登場したばかりのロードスターはまだ流通していない。最強の「GTR」も然り。クーペの「GTS」がもっとも豊富で7割以上だ。
LAND ROVER RANGE ROVER SPORT SVR
SUVのスーパーカー
ランドローバー レンジローバー スポーツ SVR
ここ最近は、スーパースポーツ級の動力性能を備えたSUVが次々と登場している。レンジローバースポーツ SVRもそんなクルマの1台で、550馬力を発揮する5L V8スーパーチャージャーを搭載する。登場年は2015年10月と最近だが、中古車市場には少しずつ物件が流通し始めている。相場はおよそ1500万円。
高級素材をふんだんに用いた豪華なインテリアは、さすがレンジローバーと言ったところ。エンジンは、ジャガーやランドローバーのトップモデルに積まれる550馬力のV8を搭載する。
中古車平均価格帯
1230万円~1780万円(※15年~17年 全グレード)
物件数
★★☆☆☆
MASERATI GRANTURISMO
エレガントな佇まいの高性能GT
マセラティ グラントゥーリズモ
70年代のスーパーカー全盛期から高性能GTを数多く手がけてきたマセラティ。その現代版がグラントゥーリズモである。ベーシックな4.2L V8と高性能な4.7L V8の2タイプを設定するが、物件は前者が多い。初期型ならば500万円前後の予算でねらえる。
中古車平均価格帯
470万円~1750万円(※07年~17年 全グレード)
物件数
★★★☆☆
BENTLEY CONTINENTAL GT
スポーツ性を押し出すベントレー
ベントレー コンチネンタルGT(先代)
戦前はモータースポーツ活動を行なってきたが、そんな過去の栄光を再構築するかのように登場したのがコンチネンタルGT。今回紹介する2代目は、6L W12ツインターボを搭載し、575馬力を発揮(初期型)。後にV8搭載車も登場し、バリエーションを拡大していったが、物件数が多いのは12気筒モデルである。
豪華な後部座席もあり、4名乗車も可能。スポーツカーというより、GTカーというキャラクターのクルマ。それでも動力性能は圧倒的で、低回転域から高トルクを発生し、乗りやすい。
中古車平均価格帯
1100万円~2430万円(※11年~17年 全グレード)
物件数
★★★☆☆
CHEVROLET CORVETTE
伝統的アメリカンスポーツ
シボレー コルベット(先代)
1950年代から存在するアメリカの伝統的スポーツカー。先代以降は「ZR-1」などの高性能バージョンを投入し、欧州スーパーカーをもねじ伏せる性能を身につけている。実際に中古車として買いやすいのは標準仕様の「クーペ」で、500万円以下の物件も多い。
中古車平均価格帯
270万円~1100万円(※05年~12年 全グレード)
物件数
★★☆☆☆
BMW i8
スーパーカーの未来を先取り
ビー・エム・ダブリュー i8
内燃機関を持つクルマの時代は、終焉に近づいている。それはスーパーカーの世界も然り。ここ最近は各メーカーが今後の方向性を模索し始めているが、BMW i8がそのひとつの回答と言えそうだ。1.5Lエンジンを備え、モーターで駆動するi8の走りは新時代を感じさせる。クールな外観にも注目!
ビー・エム・ダブリュー i8
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年4月調べ。